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朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年03月14日(土) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- ホルムズ海峡封鎖長期化が確定的に: イランの新指導者モジタバ師がホルムズ海峡封鎖の継続を表明。中東地政学リスクが一段と深刻化し、原油供給不安が世界経済の重石となっています。
- 原油WTI 97ドル台に上昇: 米国が戦略石油備蓄(SPR)を放出したにもかかわらず原油価格は上昇。WTIは前日比+2.3%の97.42ドルと100ドルの大台が視野に入ってきました。
- 世界株安が加速: 日経平均は633円安の53,819円、米ダウは約740ドル安で47,000ドル割れと年初来安値を更新。リスクオフムードが強まっています。
- ドル円159円台後半で原油高×円安のダブルパンチ: 原油高によるインフレ再燃懸念からFRBの利下げが遠のくとの見方が浮上し、ドル買い・円売りの構図が続いています。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 3月13日の米国株式市場は3日続落。ダウ平均は約740ドル安となり、年初来初めて47,000ドルを割り込みました。原油備蓄放出にもかかわらずWTI原油価格が上昇したことで、インフレ再燃懸念が一層強まりました。イランのモジタバ師によるホルムズ海峡封鎖継続の表明を受け、リスクオフの動きが加速。半導体関連株にも売りが広がり、ナスダック指数も大きく下落しました。ドル円は159.74円(+0.38円、+0.24%)で取引を終えています。
見通し: 原油高が各方面のインフレに直結するため、FRBの利下げ期待が後退しています。中東情勢の長期化が確定的となる中、市場参加者はリスク資産からの資金逃避を継続する見通しです。来週以降もエネルギー価格と地政学リスクが米国市場の最大のテーマとなりそうです。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 3月13日の日経平均は続落し、前日比633円安の53,819円で取引を終えました。前日の米株安とホルムズ海峡封鎖長期化懸念から売りが先行し、寄り付き直後には一時1,200円近い急落となる場面もありました。売り一巡後は75日移動平均線(53,007円)付近で下げ渋りましたが、上値は重い展開が続きました。原油高に円安が加わり、日本のインフレへの警戒感も出始めています。
見通し: 今季の上場企業は過去最高益を更新する見通しですが、中東情勢の悪化から来期は減益を織り込む局面に入りつつあります。75日移動平均線がサポートラインとなっていますが、株価の戻りが鈍く、下抜けリスクも意識される状況です。原油相場に一喜一憂する不安定な地合いが続きそうです。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: USD/CNHは6.9050(ほぼ横ばい、+0.01%)と安定推移。中東リスクの高まりにもかかわらず、人民元は対ドルで底堅さを見せました。一方、原油高は中国の輸入コスト増加を通じて景気回復の足かせとなるリスクがあり、アジア市場全般に売りが広がる中で中国株も圧迫されました。
見通し: 週末に発表予定の2月小売売上高・鉱工業生産指数が注目されます。原油高が中国の景気回復に逆風となる中、政府の追加景気刺激策への期待感が下支え要因となりそうです。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル/米ドルは0.6982(-1.35%)、NZドル/米ドルは0.5775(-1.36%)と、ともに1%超の大幅下落。リスクオフの世界的な流れを受けて資源国・高金利通貨から資金が流出しました。豪ドル/円は111.52円(-1.13%)、NZドル/円は92.23円(-1.14%)とクロス円でも軟調でした。
見通し: 原油高はオーストラリアにとってエネルギー輸出の追い風となる側面もありますが、現状は地政学リスクによるリスク回避の動きが支配的です。中東情勢の進展次第では、資源国通貨としての底堅さを取り戻す可能性もあります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金価格は5,020.01ドル(-59.20ドル、-1.17%)と反落。一時5,128ドルの高値をつける場面もありましたが、ドル高の進行が重石となり上げ幅を縮小しました。銀は80.61ドル(-3.86%)と大幅安。地政学リスクの「安全資産」としての買いとドル高の綱引きが続いています。
原油 (WTI): WTI原油は97.42ドル(+2.19ドル、+2.3%)と続伸。安値91.33ドルから高値97.50ドルまで大きく振れる荒い値動きでした。イランのモジタバ師によるホルムズ海峡封鎖継続表明で供給不安が再燃。米国のSPR放出にもかかわらず上昇が止まらず、100ドルの大台突破が現実味を帯びてきました。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは71,207ドル(+847ドル、+1.2%)と小幅反発。一時70,039ドルまで下落する場面もありましたが、73,909ドルの高値をつけるなど振れ幅の大きい展開でした。世界株安の中でも比較的底堅く推移しており、「デジタルゴールド」としての側面が意識されている可能性があります。
