目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年01月30日(金) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米国GDP速報値: 22:30発表の10-12月期GDP速報値(予想2.6%)は、米景気の現状を判断する最重要指標。予想を下回れば利下げ期待が高まりドル売り、上回れば金融引き締め長期化観測でドル買い圧力が強まる展開に。
- PCEデフレーター: 同時刻発表の個人消費支出価格指数(PCEコア・前年比予想2.8%)は、FRBが最重視するインフレ指標。予想以上の上昇なら金融政策正常化が遅れドル高要因、鈍化すれば利下げ期待でドル安材料。
- ミシガン大学消費者信頼感: 24:00発表の1月確報値(速報値74.0)は、個人消費の先行指標として注目。速報値から上方修正されれば米経済の底堅さを示唆しリスク選好の流れを後押し。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 1月29日(木)のNY市場でドル円は153.995円で引けました(高値154.141円、安値152.872円)。前日比+0.57%のドル高円安となり、154円台を一時回復する場面も見られました。米長期金利が4.5%台で推移したことや、日銀の政策据え置き観測が円売り材料として作用。NYダウは前日比-140ドル安の44,713ドル、S&P500は-67ポイント安の6,012で取引を終えました。
見通し: 本日の焦点は22:30発表の10-12月期GDP速報値(予想2.6%)とPCEデフレーター(コア前年比予想2.8%)。GDP成長率が予想を上回り、かつインフレ指標も高止まりすれば、FRBの利下げ観測後退でドル買いが強まる可能性。一方で景気減速とインフレ鈍化の組み合わせなら、ドル売りが優勢に。154円台定着には、強い経済指標とインフレ高止まりが必要条件となります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 1月29日(木)の東京市場で日経平均株価は前日比-629円安の39,390円で取引を終了しました。日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.5%に据え置いたことを受け、追加利上げ期待が後退し円安・株高の流れが一服。ドル円は153円台後半で推移し、円の上値が重い展開となりました。
見通し: 本日14:00発表の1月消費者態度指数(予想37.1)が焦点。前回37.2からの小幅低下予想で、消費マインドの弱含みが確認されれば、日銀の追加利上げ観測は一段と後退。円安圧力が継続する可能性があります。米GDPの結果次第では、ドル円が155円台を試す展開も視野に入ります。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 1月29日(木)の取引で人民元(USD/CNH)は6.94718で引けました(高値6.95168、安値6.94437)。前日比+0.04%の微増で、6.94-6.95のレンジ内での小動きが続いています。中国政府による為替介入姿勢が元相場の下支え要因となっている一方、国内景気への懸念は根強く、大幅な元高は期待しづらい状況です。
見通し: 本日は中国関連の主要経済指標発表はありません。米GDP発表の結果がドル全体の方向性を左右するため、USD/CNHもその影響を受ける展開に。米景気が予想以上に強ければドル高・元安圧力が強まり、6.95を上抜ける可能性があります。一方で米景気減速懸念が台頭すれば、リスクオフの流れで元も売られやすくなる点に注意が必要です。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 1月29日(木)のロンドン市場でユーロドルは1.19186で引けました(高値1.19750、安値1.18951、前日比-0.42%)。1.20台を維持できずに反落し、1.19台前半まで下押しされる展開となりました。ユーロ円は183.523円(高値183.725円、安値183.04円、前日比+0.15%)で、円安の流れに支えられて小幅上昇しました。
見通し: 本日22:30発表のドイツ1月CPI速報値(予想前年比2.3%)が焦点。インフレ率が予想を上回ればECBの利下げペース鈍化観測が台頭し、ユーロ買い材料に。一方で鈍化すれば追加利下げ期待が高まりユーロ売り圧力。米GDPの結果次第では、ユーロドルが1.18台への下落も視野に入ります。ECBの政策スタンスとFRBとの金利差動向が今後のユーロ相場を左右します。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 1月29日(木)の取引で豪ドル円は107.760円で引けました(高値108.06円、安値107.308円、前日比-0.11%)。豪ドル米ドルは0.69981(高値0.70565、安値0.69788、前日比-0.65%)と下落し、0.70台維持に失敗。NZドル円は93.10円(高値93.185円、安値92.782円、前日比+0.04%)、NZドル米ドルは0.60463(高値0.60823、安値0.60327、前日比-0.39%)でそれぞれ小動きとなりました。
