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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年08月29日(金) [最終修正版] | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 最重要指標「米国PCE価格指数」発表 (21:30): 今夜発表されるインフレ指標は、FRBの9月利下げ観測を左右する最大の注目材料です。市場のボラティリティ上昇に要警戒。
- 欧州の重要経済指標が集中: 日本時間午後にフランスのGDP・CPI (15:45)、夕方にはドイツの失業率 (16:55)、デギンドスECB副総裁発言(18:00)、夜にはドイツCPI(21:00)と、欧州関連のイベントが続きます。
- 日本の重要指標発表(08:30): 失業率や東京都区部のCPIが発表されます。日銀の政策判断を探る上で国内指標への注目度も高まっています。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 28日の米国株式市場は、S&P500が最高値を更新するなど続伸。FRBの9月利下げ期待が相場を支えた一方、引け後のエヌビディア決算への警戒感から上値は限定的でした。GDP改定値が予想を上回ったことでドルは一時147円台を回復しましたが、根強い利下げ観測から上値は重く、方向感に欠ける展開となりました。
見通し: 本日は最重要のPCE価格指数の発表を控えており、結果次第で相場が大きく変動する可能性があります。インフレの鈍化が確認されれば利下げ期待がさらに高まりドル安・株高が進む一方、予想を上回る結果となれば期待が後退し、ドル高・株安の反応が予想されます。クックFRB理事の関連審理も注目されます。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 28日の日経平均株価は続伸し、高値引け。著名投資家による商社株買い増しの報道が好感され、相場を押し上げました。為替は、欧米市場でドルが軟調に推移したことを受け、ドル円は147円台前半から一時146円台まで円高が進みました。
見通し: 本日08:30に失業率や都区部CPI、鉱工業生産など国内の重要指標が発表されます。特にインフレの動向を示すCPIの結果は、日銀の金融政策への思惑につながるため注目されます。ただし、基本的には海外市場、特に今夜の米国PCE価格指数の結果を受けた米金利やドル円の動向に左右される展開が予想されます。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 人民元は対ドルで元高傾向が継続。中国人民銀行は基準値を元高方向に設定しており、NY市場のドル安の流れを引き継いでいます。経済の先行きについては、米中摩擦や不動産不況を背景に、2025年後半の減速感が複数の調査機関から指摘されています。
見通し: 中国経済の減速懸念は、豪ドルなど資源国通貨の上値を抑える要因となります。人民銀行は金融緩和スタンスを継続しており、追加の緩和策が打ち出されるか注目されます。来月には軍事パレードなど重要な政治イベントを控えており、地政学的な動向も注視が必要です。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 28日の欧州株式市場は、米ハイテク決算の無事通過を好感し堅調に推移。為替市場では、米GDPの上方修正を受けてユーロは対ドルで一時売られましたが、ECBの利下げ局面終了観測が下支えとなり、底堅い動きを見せました。
見通し: 本日はフランスのGDP・CPI(15:45)、ドイツの失業率(16:55)、デギンドスECB副総裁発言(18:00)、ドイツCPI(21:00)と重要イベントが続きます。特に各国のCPIは、欧州全体のインフレ動向を占う上で極めて重要であり、ECBの次の一手を巡る思惑に直結します。指標結果や発言内容が市場予想から乖離した場合、ユーロ相場の大きな変動要因となり得ます。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 28日に発表された豪州の第2四半期民間新規設備投資は前期比で微増となり、市場への影響は限定的でした。豪ドルは対円で95円台後半、対米ドルで0.64ドル台での推移が続いています。
見通し: RBA(豪準備銀)は利下げサイクルに入っており、年内追加利下げの観測が豪ドルの上値を抑えています。最大の貿易相手国である中国経済の減速懸念も重しとなります。今後は、米国の金融政策と中国の経済指標が豪ドルの方向性を探る上での焦点となります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 高値圏での推移が続いています。米長期金利の低下や世界経済の不確実性が支援材料ですが、短期的には利益確定売りに押される場面も見られます。今夜のPCE価格指数の結果を受けた金利動向が、今後の価格を左右する重要な要素となります。
原油 (WTI): 1バレル64ドル台での一進一退。米国の原油在庫の大幅な減少が価格を支える一方、OPECプラスの増産観測など将来の供給過剰懸念が上値を重くしています。短期的には強弱材料が交錯し、方向感の定まらない展開が続きそうです。
🪙 仮想通貨
BTC: 1BTC=1640万円台で取引されており、短期的な調整を見せつつも、底堅い展開。ETFへの資金流入や半減期後のサイクルへの期待から、専門家の間では2025年内の価格上昇に対する強気な見方が優勢です。マクロ経済環境、特に米国の金融緩和期待が市場の追い風となっています。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
08:30 | 🇯🇵 | 7月 失業率 | – | – | ★★★☆☆ |
08:30 | 🇯🇵 | 8月 東京都区部消費者物価指数(CPI) | – | – | ★★★☆☆ |
15:45 | 🇫🇷 | 第2四半期 GDP(詳細) | – | – | ★★★★☆ |
15:45 | 🇫🇷 | 8月 消費者物価指数(速報値) | – | – | ★★★★☆ |
16:55 | 🇩🇪 | 8月 失業率 | – | – | ★★★★☆ |
18:00 | 🇪🇺 | デギンドスECB副総裁 発言 | – | – | ★★★☆☆ |
21:00 | 🇩🇪 | 8月 消費者物価指数(速報値) | – | – | ★★★★☆ |
21:30 | 🇺🇸 | 7月 PCE価格指数 | – | – | ★★★★★ |
22:45 | 🇺🇸 | 8月 シカゴ購買部協会景気指数(PMI) | – | – | ★★★☆☆ |
23:00 | 🇺🇸 | 8月 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) | – | – | ★★★☆☆ |
23:00 | 🇺🇸 | クックFRB理事 関連審理 | – | – | ★★★☆☆ |
注記:
本日イベントが予定されているクックFRB理事、およびデギンドスECB副総裁は、それぞれFOMC、ECB政策理事会で投票権を持っています。