目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年02月27日(金) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 日経平均・3日続伸で最高値連日更新(2/26): 終値58,753.39円(+170.27・+0.29%)。エヌビディア好決算を背景にした半導体関連株への買いに加え、日銀審議委員候補がリフレ派とされる浅田・佐藤両氏に決まったことで利上げ懸念が後退。一時59,000円台を突破し、TOPIX(3,880.34・+0.97%)も年初来高値圏で推移。
- エヌビディアQ1ガイダンス780億ドル・市場予想超え: NYダウ+307.65ドル(+0.62%)、ナスダック+1.26%、S&P500+0.81%と3指数続伸。AI関連投資の持続性が再確認され、リスクオン地合いが継続。米10年債利回りは4.048%と小幅上昇。
- 植田日銀総裁・追加利上げに前向き発言: 読売新聞インタビューで「経済・物価見通しが実現する可能性が高まれば利下げ度合いを調整」と明言。リフレ派人事への円売りが一部巻き戻され、USD/JPY は156.06円(-0.25%)で引け。3月・4月会合に向け利上げ織り込みが注目される。
- 本日の最重要指標(08:30)東京CPI 02月 ★★★: 前回コア前年比+2.0%。日銀が注視する物価指標のため、結果次第で早期追加利上げ観測に直結。予想上振れで円高・株安シナリオに注意。夜は22:00ドイツCPI(★★★)・22:30カナダGDP(★★★)も控える。
🇺🇸 米国経済・為替
動向(2/26終値): NYダウは49,482.15ドル(+307.65・+0.62%)、S&P500は6,946.13(+56.06・+0.81%)、ナスダックは23,152.077(+288.395・+1.26%)と3指数そろって続伸。エヌビディアが2026年2〜4月期の売上高ガイダンスを780億ドル(市場予想を上回る水準)に設定したことで、AI投資の持続性が改めて確認された。米10年国債利回りは4.048%(前日比+0.019)と小幅上昇したが、株式市場への影響は限定的だった。USD/JPY現在値は156.06円(-0.25%)。
見通し: エヌビディア好決算の余韻でリスクオン基調が続く可能性が高い。本日22:30発表の米PPI(01月・前月比、前回+0.5%)が予想を上回ればインフレ長期化懸念が高まり、FRBの利下げ期待後退からドル高・株安圧力が生じる可能性がある。23:45のシカゴPMI(02月)も景気実況の確認材料として注視したい。
🇯🇵 日本経済・為替
動向(2/26終値): 日経平均は58,753.39円(+170.27・+0.29%)と3日続伸し、終値ベースの最高値を連日更新。TOPIXは3,880.34(+37.18・+0.97%)と続伸。寄り付き直後に一時59,000円台を付けた後は利益確定売りで上昇幅を縮小した。日銀の次期審議委員候補(浅田統一郎氏・佐藤綾野氏)がリフレ派とされ、急激な利上げ懸念が後退。ただし植田日銀総裁が「利上げに前向きな姿勢」を示したため、USD/JPY は156.06円(-0.25%)と円高で引けた。
見通し: 本日08:30発表の東京CPI(02月・コア前年比、前回+2.0%)が最大の注目点。前回と同水準または上振れなら日銀3月利上げ観測が高まり円高・株安要因となり得る。エヌビディア好決算の波及で東京市場の半導体・ハイテク株は引き続き物色が見込まれるが、円の動向次第で輸出関連は明暗が分かれそうだ。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: USD/CNH(オフショア人民元)は6.84313(-0.16%)と小幅なドル安・元高方向で安定推移。春節後の経済活動再開に伴う国内需要の回復期待が続いており、中国当局は引き続き人民元の過度な変動を抑制する姿勢を示している。
見通し: 米中関税を巡る交渉の動向や中国当局の景気刺激策の規模が中期的な人民元の方向性を左右する。中国経済の内需回復がオセアニア通貨や資源価格にも波及するため、関連指標の確認が重要。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.18016(+0.24%)とドル軟化を背景にユーロが小幅上昇。EUR/JPYは184.174(-0.32%)と円高方向。GBP/USDは1.34868(-0.52%)と下落、GBP/JPYは210.455(-0.73%)と軟調。欧州側では特段の材料はなく、米エヌビディア決算と日銀人事が相場の主導役となった。
