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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年08月08日 | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 日本の経済指標: 本日は日本の重要指標が複数発表されます。特に、6月の家計調査や経常収支、7月の景気ウォッチャー調査は、国内景気の現状を把握する上で重要な手がかりとなります。
- FRB高官発言: 本日23:20、ムサレムFRB理事のスピーチが予定されています。同氏は2025年のFOMCで投票権を持っており、今後の金融政策に関する発言は市場の注目を集めそうです。
- 米中関係の動向: 昨日、中国の7月貿易統計で対米輸出の減少が確認されました。米中間の緊張関係は依然として続いており、関連ニュースが市場心理に影響を与える可能性があります。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 昨日の米国市場は、FRBの早期利下げ期待から主要3指数がそろって上昇しました。FRB高官のハト派的な発言が相次いだことが投資家心理を支えました。
見通し: 本日もFRB高官の発言や経済指標が注目されます。特に、23:20に予定されているムサレムFRB理事の発言は、今後の金融政策の方向性を探る上で重要です。また、米中関係の動向も市場の不透明要因として意識されます。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 昨日の日本株市場は、米国株高を好感し、日経平均・TOPIXともに3日続伸しました。好決算銘柄への買いが相場を牽引しました。
見通し: 本日は、6月の家計調査や国際収支、7月の景気ウォッチャー調査など、日本の重要な経済指標が多数発表されます。これらの結果が国内景気の現状をどう示すか注目されます。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 昨日の上海総合指数は、当局の政策支援への期待から4日続伸しました。一方で、7月の貿易統計では対米輸出の減少が確認され、米中貿易摩擦の影響が続いています。
見通し: 国内政策への期待が株価を下支えする一方、米中関係の動向が引き続き上値の重しとなりそうです。人民元の対ドルレートは元高方向に設定されましたが、大きな変動は見られませんでした。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 昨日の欧州株式市場は、米露首脳会談開催の報を受けて総じて上昇しました。しかし、発表された経済指標は弱い内容が目立ち、ユーロは対ドルで軟調な展開となりました。
見通し: 市場の関心は米国の金融政策や地政学リスクに向かっており、欧州独自の材料には反応しにくい地合いが続きそうです。本日、ECB高官の発言予定はありません。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 昨日の豪ドルは、米ドル安の流れを受けて対円で上昇しました。6月の貿易収支が市場予想を大幅に上回る黒字となったことも好材料となりました。
見通し: RBAの利下げ観測がくすぶる中、豪ドルの上値は限定的とみられます。本日はRBA総裁の発言機会はありますが、公開された場での発言かは不明です。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 1オンス3,350ドル台の高値圏で推移しています。米国の利下げ観測がドル安を招き、金価格を支えています。長期的には上昇基調との見方が優勢です。
原油 (WTI): 1バレル63ドル台まで下落し、6日続落となりました。米ロ首脳会談への期待による地政学リスクの緩和観測が価格を押し下げています。
🪙 仮想通貨
BTC: 堅調な値動きで、日本円建てで一時1,700万円台に達しました。米国の年金基金による投資承認の報道など、機関投資家の資金流入期待が価格を押し上げています。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
08:30 | 🇯🇵 | 6月 全世帯家計調査・消費支出(前年同月比) | 4.7% | 2.7% | ★★★☆☆ |
08:50 | 🇯🇵 | 6月 国際収支・貿易収支 | -5223億円 | 4088億円 | ★★☆☆☆ |
08:50 | 🇯🇵 | 6月 国際収支・経常収支(季調前) | 3兆4364億円 | 1兆4800億円 | ★★★☆☆ |
14:00 | 🇯🇵 | 7月 景気ウォッチャー調査-現状判断DI | 45.0 | 45.6 | ★★★☆☆ |
未定 | 🇫🇷 | 第2四半期 失業率 | – | – | ★★☆☆☆ |
23:20 | 🇺🇸 | ムサレムFRB理事 発言 | – | – | ★★★★☆ |
注記:
本日発言予定のムサレムFRB理事は、2025年のFOMCで投票権を保有しています。