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朝の経済レポート 2025年10月02日(木)






朝の経済レポート 2025年10月02日(木)

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年10月02日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 米政府機関の一部閉鎖と経済指標への影響: 昨日から続く米政府機関の一部閉鎖が、本日発表予定の新規失業保険申請件数などの重要指標の公表遅延につながる可能性があり、市場の不透明感を高めています。FRBの金融政策判断にも影響を与えるため、関連ニュースには最大限の注意が必要です。
  • 日米欧の金融政策者の発言: 本日は、内田日銀副総裁、ヴィルロワ仏中銀総裁、複数のFRB高官(バーキン氏、グールズビー氏)の発言が相次ぎます。特に、米国の政府閉鎖や経済指標の弱さを受け、FRB高官から今後の利下げについてどのようなヒントが示されるか、発言内容が為替市場の大きな変動要因となり得ます。
  • ユーロ圏と豪州の重要経済指標: ユーロ圏の8月失業率と、オーストラリアの8月貿易収支が発表されます。欧州経済の底堅さや、資源国であるオーストラリアの輸出動向を示すこれらの指標は、それぞれの通貨の方向性を探る上で重要な手がかりとなります。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 10月1日の米国市場は、政府機関の一部閉鎖や弱いADP雇用統計を受けて序盤は下落したものの、年内の追加利下げ期待が再燃したことで切り返し、主要3指数は揃って上昇して取引を終えました。ダウ平均は連日で過去最高値を更新しています。

見通し: 引き続き政府機関閉鎖の動向が最大の焦点となります。経済指標の発表遅延が長引けば、景気の先行き不透明感が強まる一方、FRBの利下げを正当化する材料ともなり得ます。本日は複数のFRB高官の発言が予定されており、金融政策の方向性に関するヒントが示されるか注目されます。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 10月1日の日経平均株価は4日続落。機関投資家の期初売りや、日銀の早期利上げ観測、米政府機関閉鎖への警戒感が重しとなりました。為替市場では、リスク回避の円買いやドル売りが優勢となり、ドル円は一時147円台前半まで下落しました。

見通し: 本日は内田日銀副総裁の講演が予定されており、今後の金融政策正常化へのスタンスが注目されます。タカ派的な発言が出れば円買いが強まる可能性があります。株式市場は、引き続き米国の政治・経済情勢に左右される展開が予想されます。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 10月1日は国慶節の祝日で市場は休場でした。オフショア人民元は対ドルで7.13元付近で安定的に推移しました。連休中の消費動向が、今後の経済回復の勢いを測る上で注目されています。

見通し: 本日も国慶節のため休場となります。市場参加者が少ない中、香港市場の動向や米ドル相場の影響を受ける展開となりそうです。連休明けの市場の反応を見極めたいところです。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 10月1日の欧州株式市場は、医薬品セクターが買われ堅調に推移しました。ユーロドルは、米政府機関閉鎖を背景としたドル売りに一時上昇したものの、欧州勢の本格参入後は売りに押され、方向感の乏しい展開となりました。

見通し: 本日は8月の失業率が発表されます。労働市場の堅調さが確認されれば、ECBのタカ派姿勢を後押しする可能性があります。ヴィルロワ仏中銀総裁やモンターニュECB理事の発言も、今後の金融政策を探る上で注目されます。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 10月1日の豪ドルは対円で97円台後半で横ばい圏での推移となりました。前日にRBAが政策金利を据え置いたことで、目先の材料に乏しい状況です。

見通し: 本日は8月の貿易収支と、RBAの金融安定報告が発表されます。貿易黒字の拡大が確認されれば豪ドル買いの材料となる一方、金融安定報告で国内経済への懸念が示されれば、利下げ観測が強まる可能性もあります。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 米政府機関閉鎖など地政学リスクの高まりを背景に安全資産としての需要が継続し、1オンス=3,900ドルに迫るなど高値圏での推移が続いています。米国の政治・経済の不透明感が続く限り、底堅い展開が予想されます。

原油 (WTI): OPECプラスが増産を検討しているとの観測や、世界的な景気減速による需要鈍化懸念から、1バレル=62ドル台まで下落しました。米国の原油在庫が減少したものの、上値は重い展開となっています。

🪙 仮想通貨

BTC: 「Uptober(上昇の10月)」への期待感から、1BTC=11万7,000ドル台まで上昇し、堅調な推移を見せています。米政府機関閉鎖が安全資産としての買いを誘うとの見方がある一方、市場の不確実性を嫌気する動きもあり、今後の展開は予断を許しません。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
01:15 🇺🇸 バーキンFRB理事 発言 ★★★☆☆
06:00 🇺🇸 グールズビーFRBシカゴ連銀総裁 発言 ★★★★☆
未定 🇯🇵 内田日銀副総裁 挨拶 ★★★★☆
08:50 🇯🇵 9月 マネタリーベース (前年比) -4.1% -3.8% ★★☆☆☆
09:30 🇦🇺 RBA金融安定報告書 ★★★☆☆
10:30 🇦🇺 8月 貿易収支 73.1億AUD 62.0億AUD ★★★☆☆
14:00 🇯🇵 9月 消費者態度指数 34.9 35.1 ★★☆☆☆
15:30 🇨🇭 9月 消費者物価指数 (前月比) -0.1% -0.2% ★★★☆☆
16:30 🇫🇷 ヴィルロワ仏中銀総裁 発言 ★★★☆☆
18:00 🇪🇺 8月 失業率 6.0% 6.0% ★★★☆☆
17:30 🇪🇺 モンターニュECB理事 発言 ★★★☆☆
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 (前週比) ★★★★☆
23:00 🇺🇸 8月 製造業新規受注 (前月比) -1.3% +1.4% ★★★☆☆

注記:
FRB高官のうち、グールズビー・シカゴ連銀総裁は今年のFOMCで投票権を持ちます。バーキン・リッチモンド連銀総裁は投票権を持ちません。米政府機関の一部閉鎖により、経済指標の発表が遅れる可能性があります。


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