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朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年05月26日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米国消費者信頼感指数(23:00 JST、★★★): Conference Boardが月末最終火曜日に発表する最重要指標。メモリアルデー明け初日の本日、米国市場再開後の注目を一身に集める。弱い結果なら早期利下げ期待からリスクオン・ドル安、強い結果ならFRBの慎重姿勢維持でドル高円安の流れへ。
- 日経平均が年初来高値65,408.87円を更新: 昨日(5月25日)前日比+1,819.12円(+2.87%)の大幅高で年初来高値を更新。AI・半導体株(キオクシア+8,050円高など)が牽引し、3営業日連続の4桁上昇。本日は高値更新後の利食い売りと追随買いが交錯する展開を予想。
- ウォーシュ新FRB議長就任とイラン停戦協議進展: ケビン・ウォーシュ氏がFRB議長に就任し「改革志向のFRBを率いる」と表明。Citi Researchは9月の利下げを予想。同時に米国とイランの停戦協議が進展しており、原油価格と地政学リスク全般への影響が引き続き注目材料。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 5月25日(月)はメモリアルデー(戦没者追悼記念日)のため米国市場は休場。直近の確定取引は先週金曜日(5月22日)となる。休場中にケビン・ウォーシュ氏が新FRB議長として正式に就任し「独立した、改革志向のFRBを率いる」と表明。Citi Researchのロブ・ロウ氏はFRBが9月に利下げを実施すると予想。ドル円は158.94円(前日比+0.02%)で小幅高推移。NY外為は休場で薄商いの中、円買い介入とイラン情勢関連報道への警戒が続いた。
見通し: 本日は米国市場のメモリアルデー明け初日。今週の経済指標が集中する週の幕開けとなる。最大の注目は23:00の消費者信頼感指数(★★★)で、結果が弱ければ景気減速懸念から早期利下げ期待が高まりドル安・リスクオン、強ければFRBの慎重姿勢が続くとしてドル高展開。ドル円は157〜160円のレンジを想定。159円台後半では介入警戒が上値を抑える。また21:30のシカゴ連銀全米活動指数(★★)も米国経済全体の体温を測る上で注目。イラン協議の進展度合いが原油・ゴールド経由で米株インフレ期待にも波及する点も要注視。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 昨日(5月25日)の日経平均は前日比+1,819.12円(+2.87%)の大幅高で年初来高値65,408.87円を更新。TOPIXも大幅高で高値更新。AI・半導体関連株が騰勢を強め、キオクシアは8,050円高で高値更新、3営業日連続の4桁上昇を達成。アナリストからは「AI関連以外にも物色が広がるか」が焦点となっている。ドル円は158.94円(高値158.97円)でドルが小幅堅調。NY休場の薄商いの中でも円買い介入警戒感が残り、上値は重かった。
見通し: 本日14:00の景気先行CI指数(★★)と15:00の工作機械受注(★★)に注目。景気先行指数が前回114.5を上回れば日本経済の回復基調が確認でき、日経65,000円台定着・上値追いのシナリオが強化される。工作機械受注は前回+45.1%(前年比)と高水準が続いており、設備投資の堅調さを確認できるかが焦点。ドル円は158〜160円のレンジが中心で、159円台後半では日銀・財務省の介入警戒が上値を抑える。本日夕方以降の米指標次第で円高・円安どちらにも振れうる。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: USD/CNHは6.7843(前日比+0.01%)でほぼ横ばい推移。昨日は欧州株・日本株が大幅高となる中、中国本土市場は比較的落ち着いた展開となった。米国とイランの停戦協議進展は地政学リスク低下として、エネルギー輸入国である中国にとってポジティブ要因。人民元は対ドルで安定的な推移が続いており、中国当局の管理下で大きな変動はみられない。
見通し: 本日、中国経済指標の発表は予定されていない。USD/CNHは6.78〜6.80のレンジ推移を想定。焦点は米中貿易関係の動向と今週の米国経済指標の結果。消費者信頼感指数が弱くリスクオフとなれば人民元に下落圧力がかかる場面もあり得る。イランとの停戦が成立すれば原油価格の大幅下落シナリオもあり、エネルギー輸入コスト低下から中国経済にはプラス。ただし急激な原油安は産油国リスクを通じた新興国通貨安を招く可能性もあり、注意が必要。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.1642(前日比-0.02%)で小幅安。欧州株はCAC 40が8,258.26(+1.76%)、FTSE 100が10,466.26(+0.22%)、Stoxx 600が631.63(+1.04%)と幅広く上昇。先週5月13日に発表済みのフランスQ1雇用統計では、失業率が8.1%(前期7.9%から+0.2ポイント)に悪化し2021年以来の高水準。同日に発表されたユーロ圏3月鉱工業生産(前月比)も+0.4%にとどまり、ユーロ圏景気の回復力は限定的との見方が広まっている。
見通し: 本日17:00のドイツIfo景況感指数(予想84.2、前回84.4)に注目。予想を下回り84割れとなれば、ドイツ経済悲観論が広がりEUR売りが加速する可能性。EUR/USDは1.15〜1.17のレンジ内で方向感を模索する展開が続く見通し。ECBは6月に追加利下げを実施する確率が高く、今後のラガルドECB総裁発言に引き続き注意が必要。18:00のユーロ圏GDP改定値(Q1、前期比+0.1%予想)は速報値からの改定幅に注目。大幅な下方修正はEUR安要因となる。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.71746(前日比+0.02%)、AUD/JPYは114.02円(-0.01%)。NZD/USDは0.58696(-0.04%)、NZD/JPYは93.29円(-0.05%)でNZDがやや軟調。RBNZの2年インフレ予想(5月13日発表済み)はQ2 2026で2.53%(前期2.37%)に上昇し、1年インフレ予想は3.41%と大幅上昇。NZのインフレ再加速懸念が強まっており、RBNZの追加利下げ余地が縮小しているとの見方が優勢。
