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朝の経済レポート 2026年05月29日(金) | 経済・為替市況

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年05月29日(金) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 【昨日発表済み】米コアPCE 4月 +3.3%(前年比、予想通り)――FRBの利上げ懸念は限定的、株式市場は好感しダウ+356ドル(49,298ドル)に上昇
  • 【昨日発表済み】米耐久財受注 4月 +7.9%(予想+4.0%の約2倍)――輸送機器(非防衛航空機+166%)が牽引、製造業の底堅さを示す強い数字
  • 【昨日発表済み】米GDP Q1改定値 +1.6%年率――速報値(+2.0%)から下方修正、個人消費の鈍化が反映
  • 【本日08:30】東京CPI(5月、除生鮮):予想+1.5%――予想を上回れば日銀6月利上げ観測が強まり、160円台のドル円に急ブレーキがかかる可能性
  • 【本日21:30】カナダGDP 3月(前期比年率 予想+1.5%)――前回(-0.6%)からの大幅回復が見込まれており、CAD反発の起点となるか
  • イラン・ホルムズ情勢――イラン国営テレビ「暫定和平合意草案入手」をホワイトハウスが「でっちあげ」と否定。WTI原油はWhipsaw(高値$95→安値$90)、$90サポート維持が焦点

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 5月28日(木)のNY株式市場はダウが49,298.25ドル(+356.35ドル、+0.73%)、ナスダックが25,326.13(+258.32、+1.03%)に上昇。昨夜21:30 JSTに発表された4月PCEは、ヘッドライン前年比+3.8%、コアPCE前年比+3.3%(予想通り)で、月次では+0.2%とインフレ圧力の急激な拡大は回避された。耐久財受注は+7.9%と予想の約2倍の強さ。一方GDP Q1改定値は+1.6%年率と速報値+2.0%から下方修正された。クックFRB理事は「政策金利を向こう数カ月据え置くべき」と発言しながら「ディスインフレが再開しない場合は利上げの用意がある」とタカ派バイアスを維持。ドル円は159.58円まで上昇し、4月30日(日銀介入日)以来の高値を更新した。

見通し: 本日はシカゴPMI(22:45 JST、予想50.3)と新築住宅販売(23:00 JST、予想66.7万件)が主なイベント。コアPCEが予想通りで急激な利上げ観測拡大は防がれたため、米株は週末に向けて底堅い展開が基本シナリオ。ドル円は158.8〜160.0円のレンジを想定し、160円の節目を試す展開が続く。ただし本日の東京CPIが上振れし日銀利上げ観測が強まった場合、ドル売り・円買いが入り158円台に押し戻されるリスクがある。原油が$95を突破するとインフレ再燃→FRB利上げ再考シナリオが浮上し、株安・ドル高の複合的な動きとなる可能性に注意。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 5月28日(木)の日経平均は64,693.12円(前日比-306.29円、-0.47%)と反落。中東情勢の警戒再燃と「5月売り」の駆け込みが重なって売り優勢となった。ドル円は159.58円まで上昇し、為替オプション市場の1週間物インプライドボラティリティは約4年半ぶりの低水準まで低下。市場は介入再発動リスクを低く見ており、海外勢による緩やかな円売りが続いた。外国人投資家は5月第3週の現物株を4,609億円の8週連続買い越しと底堅い需要が継続している。

見通し: 本日08:30に東京CPI(5月、予想: 除生鮮+1.5%)・失業率(予想2.7%)が、08:50には鉱工業生産(前月比予想-0.6%)が発表される。東京CPIが予想を上回り+1.7%以上となれば日銀の6月利上げ観測が強まり、ドル円は158円台への押し返しと日経平均への下押しが発生しやすい。逆に下振れなら円安・株高のセット。鉱工業生産が-1.5%超の急落なら景気減速懸念が台頭する。ドル円は158.8〜160.0円、日経平均は64,000〜65,500円のレンジを想定。160円突破なら財務省・日銀の口先介入が復活するリスクシナリオ。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 5月28日(木)の中国本土市場(上海総合)は3日ぶりに反発。前日5月27日の上海総合は4,093.727(-51.646)と大幅安だったが、28日は半導体などハイテク株が上昇を主導して反発した。アジア株全体では台湾株が大幅反落するなど、地合いは一様でない。USD/CNHは6.773近辺で推移し人民元は対ドルで安定している。

