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朝の経済レポート 2025年09月29日(月)






朝の経済レポート 2025年09月29日(月)

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朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年09月29日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 各国中央銀行の要人発言が集中: 本日はFRB、ECB、BOE、日銀の主要メンバーによる発言が多数予定されています。今後の金融政策の方向性を探る上で、市場の注目が最も集まるポイントです。
  • 週末明けの米国市場の動向: 先週末の米国市場は高値警戒感からやや調整色が見られました。本日発表される経済指標や要人発言を受け、週明けの市場がどのような反応を示すか注視が必要です。
  • 地政学リスクとコモディティ価格: 依然としてくすぶる地政学リスクを背景に、安全資産である金(ゴールド)や原油価格の動向から目が離せません。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 前週の米国株式市場は、長期的な上昇トレンドの中で高値警戒感も見える展開。S&P500種株価指数は週間で下落したものの、AI関連銘柄の好調さが市場を支えました。FRBの利下げ期待が相場を下支えする一方、政府機関閉鎖のリスクや関税問題が懸念材料として残ります。

見通し: 本日は多数のFRB高官発言が予定されており、金融政策に関するヒントが得られるか注目されます。週末に発表される雇用統計を前に、市場は神経質な展開となる可能性があります。ダラス連銀製造業活動指数や中古住宅販売成約指数が市場予想から乖離する場合、相場が動く可能性も。ドル円は、日米の金融政策の方向性の違いから、底堅い展開が予想されます。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 前週の日経平均株価は、高値圏でのもみ合いとなりました。米国の株価動向や為替相場にらみの展開が続いています。自民党総裁選を控え、政策期待から個別銘柄への物色は活発です。

見通し: 本日は野口日銀審議委員の講演が予定されており、金融政策の先行きに関する発言が注目されます。米国市場の動向次第では、日経平均も方向感を探る展開となりそうです。46,000円台を維持できるかどうかが焦点となります。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 中国経済は内需の不振から減速傾向が続いています。不動産市場の低迷が重しとなり、固定資産投資の伸びが鈍化。政府の景気対策効果も薄れつつあります。人民元は対ドルで軟調な推移が続いています。

見通し: 本日は主要な経済指標の発表はありませんが、明日発表される製造業・非製造業PMIの結果が注目されます。経済の減速感が強まれば、追加の金融緩和期待が高まる可能性があります。デジタル人民元の国際的な展開に向けた動きも活発化しており、中長期的な影響が注視されます。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 欧州経済は、国によってまだら模様の状況です。ECBは利下げサイクルの終了を示唆していますが、一部からは追加利下げの可能性も示唆されており、金融政策の先行きは不透明です。ユーロドルは、米国の金融政策への期待感から、やや上値の重い展開となっています。

見通し: 本日はラガルドECB総裁をはじめ、多数のECB高官の発言が予定されています。インフレや今後の金融政策に対する見解が示されれば、ユーロ相場が大きく動く可能性があります。ドイツの輸入物価指数やユーロ圏の景況感指数も、景気の現状を判断する上で重要な材料となります。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 豪ドルは、RBA(オーストラリア準備銀行)の金融政策スタンスを見極めようとする動きから、方向感の乏しい展開となっています。ブロックRBA総裁は追加利下げに慎重な姿勢を見せており、これが豪ドルを下支えしています。

見通し: 本日はブロックRBA総裁の議会証言が予定されており、今後の金融政策に関する発言が注目されます。タカ派的な発言が聞かれれば、豪ドルが買われる可能性があります。明日にRBAの政策金利発表を控えており、様子見ムードが強まることも考えられます。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 米国の利下げ観測や地政学リスクの高まりを背景に、安全資産として金への需要が高まっています。価格は史上最高値圏での推移が続いており、底堅い展開が予想されます。

原油 (WTI): 米国の経済指標が市場予想を上回ったことなどから、需要の先行き期待が原油価格を支えています。WTI原油価格は1バレル=65ドル台を維持しており、目先の節目を突破できるか注目されます。

🪙 仮想通貨

BTC: ビットコイン価格は、ETFからの資金流出やマイナーの売り圧力などから、上値の重い展開となっています。11万ドルを割り込み、弱気なセンチメントが広がっていますが、長期的なサポートラインは維持されています。短期的には、10万7,000ドルレベルを維持できるかが焦点です。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
06:50 🇪🇺 チポローネECB専務理事 発言 ★★★☆☆
07:30 🇪🇺 カザークス・ラトビア中銀総裁 発言 ★★★☆☆
未定 🇯🇵 野口日銀審議委員 講演 ★★★☆☆
14:00 🇯🇵 7月 景気一致指数(CI)改定値 ★★☆☆☆
14:00 🇯🇵 7月 景気先行指数(CI)改定値 ★★☆☆☆
15:00 🇩🇪 8月 輸入物価指数 (前月比) ★★★☆☆
15:00 🇬🇧 第2四半期GDP改定値 ★★★★☆
17:30 🇬🇧 8月 消費者信用残高 ★★★☆☆
18:00 🇪🇺 9月 景況感指数 ★★★☆☆
18:00 🇪🇺 9月 消費者信頼感指数 ★★★☆☆
未定 🇩🇪 ナーゲル独連銀総裁 発言 ★★★★☆
21:00 🇬🇧 ラムスデンBOE副総裁 発言 ★★★★☆
21:50 🇪🇺 ラガルドECB総裁 発言 ★★★★★
23:00 🇺🇸 8月 中古住宅販売成約指数 (前月比) ★★★☆☆
23:30 🇺🇸 9月 ダラス連銀製造業活動指数 ★★☆☆☆
未定 🇺🇸 ボウマンFRB副議長 発言 ★★★★☆
未定 🇺🇸 ウォラーFRB理事 発言 ★★★★☆
未定 🇺🇸 ボスティック・アトランタ連銀総裁 発言 ★★★☆☆
未定 🇺🇸 ウィリアムズNY連銀総裁 発言 ★★★★★
未定 🇺🇸 ムサレム・セントルイス連銀総裁 発言 ★★★★★
未定 🇦🇺 ブロックRBA総裁 議会証言 ★★★★☆

注記:
本日はFRB高官の発言が多数予定されています。ウィリアムズNY連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁は今年のFOMCで投票権を持ちます。ボウマン副議長、ウォラー理事は常任の投票権メンバーです。


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