見通し: 本日10:30の豪州賃金指数(★)は前回・予想ともに0.8%で変化なしの見込み。予想通りなら豪州RBAの政策への影響は限定的で、AUD/USDは0.71〜0.72のレンジ。予想を上回ればインフレ懸念からAUD高・利下げ期待後退のシナリオ。NZDはRBNZ2年インフレ予想の上昇を背景に対ドルで底堅い動き、NZD/USDは0.58〜0.59のレンジを想定。本日夜の米消費者信頼感指数の結果がオセアニア通貨全般の方向性を決定づける可能性もある。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金(XAU/USD)は$4,568.83(前日比-0.02%)で小幅安。日中は高値$4,580.40まで上昇したが、引けにかけて軟化。米国とイランの停戦協議進展観測が地政学リスクプレミアムを圧縮し、ゴールドの上値を抑えた。目先の想定レンジは$4,500〜$4,600。イランとの合意が具体化すれば安全資産需要の後退から$4,500を試す展開も。逆に協議が決裂・難航すれば$4,600超えの可能性もあり、二方向リスクを意識したい。
原油 (WTI): WTI原油は$94.24(前日比+0.46%)で小幅反発。高値$94.58、安値$93.76。イランと米国の停戦協議進展との報道が入る一方、トランプ大統領が「急ぐ必要はない」と発言し、市場は様子見。想定レンジは$92〜$96。米国・イランの核合意が成立すれば供給増加期待からWTI$90割れのリスクも浮上。一方、交渉が長期化すれば地政学リスクプレミアムの再拡大で$95〜$98ゾーンへの上昇余地がある。原油相場の動向はインフレ→FRB政策→株式市場という連鎖でリスク全般に波及するため注視が必要。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコイン(BTC/USD)は$77,351(前日比+0.27%)で小幅上昇。高値は$77,960、安値は$76,923。米国のメモリアルデー休場中も機関投資家のビットコインETFへの資金流入が相場を支え、底堅い展開が続いた。想定レンジは$75,000〜$80,000。本日の米消費者信頼感指数が弱くリスクオンとなれば$80,000試しの展開も。一方、結果が強くドル高・リスクオフとなれば$75,000近辺への調整もあり得る。ウォーシュ新FRB議長の政策スタンスと暗号資産規制動向も引き続き注視が必要。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:01 | 🇬🇧 英国 | BRC店頭価格指数[前年比] | +1.0% | +1.1% | ★ |
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | 国際収支 | 3兆9,327億円 | 3兆9,000億円 | ★ |
| 10:30 | 🇦🇺 豪州 | 賃金指数[前期比] | 0.8% | 0.8% | ★ |
| 14:00 | 🇯🇵 日本 | 景気先行CI指数 | 114.5 | – | ★★ |
| 14:00 | 🇯🇵 日本 | 景気一致CI指数 | 116.5 | – | ★ |
| 15:00 | 🇯🇵 日本 | 工作機械受注[前年比] | +45.1% | – | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 フランス | フランス企業景況感 | 94.0 | 94.0 | ★ |
| 17:00 | 🇩🇪 ドイツ | ドイツIfo景況感指数 | 84.4 | 84.2 | ★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | ユーロ圏実質GDP(改定値)[前期比] | 0.1% | 0.1% | ★ |
| 19:00 | 🇬🇧 英国 | CBI流通取引調査[報告済売上高] | -68 | -50 | ★ |
| 21:30 | 🇨🇦 カナダ | 鉱工業製品価格[前月比] | +2.4% | +1.3% | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 米国 | シカゴ連銀全米活動指数(4月分) | -0.20 | 0.00 | ★★ |
| 22:00 | 🇺🇸 米国 | 住宅価格指数[前月比](FHFA) | 0.0% | +0.1% | ★★ |
| 22:00 | 🇺🇸 米国 | S&P/ケース・シラー[総合20][前月比] | -0.05% | -0.06% | ★ |
| 23:00 | 🇺🇸 米国 | 消費者信頼感指数(Conference Board) | – | – | ★★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 米国 | ダラス連銀製造業活動指数(5月分) | -2.3 | – | ★★ |
注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。時刻はすべて日本時間(JST)。発表予定は変更になる場合があります。
※以下の指標はすでに発表済みのため本表から除外しています:米国PPI(4月分・5/13発表)、米国小売売上高(4月分・5/18発表)、NZ 2年インフレ予想(Q2・5/13発表:2.53%)、フランス雇用統計(Q1・5/13発表:失業率8.1%)、ユーロ圏鉱工業生産指数(3月分・5/13発表)。
