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朝の経済レポート 2025年10月16日(木)






朝の経済レポート 2025年10月16日(木)

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年10月16日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 米国経済指標の集中砲火:フィラデルフィア連銀景況指数、小売売上高、生産者物価指数(PPI)が立て続けに発表されます。FRBの金融政策の行方を占う上で極めて重要なデータであり、市場のボラティリティを高める可能性があります。
  • 豪州雇用統計:RBA(オーストラリア準備銀行)が利下げに慎重な姿勢を見せる中、9月の雇用者数や失業率が市場予想からかい離する結果となれば、豪ドルの大きな変動要因となり得ます。
  • 世界中銀デー(要人発言多数):日銀の田村委員、ECBのラガルド総裁、FRBのウォラー理事など、日米欧の金融政策を担うキーパーソンが多数発言を予定しています。インフレや今後の政策スタンスに関するヒントが示されるか、発言のトーンに注目が集まります。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 前日の米国市場は、米中貿易摩擦の激化懸念やFRBによる追加利下げ観測が根強く、ドルが主要通貨に対して軟調に推移しました。ドル円は一時151円台前半まで下落しました。

見通し: 本日は多数の重要経済指標の発表とFRB高官の発言が控えており、結果次第でドル相場は大きく変動する可能性があります。特にインフレ関連指標であるPPIが市場予想を上回るかどうかが焦点です。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 前日の日経平均株価は、自律反発狙いの買いや半導体関連株の上昇に支えられ、3営業日ぶりに大幅反発しました。為替市場では、リスク回避の円買いがやや優勢となりました。

見通し: 本日はタカ派として知られる日銀の田村審議委員の発言が予定されており、今後の金融政策正常化へのスタンスが示されるか注目されます。発言内容によっては、円相場が敏感に反応する可能性があります。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 9月の物価指数は依然としてデフレ懸念がくすぶる結果となりました。米中間の貿易摩擦は継続しており、特にレアアースを巡る対立が市場の不透明要因となっています。人民元は対ドルで安定的に推移しています。

見通し: 引き続き米中関係のヘッドラインに左右される展開が予想されます。中国当局が景気下支えのために追加の刺激策を打ち出すかどうかも焦点となります。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 前日の欧州市場は高安まちまち。フランス株は堅調だった一方、英国株は増税懸念から下落しました。ユーロは対ドルで底堅く推移しました。

見通し: 本日はラガルドECB総裁をはじめとする多くのECB高官の発言が予定されています。インフレ見通しや金融政策に関する発言がユーロの方向性を探る手がかりとなります。フランスの政治情勢も引き続き注視が必要です。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 豪ドルはRBAの慎重な金融政策スタンスを背景に、上値の重い展開が続いています。

見通し: 本日発表の9月雇用統計が最大の注目材料です。市場予想を上回る強い結果が出れば、利下げ期待が後退し豪ドルが買い戻される可能性があります。逆に弱い結果となれば、豪ドル売りが加速するでしょう。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 世界的な地政学リスクの高まりやFRBの利下げ観測を背景に、安全資産としての需要が急増。価格は一時1オンス=4,200ドル台まで高騰し、史上最高値を更新しました。

原油 (WTI): 米中貿易摩擦の激化による世界経済の減速懸念から需要後退が意識され、5ヶ月ぶりの安値圏となる1バレル=58ドル台で推移しています。供給過剰への懸念も上値を圧迫しています。

🪙 仮想通貨

BTC: 史上最高値更新後、利益確定売りに押され、現在は11万ドル台で推移しています。上値の重い展開ですが、下値も堅く、次の方向性を探る展開となっています。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
08:50 🇯🇵 8月 機械受注 (前月比) -4.6% 0.5% ★★★☆☆
09:30 🇦🇺 9月 雇用統計 -0.54万人 2.2万人 ★★★★★
10:30 🇯🇵 田村日銀審議委員 挨拶 ★★★★☆
15:00 🇬🇧 8月 鉱工業生産指数 (前月比) -0.9% 0.1% ★★★☆☆
18:00 🇪🇺 8月 貿易収支 124億€ 90億€ ★★★☆☆
21:30 🇺🇸 10月 フィラデルフィア連銀景況指数 23.2 8.0 ★★★★☆
21:30 🇺🇸 9月 小売売上高 (前月比) ★★★★★
21:30 🇺🇸 9月 生産者物価指数 (PPI) (前月比) ★★★★☆
22:00 🇺🇸 ウォラーFRB理事 発言 ★★★★★
23:00 🇺🇸 10月 NAHB住宅市場指数 32.0 ★★★☆☆
未定 🇪🇺 ラガルドECB総裁 発言 ★★★★★

注記:
FRBのウォラー理事は投票権を持つメンバーです。タカ派的な発言が出ればドル買い、ハト派的な発言が出ればドル売りに振れやすいでしょう。米政府機関閉鎖の影響で、一部経済指標の発表が延期される可能性に注意が必要です。


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