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朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年5月9日(土) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 🇺🇸 米雇用統計(4月)発表済み:非農業部門雇用者数+11.5万人(予想6.2万人を大幅上回る)、失業率4.3%。市場予想超えでS&P500・ナスダックが週間ベースで上昇。
- ⚖️ 米国際貿易裁判所が全世界一律関税を「違法」と判決(5月7日):トランプ政権は即時控訴。米中首脳会談(5月14〜15日・北京)を前に緊張。
- 🛢️ 原油(WTI)が週間で約7%下落後、96ドル前後で推移:米・イラン和平協議への期待と、ホルムズ海峡付近での軍事衝突が交錯し不安定な動き。
- 🥇 金価格が4,716ドルと高水準維持(+0.61%):地政学的リスクとドル安が引き続きサポート。
- 🇯🇵 日経平均は週間で約3,200円高:5/8終値は62,713円(-120円)。米ハイテク株高や円安が追い風。USD/JPY=156.68円。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 5月8日(金)の米国株式市場は、予想を大幅に上回る雇用統計(4月NFP+11.5万人、予想6.2万人)を好感し底堅い動き。S&P500は7,398.93(+0.29%)、ナスダック総合は26,247.08と最高値水準を維持。ダウ平均は49,609.16(-0.31%)と小幅安。週間ベースではS&P500・ナスダックともに続伸し、ナスダックは連日最高値を更新していた。米国際貿易裁判所が5月7日、トランプ政権の全世界一律10%追加関税を「違法」と判決。政権は即時控訴、5月14〜15日の米中首脳会談(北京)に向けた動向が焦点。米国10年債利回りは4.36%前後で推移。USD/JPY=156.68円(-0.14%)。
見通し: 今週末は土曜のため経済指標の発表はなし。来週の焦点は5月12日(火)の米CPI(4月)、5月13日(水)のPPI、そして5月14〜15日の米中首脳会談(北京)。関税訴訟の控訴審の行方も注視。好調な雇用統計でFRBの利下げ時期は後ずれ予想が優勢のまま。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 5月8日(金)の東京株式市場は反落。前日(5/7)に史上最大の上昇で最高値を更新した反動と週末の利益確定売りが重なり、日経平均は62,713.65円(前日比-120.19円、-0.19%)で引け。ただし週間では大型連休明けの立会い2日間で前週比約3,200円高と大幅高。USD/JPY=156.68円と円安水準継続。EUR/JPY=184.67円(+0.38%)。8日午後、トヨタ<7203>の決算発表が予定されており市場の注目が集まった。
見通し: 来週は5月14日に日銀議事要旨(4月27・28日分)発表予定。為替市場では介入警戒感が根強く、USD/JPYの157円接近時に注意が必要。トヨタ決算の内容が週明けの株式市場に影響を与える可能性。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 5月8日(金)、上海総合指数は4,179.95(前日比-0.14pt、ほぼ横ばい)。香港ハンセン指数は26,393.71(-232.57pt、-0.87%)と軟調。USD/CNH=6.7963(-0.17%)と人民元はやや上昇。米中首脳会談(5月14〜15日・北京)を前に、中国側は米国産農産物・ボーイング機の大規模購入コミットメントや半導体・レアアース輸出管理の緩和交渉が焦点となっている。
見通し: 5月14〜15日の習近平=トランプ首脳会談が最大の注目材料。会談の成果次第で人民元・中国株・香港株に大きな動きが生じる可能性。専門家の大方は「関係安定化」にとどまり劇的なブレークスルーへの期待は低いと見ている。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 5月8日(金)の欧州市場はおおむね軟調。DAX(ドイツ)は23,904.10(-0.49%)、FTSE100(英国)は10,233.07(-0.43%)、CAC40(フランス)は8,112.57とそれぞれ小幅安。イラン情勢の緊張再燃が欧州株の重しとなった。EUR/USD=1.1786(+0.54%)とユーロ高・ドル安の流れ。EUR/JPY=184.67円(+0.38%)。英BOEは4月30日のMPCで政策金利3.75%に据え置き(8対1)。中東情勢によるエネルギー価格高騰でインフレ長期化懸念が残り、次回MPC(6月18日)まで据え置きが続く見通し。
見通し: 来週は5月13日(水)に1〜3月期ユーロ圏GDP2次速報値の発表が予定。英国は5月13日(水)に1〜3月期GDP速報値も発表予定。ドル安基調が続くかどうか、米中首脳会談後のリスクセンチメント次第で方向感が決まる見通し。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 5月8日(金)、豪州ASX200は8,744.35(-1.51%)と大幅安。ニュージーランドNZX50は13,175.13(-0.72%)と軟調。原油価格の下落が資源株に重しとなった。AUD/USD=0.7249(+0.39%)、AUD/JPY=113.56(+0.39%)と豪ドルはやや上昇。NZD/USD=0.5965(+0.34%)、NZD/JPY=93.48(+0.30%)。
見通し: 来週の豪州・NZの主要指標発表はなし(土曜日現在)。米中首脳会談の結果が資源需要見通しに影響するため、豪ドル・資源株の動向に注目。原油・商品価格の動向次第でオセアニア通貨の方向感が決まる見通し。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金(XAU/USD)は4,716.01ドル(+0.61%)。高値4,749ドル、安値4,682ドル。地政学的リスク(米・イラン情勢)とドル安が引き続きサポート材料。銀(XAG/USD)も80.35ドル(+2.45%)と大幅高。
原油 (WTI): WTI原油は96.14ドル(-3.16%)。週次で約7%の大幅下落後、95〜97ドルレンジで推移。米・イラン間の和平協議期待(ホルムズ海峡再開への期待)による地政学的リスクプレミアム剥落が大きな下落要因。ただし、ホルムズ海峡付近での軍事衝突報道が下値を支え、価格は不安定な動き。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコイン(BTC/USD)は80,110ドル(+0.35%)。高値80,492ドル、安値79,145ドル。80,000ドル台を維持し底堅い展開。株式市場の安定と金価格の高騰がリスク資産全体を支える格好。
