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朝の経済レポート 2025年12月3日(水)



朝の経済レポート 2025年12月3日(水)

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年12月3日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 豪州Q3GDP発表(9:30): 前期比予想0.7%、前年比2.2%と堅調な成長が期待されます。資源国経済の底堅さを示すかが焦点で、豪ドル相場や豪州金融政策への影響は重大です。世界経済の先行きを占う重要指標として市場の注目を集めています。
  • ADP雇用統計11月(22:15): 予想1.0万人増と前回4.2万人増からの大幅減少が予想されます。金曜日発表の雇用統計の先行指標として重要で、FRBの12月利下げ観測(80-90%織り込み済み)に大きな影響を与える可能性があります。
  • ISM非製造業指数11月(24:00): 予想52.1と前回52.4から若干の悪化予想。米経済の約70%を占めるサービス業の景況感を示す重要指標で、50を上回る水準維持が米経済の底堅さを示すバロメーターとなります。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 12月2日の米国株式市場は主要3指数が反発しました。S&P500は16.74ポイント高の6,829.37(+0.25%)、ダウ平均は185.13ドル高の47,474.46(+0.39%)、ナスダックは137.75ポイント高の23,413.67(+0.59%)で取引を終了。12月FOMC利下げ観測(確率80-90%)が相場を支え、暗号資産市場の回復も市場心理の改善に寄与しました。前日の大幅下落からの自律反発となりました。

見通し: 本日のADP雇用統計とISM非製造業指数が重要な判断材料となります。雇用市場の堅調さが確認されれば、FRB利下げペースに影響を与える可能性があります。金曜日の雇用統計発表を控え、労働市場の動向が引き続き相場の方向性を左右するでしょう。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 12月2日の東京株式市場はほぼ横ばいとなりました。日経平均株価は前営業日比わずか0.17円高の49,303.45円、TOPIX は2.73ポイント高の3,341.06と微動にとどまりました。前日950円安の急落を受けた自律反発期待があったものの、日銀利上げ観測が重石となり上値は重い展開。ファナックなど一部銘柄は堅調でした。

見通し: ドル円は155円台後半で推移し、植田日銀総裁の12月利上げ示唆発言の余波が継続しています。米FRB利下げ観測との対比で、日米金利差縮小期待が円相場を支える一方、株式市場では利上げによる企業業績への影響懸念が重石となる構図が続きそうです。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 12月2日の中国本土株式市場は3営業日ぶりに反落しました。上海総合指数は前日比0.42%安の3,897.71ポイント、深セン成分指数は0.68%安の13,056.70ポイント、CSI300指数も小幅下落となりました。内需の弱さへの懸念が重石となり、米FRB利下げ期待による下支えも限定的でした。11月製造業PMIが49.2と8カ月連続で50を下回る状況が続いています。

見通し: 本日はRatingDogサービス部門PMI(10:45)の発表が予定されており、前回52.6から52.1への悪化が予想されています。中国経済の減速懸念は根深く、製造業の不振が長期化する中、サービス業の動向も注目されます。世界経済への波及効果も懸念される中、今後の政策対応に注目が集まります。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 12月2日の欧州株式市場はほぼ前日並みの水準で推移しました。ユーロストックス50先物は0.07%高で寄り付き、地政学リスクへの警戒感は継続しているものの、大きな変動は見られませんでした。前日の下落からわずかに持ち直したものの、方向感に欠ける展開となりました。

見通し: 本日はレーンECBチーフエコノミストがBIS・ECB共催外国為替会議に出席(19:30)し、ラガルドECB総裁が欧州議会経済通貨委員会(ECON)公聴会に出席(22:30)する予定です。ECBの今後の金融政策方針に関する重要な示唆が注目されます。ユーロ圏のインフレ動向と経済成長のバランスを踏まえた政策スタンスの変化があるか、市場は注視しています。

🇦🇺 オセアニア経済・為替

動向: 12月2日のオーストラリア市場は安定した推移を見せました。ASX200指数は8,563レベルを上回り、オールオーディナリーズ指数も8,866.4で横ばい圏を維持しました。月初の荒い動きから落ち着きを取り戻し、本日発表予定のQ3GDP待ちの展開となっています。市場では前期比0.7%、前年比2.2%の成長が予想されています。

見通し: 本日のQ3GDP発表(9:30)が最大の注目材料です。資源国経済の底堅さが確認されれば、豪ドル相場にポジティブな影響を与える可能性があります。RBAの金融政策スタンスとの関連でも重要な指標となり、豪州経済の持続的成長力を占う試金石となるでしょう。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 金価格は1カ月ぶりの最高値を更新しました。田中貴金属の小売価格は23,120円/g(12/2時点)、ロンドン金価格は4,200ドル台で推移しています。米利下げ観測の強まりと地政学リスクが金価格を押し上げ、円建て価格では23,455円の過去最高値を記録しました。安全資産としての需要が高まっています。

原油(WTI): 12月2日の原油価格は地政学リスクで上昇後、利食い売りで反落しました。WTI原油1月限は58.64ドル(-0.68ドル)、ブレント原油2月限は62.45ドル(-0.72ドル)で終了。ウクライナ攻撃によるロシア原油輸出への懸念が一時価格を押し上げましたが、終盤は調整となりました。

🪙 仮想通貨

ビットコイン: 12月2日のビットコイン価格は調整局面が継続しました。価格は86,631ドル(+0.37%)となり、90,372ドルから一時83,858ドルまで下落した後、86,000ドル台で推移しています。円建て価格は13,442,525円(-4.73%)と軟調でした。暗号資産市場全体の時価総額は479兆円、24時間売買代金は13.15兆円となっています。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
09:30 🇦🇺 Q3四半期国内総生産(GDP)(前期比) 0.6% 0.7% ★★★
09:30 🇦🇺 Q3四半期国内総生産(GDP)(前年比) 1.8% 2.2% ★★★
10:45 🇨🇳 11月RatingDogサービス部門PMI 52.6 52.1 ★★
16:00 🇹🇷 11月消費者物価指数(CPI)(前年比) 32.87% 31.60% ★★
16:30 🇨🇭 11月消費者物価指数(CPI)(前月比) -0.3% -0.2% ★★
17:50 🇫🇷 11月サービス業PMI(改定値) 50.8 50.8 ★★
17:55 🇩🇪 11月サービス業PMI(改定値) 52.7 52.7 ★★
18:00 🇪🇺 11月サービス業PMI(改定値) 53.1 53.1 ★★
18:30 🇬🇧 11月サービス業PMI(改定値) 50.5 50.5 ★★
19:00 🇪🇺 10月卸売物価指数(PPI)(前年比) -0.2% -0.4% ★★
19:30 🇪🇺 レーンECBチーフエコノミスト発言(BIS・ECB会議) ★★
21:00 🇺🇸 MBA住宅ローン申請指数(前週比) 0.2%
22:15 🇺🇸 11月ADP雇用統計(前月比) 4.2万人 1.0万人 ★★★
22:30 🇪🇺 ラガルドECB総裁、欧州議会ECON公聴会 ★★★
22:30 🇺🇸 9月輸入物価指数(前月比) 0.3% 0.1%
23:15 🇺🇸 9月鉱工業生産(前月比) -0.1% 0.0% ★★
23:45 🇺🇸 11月サービス業PMI(改定値) 55.0 55.0 ★★
24:00 🇺🇸 11月ISM非製造業景況指数(総合) 52.4 52.1 ★★★

※ 本レポートは情報提供を目的としており、投資判断の参考資料です。最終的な投資決定は各自の責任において行ってください。

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