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朝の経済レポート 2025年11月10日(月)






朝の経済レポート 2025年11月10日(月)

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年11月10日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 米国市場の不確実性継続: 政府機関閉鎖の長期化、テクノロジー株の評価懸念、労働市場の軟化が市場心理を圧迫し、主要指数はまちまちの展開。
  • 日本市場の大幅反落: 米国株安とAI関連株への警戒感から、日経平均は一時5万円を割り込むなど大幅に下落。
  • 原油価格の供給過剰懸念: OPEC+の増産やサウジアラビアの価格引き下げ、米国の原油在庫増加により、WTI原油価格は軟調に推移。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 2025年11月7日の米国市場は、ダウとS&P500が上昇したものの、ナスダックは下落とまちまちの展開。週間では主要3指数すべてが4週間ぶりに下落しました。政府機関閉鎖の長期化、テクノロジー株とAI関連株の評価懸念、消費者信頼感の低迷、10月の解雇者数増加など、不確実性が市場心理を圧迫しました。企業決算ではBlockが予想を下回る一方、Peloton、Expedia Group、Akamai Technologiesは好決算で上昇しました。

見通し: 政府機関閉鎖の動向やFRBの金融政策スタンス、そして今後の企業決算が引き続き市場の焦点となるでしょう。労働市場の軟化はFRBの利下げ期待を高める可能性もありますが、インフレ動向とのバランスが重要です。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 2025年11月7日の日本市場は、前日の米国株安とAI関連株への警戒感から大幅に反落しました。日経平均株価は607円安の50,276円で取引を終え、一時5万円の大台を割り込む場面も見られました。ソフトバンクグループやアドバンテストなどのハイテク株が大きく売られましたが、後場には押し目買いが入り、高市首相による積極財政への期待も相場を下支えしました。

見通し: 米国市場の動向やテクノロジー株のバリュエーションに対する市場の評価が引き続き日本株に影響を与えるでしょう。国内では、政府の経済政策や企業業績の動向が注目されます。円相場は、日米金利差や安全資産としての需要によって変動する可能性があります。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 2025年11月7日の中国人民元は、中間レートが1米ドル=7.0836元に設定され、オフショア人民元は7.12466で推移しました。10月の貿易統計速報値では、財輸出が前年同月比1.1%減と悪化しましたが、財輸入は1.0%増となりました。貿易黒字は901億ドルで減少傾向にあります。中国人民銀行は7日間物リバースレポオペを実施し、金利は据え置かれましたが、市場からは資金が純吸収されました。レアアースおよび関連技術の輸出規制措置を1年間停止する発表がありました。

見通し: 貿易統計の動向や人民銀行の金融政策が引き続き注目されます。輸出の減速は世界経済の減速を示唆する可能性があり、今後の経済指標が重要となります。レアアース規制の停止は、国際貿易関係に一定の好影響を与える可能性があります。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 2025年11月7日の欧州市場は、米国経済への懸念とテクノロジー株の評価額に対する警戒感から、主要株価指数が軒並み下落しました。汎欧州のSTOXX600指数は週間で8月下旬以来最大の1.3%安を記録。ユーロはユーロ圏の小売売上高と賃金データが予想を下回り、軟調に推移しました。ECBは政策金利を据え置きました。

見通し: ユーロ圏の経済指標、特にインフレと成長に関するデータがECBの今後の金融政策に影響を与えるでしょう。米国市場の動向や地政学的リスクも、欧州市場のセンチメントに引き続き影響を与える可能性があります。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 2025年11月7日のオーストラリア経済では、9月の貿易黒字が39億3,800万豪ドルに拡大しました。RBAは政策金利を3.60%に据え置き、利下げ期待が後退。RBA総裁は利下げサイクルの終了を強く示唆しました。製造業PMIが景気縮小圏に突入し、家計支出が必需品に集中していることから、スタグフレーションのリスクが意識されています。豪ドル/円は概ね99円台後半から100円台前半で推移しました。

見通し: RBAの金融政策スタンスと、今後の経済指標、特にインフレと消費動向が注目されます。中国経済の動向も、資源国であるオーストラリアの経済に影響を与える可能性があります。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 2025年11月7日のニューヨーク金先物(12月限)は反落し3,991.0ドル。一方、スポット金価格は0.60%上昇し4,000.98ドルとなりました。米労働データの軟化によるFRB早期利下げ期待、ドル安、経済・政治的不確実性が金価格を押し上げました。国内金小売価格は21,679円または21,488円で推移しました。

原油 (WTI): 2025年11月7日のWTI原油価格は1バレルあたり59.75ドル前後で推移し、前日比で小幅上昇しました。しかし、OPEC+の増産やサウジアラビアの価格引き下げ、米国の原油在庫増加、需要軟化といった供給過剰への懸念が市場を圧迫しました。

🪙 仮想通貨

BTC: 2025年11月7日のビットコイン(BTC)価格は終値103,325.4ドルで、前日比1.97%上昇しました。MEXCでの大口口座凍結疑惑やBalancerのハッキングによるDeFiの流動性リスク懸念から、一時1,500万円台まで急落する場面もありましたが、広範な上昇トレンドは維持されています。JPモルガンはビットコインの適正価格を17万ドルと算出しており、今後の動向が注目されます。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
8:50 🇯🇵 10月外貨準備高 1兆3413億ドル ★★☆☆☆
14:00 🇯🇵 9月景気一致指数(CI)・速報値 112.8 114.5 ★★☆☆☆
14:00 🇯🇵 9月景気先行指数(CI)・速報値 107.0 107.9 ★★☆☆☆
16:00 🇹🇷 9月鉱工業生産(前月比) 0.4% ★★☆☆☆

注記:
本日は重要度★★★★以上の経済指標および要人発言の予定はありません。


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