見通し: 本日は豪州・NZ関連の主要経済指標発表はなく、米国GDP発表の結果に連動する展開が予想されます。米景気が予想以上に強ければリスク選好の流れで資源国通貨である豪ドル・NZドルに買いが入る可能性。一方で米景気減速懸念が台頭すればリスクオフでオセアニア通貨売りが優勢に。豪ドル米ドルは0.70台回復が焦点、NZドル米ドルは0.60台前半での攻防が続く見通しです。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 1月29日(木)のNY市場で金スポット価格は1オンス2,763ドル付近で取引を終えました。前日比で小幅に下落し、ドル高と米長期金利の上昇が重石となりました。2,750-2,770ドルのレンジ内での推移が続いており、方向感に欠ける展開です。本日の米GDP発表で景気が予想以上に強ければ、利下げ期待後退で金価格に下押し圧力。一方で景気減速懸念が台頭すれば、安全資産としての金需要が高まる可能性があります。
原油 (WTI): WTI原油先物は1月29日(木)に1バレル73.12ドルで引けました。前日比+0.8%の上昇で、中東情勢の緊張継続が下支え要因となりました。73-74ドルのレンジ内での推移が続いており、75ドル台回復には需給逼迫の材料が必要です。本日の米GDP発表で景気が強ければ原油需要期待で上昇、減速懸念なら需要減退観測で下落する可能性があります。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは1月29日(木)に104,500ドル付近で取引されました。前日比でほぼ横ばいの推移となり、103,000-105,000ドルのレンジ内での値動きが続いています。機関投資家によるスポットETFへの資金流入が継続しており、下値は堅い状況。ただし110,000ドル突破には新たな強材料が必要です。本日の米GDP発表でリスク選好ムードが高まれば105,000ドル台後半への上昇も、景気減速懸念ならリスクオフで103,000ドル割れも視野に入ります。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 14:00 | 🇯🇵 | 1月消費者態度指数・一般世帯 | 37.2 | 37.1 | ★ |
| 19:00 | 🇪🇺 | 12月失業率 | 6.3% | 6.3% | ★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 10-12月期四半期実質GDP・速報値(前期比年率) | 3.1% | 2.6% | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 10-12月期四半期GDP個人消費・速報値(前期比) | 3.7% | 2.8% | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 10-12月期四半期コアPCE・速報値(前期比) | 2.2% | 2.5% | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 12月個人所得(前月比) | 0.3% | 0.4% | ★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 12月個人消費支出(PCE)(前月比) | 0.4% | 0.3% | ★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 12月PCEデフレーター(前年同月比) | 2.4% | 2.6% | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 12月PCEコア・デフレーター(前月比) | 0.1% | 0.2% | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 12月PCEコア・デフレーター(前年同月比) | 2.8% | 2.8% | ★★★ |
| 22:30 | 🇩🇪 | 1月消費者物価指数(CPI)速報値(前月比) | 0.5% | 0.3% | ★★ |
| 22:30 | 🇩🇪 | 1月CPI速報値(前年同月比) | 2.6% | 2.3% | ★★ |
| 24:00 | 🇺🇸 | 1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 | 74.0 | 74.0 | ★★ |
注記:
・重要度★★★は市場への影響が特に大きい指標です。
・予想値は市場コンセンサスであり、発表時刻や内容は予告なく変更される場合があります。
・「-」は予想値が未発表、または該当データなしを示します。
・時刻はすべて日本時間(JST)で表示しています。
