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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年12月2日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- パウエルFRB議長発言に注目: 本日10:00(日本時間)に予定されているパウエル議長の発言は、次回FOMCを前にしたブラックアウト期間直前の重要なメッセージとなる可能性があります。今後の利下げペースに関するヒントが含まれれば、ドル相場や株価を大きく動かす要因となります。
- ユーロ圏HICPとECBの政策判断: 19:00発表のユーロ圏消費者物価指数(HICP)は、ECBの追加利下げ判断を左右する重要指標です。インフレの沈静化が確認されれば、ハト派的な見方が強まりユーロ売りの圧力が強まる可能性があります。
- 中国Caixin製造業PMIの節目割れの影響: 昨日のCaixin製造業PMIが50を割り込んだことで、中国経済への警戒感が再燃しています。豪ドルなどの資源国通貨やアジア株式市場において、リスク回避の動きが継続するか注意が必要です。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 2025年12月1日の米国株式市場は、感謝祭明けの取引で主要指数が上昇しました。NYダウは47,289ドル(前日比上昇)、S&P500は6,812ポイント、ナスダックは23,275ポイントで取引を終えました。ISM製造業景況指数が48.2と低調な結果となりましたが、市場はこれを「利下げ期待の継続」と好意的に捉える側面も見られ、ハイテク株を中心に買いが入りました。一方で、10年債利回りは4.09%付近へ上昇しました。
見通し: 本日はパウエルFRB議長の発言が予定されており、市場の関心は一点に集中しています。発言内容次第ではボラティリティが高まる可能性があるため、発言前後は慎重なポジション管理が求められます。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 2025年12月2日早朝の日経平均先物(大阪夜間)は49,450円で終了し、現物終値比で約150円高となりました。為替市場ではドル円が1ドル155.50円付近で推移し、底堅い動きを見せています。植田日銀総裁は昨日の講演で、利上げは「景気にブレーキをかけるものではない」としつつ、データ次第であるとの姿勢を強調しました。
見通し: 本日は11月のマネタリーベースや消費者態度指数の発表があります。日銀の追加利上げ観測がくすぶる中、国内経済指標の結果が円相場に与える影響は限定的と見られますが、センチメントの変化には注意が必要です。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 発表された11月の中国Caixin製造業PMIは49.9となり、市場予想の50.5を下回りました。好不況の判断ラインである50を割り込み、中小製造業のセンチメント悪化が確認されました。これを受け、経済の先行き不透明感から人民元の上値は重くなっています。
見通し: 製造業の弱さは、中国当局による追加の金融緩和や財政出動への期待を高める要因となります。本日のアジア市場では、中国株の動向や当局のアナウンスに敏感な反応が見られる可能性があります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ユーロドルは1.1610ドル付近で推移しています。ECB(欧州中央銀行)による追加利下げ観測が根強い中、ユーロの上値は限定的です。欧州株式市場は米国の感謝祭休暇明けの流れを受け継ぎ、比較的落ち着いた動きとなっています。
見通し: 本日発表される11月消費者物価指数(HICP)速報値が最大の注目材料です。市場予想の2.0%を下回る結果となれば、ECBのハト派姿勢が正当化され、ユーロ売りの流れが加速する可能性があります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル円は101.80円付近で推移しています。中国Caixin PMIの悪化は豪ドルにとってネガティブ材料ですが、リスクオンの地合いが下値を支えています。本日はオーストラリアの第3四半期経常収支や10月住宅建設許可件数の発表が控えています。
見通し: 豪州国内の住宅建設許可件数などの指標が予想を上回れば、豪ドルを下支えする要因となりますが、基本的には中国経済やパウエル議長発言を受けたドル相場の動きに左右される展開が予想されます。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金価格は高値圏での推移が続いており、1トロイオンスあたり4000ドル台をしっかりと維持しています。米金利の上昇は重石ですが、地政学的リスクや中央銀行による買い需要が下値を支えています。
原油 (WTI): WTI原油先物は1バレル58ドル台後半で推移しています。中国経済の減速懸念が需要面での不安材料となる一方、中東情勢などの供給リスクが価格を下支えする構図が続いています。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは9万ドル台(約1400万円)での取引が続いています。昨日の急伸後、高値圏での揉み合いとなっていますが、市場のリスク選好姿勢は継続しており、機関投資家の資金流入期待も相場を支えています。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 | 11月マネタリーベース(前年同月比) | — | — | ★ |
| 09:30 | 🇦🇺 | 10月住宅建設許可件数(前月比) | 4.4% | — | ★★ |
| 09:30 | 🇦🇺 | 7-9月期経常収支 | -107億豪ドル | — | ★★ |
| 10:00 | 🇺🇸 | パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 | — | — | ★★★ |
| 14:00 | 🇯🇵 | 11月消費者態度指数・一般世帯 | 36.2 | — | ★ |
| 16:00 | 🇬🇧 | 11月ネーションワイド住宅価格(前月比) | 0.1% | — | ★★ |
| 19:00 | 🇪🇺 | 11月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) | 2.0% | 2.1% | ★★★ |
| 19:00 | 🇪🇺 | 11月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比) | 2.7% | — | ★★ |
| 19:00 | 🇪🇺 | 10月失業率 | 6.3% | 6.3% | ★★ |
注記:
本日の最注目イベントは10:00のパウエルFRB議長の発言です。また、19:00にはユーロ圏のHICP(消費者物価指数)速報値が発表され、ECBの政策判断に影響を与える可能性があります。