見通し: 本日17:55発表のドイツ雇用統計(02月・失業率前回6.3%、失業者数前回0.0万人)と22:00のドイツCPI速報(02月・前月比、前回+0.1%)が欧州通貨の方向性を決める可能性がある。ドイツCPIが下振れればECBの追加利下げ観測が高まりユーロ安圧力が生じる。一方で上振れればEUR/USD の上昇余地が広がる。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.71094(-0.17%)と小幅下落。AUD/JPYは110.940(-0.40%)と円高方向。NZD/USDは0.59822(-0.28%)、NZD/JPYは93.354(-0.46%)とNZドルも軟調。前日(2/25)発表の豪CPI(01月・前年比+3.8%、予想+3.7%上回る)を市場が消化。コアCPIトリム平均は+3.4%と16カ月ぶりの高水準を記録し、RBAの利下げ加速期待は後退している。
見通し: 豪CPI高止まりがRBAの利下げペース抑制要因となっており、AUDはファンダメンタルズの観点でやや下支えされている。中国の内需回復や資源価格(鉄鉱石・銅)の動向がオセアニア通貨の中期的な方向性を左右する。NZDはRBNZの利下げサイクルが継続する中、引き続き上値の重い展開が予想される。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USD(金スポット)は5,186.714ドル(+0.42%)。高値5,205.433ドルを記録し、5,200ドルの節目手前で底堅い推移。安全資産需要と中央銀行の金準備積み増し需要が続いており、高値圏でのサポートが続いている。銀(XAG/USD)は88.426ドル(-0.86%)と金に比べて軟調。
原油 (WTI): WTI原油は65.422ドル(-0.22%)と小幅軟調。高値66.668ドル・安値63.624ドルとやや値幅が広かった。OPEC+の増産延期方針が下値を支える一方、世界的な需要回復ペースへの不透明感が上値を抑えている。
🪙 仮想通貨
BTC: BTC/USDは67,465ドル(-2.24%)と反落。高値69,322ドル・安値66,580ドルと値幅が大きく、前日の大幅反発(+6.42%)からの利益確定売りが優勢となった。リスクオン地合いは継続しているが、高値圏での調整が入った形。70,000ドルの節目が意識されており、ETFへの資金流入動向が次の方向性を決める鍵となる。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:30 | 🇯🇵 日本 | 東京消費者物価指数 02月 [生鮮食料品除くコア・前年比] | +2.0% | – | ★★★ |
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | 鉱工業生産(速報値)01月 [前月比] | -0.1% | – | ★★ |
| 17:55 | 🇩🇪 ドイツ | 雇用統計 02月 [失業率] | 6.3% | – | ★★★ |
| 17:55 | 🇩🇪 ドイツ | 雇用統計 02月 [失業者数変化] | 0.0万人 | – | ★★★ |
| 22:00 | 🇩🇪 ドイツ | 消費者物価指数(速報値)02月 [前月比] | +0.1% | – | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸 米国 | 生産者物価指数(PPI)01月 [前月比] | +0.5% | – | ★★ |
| 22:30 | 🇨🇦 カナダ | 実質GDP 第4四半期 [前期比年率] | +2.6% | – | ★★★ |
| 22:30 | 🇨🇦 カナダ | 実質GDP 12月 [前月比] | 0.0% | – | ★★★ |
| 23:45 | 🇺🇸 米国 | シカゴ購買担当者景況指数(PMI)02月 | – | – | ★★ |
注記:
・時刻はすべて日本時間(JST)。・重要度は★(低)~★★★(高)で表示。・予想値「-」は発表時点で予想なし。・本レポートは情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。
