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朝の経済レポート 2025年07月17日

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年07月17日 | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • ユーロ圏消費者物価指数 (CPI) 速報値: ECBの金融政策に直接影響を与えるため、市場の最大の注目点です。予想を上回るか下回るかでユーロの動向が大きく変わる可能性があります。
  • 米国小売売上高: 米国経済の約7割を占める個人消費の動向を示す最重要指標。FRBの利上げパスに影響を与えるため、市場の反応に注目です。
  • 英国失業率: BOEの金融政策に影響を与える重要な労働市場指標。予想外の変動はポンドに大きな影響を与える可能性があります。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 昨晩の米国市場は、前日のFRB高官のタカ派的な発言を受け、ドルが主要通貨に対して小幅に上昇しました。株式市場は、インフレ懸念と金利上昇の見通しから、ハイテク株を中心にやや軟調な展開となりましたが、ダウ平均は一部の景気敏感株に支えられ小幅高で引けました。

見通し: 本日発表される小売売上高が市場予想を上回る場合、ドルはさらに上昇し、株式市場には金利上昇圧力がかかる可能性があります。アトランタ連銀のボスティック総裁(2025年のFOMC投票権なし)の発言にも注目が集まります。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 昨日の東京市場では、日経平均株価は米株市場の軟調な動きと円高進行を背景に下落しました。ドル円は、米国の金利動向に連動し、一時157円台後半まで円安が進む場面も見られましたが、その後は157円台前半で推移しました。

見通し: 本日は目立った経済指標の発表はありませんが、米国の経済指標の結果や、日銀関係者の発言(予定なし)が円相場に影響を与える可能性があります。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 中国経済は、不動産市場の低迷が引き続き懸念材料となっていますが、政府による景気刺激策への期待感から、一部のセクターでは持ち直しの兆しが見られます。人民元は対ドルで比較的安定した動きを見せています。

見通し: 今後も政府の政策動向が市場の焦点となります。貿易統計や製造業PMIなどの指標が発表される際には、その内容が市場に大きな影響を与えるでしょう。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: ユーロ圏では、依然として高止まりするインフレがECBの金融政策の最大の課題となっています。昨日は、ECB高官からインフレ抑制への強いコミットメントが示され、ユーロは対ドルでやや軟調に推移しました。

見通し: 本日発表される消費者物価指数(CPI)速報値が市場予想を上回る場合、ECBのタカ派姿勢が強まり、ユーロが上昇する可能性があります。ECBのレーン専務理事の発言にも注目です。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: オーストラリアでは、RBAが年内の利下げの可能性を示唆したことで、豪ドルは対米ドルで軟調に推移しました。ニュージーランドドルは比較的安定した動きを見せています。

見通し: 本日発表されるオーストラリアの雇用統計は、RBAの金融政策に大きな影響を与えるため、市場の注目が集まります。予想外の結果は豪ドルに大きな変動をもたらす可能性があります。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 地政学的な緊張が続く中、安全資産としての需要が根強く、価格は高値圏で安定しています。米国の金利動向が今後の価格に影響を与えるでしょう。

原油 (WTI): 世界的な需要回復期待とOPEC+の減産継続観測から、WTI原油価格は堅調に推移しています。中東情勢の緊迫化も価格を押し上げる要因となっています。

🪙 仮想通貨

BTC: ビットコインは、最近のボラティリティを経て、現在は比較的安定したレンジで推移しています。主要なサポートラインを維持できるかが焦点となります。機関投資家の動向や規制に関するニュースが今後の価格に影響を与えるでしょう。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
15:00 🇬🇧 6月 失業率 4.1% 4.0% ★★★★☆
15:00 🇬🇧 6月 平均賃金 (除ボーナス) +5.8% +5.7% ★★★★☆
18:00 🇪🇺 7月 消費者物価指数 (CPI) 速報値 (前年比) +2.6% +2.5% ★★★★★
18:00 🇪🇺 7月 消費者物価指数 (CPI) コア速報値 (前年比) +3.0% +2.9% ★★★★★
21:30 🇺🇸 6月 小売売上高 (前月比) +0.2% +0.3% ★★★★★
21:30 🇺🇸 6月 小売売上高 (除自動車) (前月比) +0.1% +0.2% ★★★★★
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 23.5万件 23.0万件 ★★★★☆
21:30 🇺🇸 7月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数 5.0 4.5 ★★★☆☆
22:00 🇺🇸 アトランタ連銀 ボスティック総裁 発言 ★★★★☆
23:00 🇺🇸 6月 景気先行指数 (前月比) -0.5% -0.4% ★★★☆☆

注記:
アトランタ連銀のボスティック総裁は、2025年のFOMCにおいて投票権を持たないメンバーです。

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