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朝の経済レポート 2026年03月12日(木) | 経済・為替市況

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年03月12日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • WTI原油+6.5%急反発:昨日の暴落(▼11.32ドル)から93ドル台に回復。ホルムズ海峡機雷設置の兆候報道でイラン供給不安が再燃、トランプ大統領「早期終戦」発言後も原油は底堅く推移。
  • 米CPI 2月(昨日21:31発表)前年比+2.4%:予想通りで波乱なし。コア前月比は+0.3%。エネルギー高によるインフレ再燃警戒はあるものの、FRBの利下げ観測を大きく動かす内容ではなかった。
  • ドル円159円台で推移:イラン有事のドル需要が継続、158円台は介入警戒感から底堅い。一方160円台乗せは実弾介入リスクで上値も限定的とみられる。
  • 本日の注目指標:中国小売売上高・鉱工業生産(11:00)、英国月次GDP(16:00)、ドイツCPI確報(16:00)、米新規失業保険申請件数(21:30)、カナダCPI(21:30)。

🇺🇸 米国経済・為替

動向:3月11日(水)の米国株式市場はまちまちの動き。NYダウが47,706.51ドル(▼34.29、▼0.07%)、S&P500が6,781.48(▼14.51、▼0.21%)と小幅安の一方、NASDAQは22,697.10(+1.15、ほぼ横ばい)。21:31に発表された2月CPI(前年比+2.4%、コア前月比+0.3%)は予想通りで市場の波乱は限定的。一方、ホルムズ海峡機雷設置の兆候報道がエネルギー価格の先高観を呼び起こし、インフレへの警戒感もくすぶる展開となった。ドル円はNYクローズで158.06円、本日朝方は159.22円(+0.17%)と一段高。

見通し:本日21:30の新規失業保険申請件数(前回21.3万件→予想21.4万件)が労働市場の耐久性を確認する材料に。イラン情勢のヘッドラインに市場が引き続き振られやすく、原油高とインフレ再燃観測がFRBの利下げタイミングをより複雑にしている。159円台での介入警戒感から、ドル円の上値は限定的とみられる。

🇯🇵 日本経済・為替

動向:3月11日(水)の日経平均は54,248.39円(+1,519.67円、+2.88%)と大幅反発。前日のイラン情勢緊迫による急落からの自律反発に加え、4Q GDP確報が前期比年率+1.3%(一次速報+0.2%から大幅上方修正、予想+1.0%超え)と強い数字が追い風に。個人消費・設備投資が上振れた。TOPIX も3,664.28(+88.44、+2.47%)と連動高。ドル円は東京時間に157.55円まで下落後、イラン懸念再燃で158.06円に戻して海外引け。本日朝方は159.22円。

見通し:本日08:50の国内企業物価指数(2月)が物価動向の確認材料。日銀の追加利上げ判断に直結する観点から注視。GDP大幅上方修正は円買い要因ながら、イラン地政学リスクによる有事のドル買いが円を圧迫。157〜159円の攻防が続く想定で、160円接近時は当局のけん制発言に要注意。

🇨🇳 中国経済・為替

動向:1〜2月の中国貿易収支は黒字2,136.2億ドルと予想(1,761億ドル)を大幅に上回った。輸出が前年同期比+21.8%と力強い伸び(米国向けは減少もEU・ASEAN向けが牽引)。上海総合は4,123.14(+0.65%)と堅調に推移。人民元は対ドルで6.883(USD/CNH)と比較的安定。本日11:00に2月の小売売上高・鉱工業生産指数が発表予定。

見通し:本日発表の小売売上高・鉱工業生産が年初来の経済勢いを測る材料。春節(旧正月)の1〜2月一括集計のため、消費動向の確認として注目度が高い。米中関税摩擦の中でも輸出が堅調を維持している点はポジティブだが、米国向け輸出の減少トレンドは中長期的な下押し圧力として残る。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向:EUR/USDは1.1537(▼0.26%)と小幅下落。EUR/JPYは183.69円(▼0.09%)。前日深夜にはECBのシュナーベル理事が講演。DAXは前日23,409と堅調圏を維持。本日16:00にドイツCPI確報(2月)と英国の各種指標、19:00にユーロ圏鉱工業生産指数が発表予定。

見通し:ドイツCPI確報(前年比+1.9%予想)がECBの利下げペースに対する手掛かりに。前月比・HICPともに予想通りであれば市場への影響は限定的。ユーロ圏鉱工業生産(前回▼1.4%)は引き続き製造業の低迷を示すか注目。EUR/USDは1.15〜1.16のレンジで推移する見込み。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向:AUD/USDは0.7127(▼0.35%)、AUD/JPYは113.49円(▼0.18%)。NZD/USDは0.5896(▼0.32%)、NZD/JPYは93.85円(▼0.16%)とともに小幅安。本日06:45にNZ製造業活動(Q4、前回2.7%→予想0.6%)が発表、大幅な鈍化が見込まれる。

見通し:NZ製造業活動の鈍化が確認されれば豪ドル・NZドルの重しになる可能性。一方、WTI原油急反発は資源国通貨である豪ドルのサポート要因。イラン情勢の不透明感によるリスク回避圧力と資源高の綱引きで、オセアニア通貨は方向感を出しにくい展開か。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド:5,135.88ドル(▼0.78%、▼40.32ドル)。昨日は+138.40ドルの大幅上昇(5,242.10ドル)だったが、本日は米CPIが予想通りとなり過度なインフレ懸念が後退したことで利益確定売りが優勢。中東地政学リスクが完全に解消していないため下値は限定的とみられる。

原油(WTI):93.01ドル(+6.5%、+5.68ドル)。昨日の83.45ドル(前日比▼11.32ドル)から急反発。ホルムズ海峡機雷設置の兆候報道、イラン革命防衛隊による「石油1リットルも輸出させない」との強硬発言が供給懸念を再燃させた。トランプ大統領の「早期終戦」示唆もあり、ヘッドライン次第で乱高下が続く展開。週間石油在庫統計(前日発表)の結果とともに需給動向も注目。

🪙 仮想通貨

BTC:70,223ドル(+0.25%)。高値71,345ドル・安値68,990ドルのレンジで推移。中東情勢の不透明感による金融市場の不安定さの中、小幅高で底堅い動き。米CPIが予想通りに収まったことで過度なリスク回避は和らぎ、BTCは70,000ドル台を維持している。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
06:45 🇳🇿 NZ 製造業活動 Q4 [前期比] +2.7% +0.6% ★★
08:50 🇯🇵 日本 国内企業物価指数 02月 [前月比] +0.2% +0.2% ★★
11:00 🇨🇳 中国 小売売上高 02月 [年初来・前年比] ★★★
11:00 🇨🇳 中国 鉱工業生産指数 02月 [年初来・前年比] ★★★
16:00 🇬🇧 英国 月次GDP 01月 [前月比] +0.1% ★★★
16:00 🇬🇧 英国 鉱工業生産指数 01月 [前月比] -0.9% ★★
16:00 🇩🇪 ドイツ CPI確報 02月 [前月比] +0.2% +0.2% ★★★
19:00 🇪🇺 ユーロ圏 鉱工業生産指数 01月 [前月比] -1.4% ★★
21:30 🇺🇸 米国 住宅着工件数 01月 140.4万件 ★★
21:30 🇺🇸 米国 貿易収支 01月 -703億ドル ★★
21:30 🇺🇸 米国 新規失業保険申請件数 03/01-03/07 21.3万件 21.4万件 ★★★
21:30 🇨🇦 カナダ CPI 02月 [前月比] ★★★

注記:
時刻はすべてJST(日本標準時)。前回値・予想値は情報収集時点のデータです。中国経済指標の発表時刻は目安です。米CPI 2月は昨日(3/11 21:31 JST)発表済み(前年比+2.4%、予想通り)。★の数で重要度を表示(★★★=最重要、★★=重要、★=参考)。

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