見通し: 本日(5月29日)は中国からの主要経済指標発表はなし。市場の注目は米中関係(半導体輸出規制・関税)の動向と、イラン情勢を通じた原油価格変動に集まっている。ホルムズ海峡情勢が再緊張すれば、製造業を支えるエネルギーコスト上昇懸念で中国株へも下押し圧力が生じるリスクがある。上海総合は4,050〜4,150円のレンジを想定。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: EUR/USDは1.1651近辺で推移。昨日(5月28日)にECB議事録が公表され、ECBが利下げ方向を維持する一方でFRBとの政策方向性の乖離が意識された。前日5月27日の独DAXは25,177.80(-7.09)と小幅安、英FTは10,505.01(+13.62)。欧州市場全体ではリスク回避が優勢だった。本日15:45にINSEEがフランスGDP Q1詳細値を発表予定で、速報値(前期比0.0%)との乖離があるか注目される。

見通し: 本日の焦点はフランスCPI(15:45 JST、予想前年比+2.5%)とドイツCPI(21:00 JST、予想前年比+2.9%)。両国のインフレが再加速すれば7月ECB利下げ観測が後退しユーロ高要因。ドイツ失業者数(16:55 JST、予想+10千人 vs 前回+20千人)が改善すれば欧州景気見通しを下支えするポジティブサプライズとなる。EUR/USDは1.160〜1.170のレンジ、ユーロ圏景況感指数(18:00 JST)の悪化が続けばユーロ下押しのリスクシナリオ。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: AUD/USDは0.7161近辺、NZD/USDは0.5929近辺。豪4月CPI(前年比+4.2%、先週発表済み)は市場予想+4.4%を下回り燃料税引き下げが寄与。コアCPIトリム平均は+3.4%と小幅加速。RBAによる追加利上げ観測はやや後退したが、インフレ高止まりは利下げへの障壁。豪ASX200は前日比+59.807(5/27データ)と堅調。NZRBNZは直近の会合で政策金利2.25%を据え置いた。

見通し: 本日10:00のNZ ANZ企業景況感(前回-10.6)が改善すればNZD買いの材料となる。本日10:30の豪民間部門信用(前月比予想+0.6%)は住宅ローン需要の動向を示す先行指標。信用拡大が鈍化すれば内需冷え込みを示しRBAの利下げ観測に火がつく可能性。AUD/JPYは113〜115円のレンジ、原油上昇局面ではAUD高・NZD高の追い風となる。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 金(XAU/USD)は4,495.84ドル(+39.37ドル、+0.88%)。イラン情勢による地政学リスクプレミアムと中央銀行の買いが下支えとなり4,500ドル水準を維持。米コアPCEが予想通りに収まり利下げ期待の急速な萎縮は回避されたため、金は底堅い推移が続く。4,500ドルを明確に突破すれば4,600ドルが次の節目。米ドル高が続く局面では4,400ドル割れのリスクシナリオも留意が必要。

原油 (WTI): 5月28日のWTIは高値$95.635〜安値$90.455と5ドル超のWhipsaw。イラン国営テレビが「米・イラン暫定和平合意草案」を報じてWTIが急落した後、ホワイトハウスが「でっちあげ」と否定して反発。ホルムズ海峡封鎖リスクが残る中、現在は$91近辺で推移。$90サポートを割り込めば和平進展シナリオが浮上するが、イランが合意を拒否すれば$95再挑戦の展開となる。欧州・日本のエネルギーコストへの波及に引き続き注視。

🪙 仮想通貨

BTC: ビットコインは73,767ドル(前日比-737ドル、-0.99%)と小幅下落。7万ドル台を維持しているものの上値は重く、米ドル高局面でのリスク回避の動きを反映。月末に向けたポジション整理とETFフロー動向が引き続き注目材料。8万ドル台への再上昇には米規制環境の改善や機関投資家のフロー増加が必要となる。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
08:30 🇯🇵 日本 東京CPI(除生鮮)5月 [前年比] +1.5% +1.5% ★★★
08:30 🇯🇵 日本 東京CPI 5月 [前年比] +1.5% +1.6% ★★
08:30 🇯🇵 日本 失業率 4月 2.7% 2.7% ★★★
08:30 🇯🇵 日本 有効求人倍率 4月 1.18 1.18 ★★
08:50 🇯🇵 日本 鉱工業生産 4月 [前月比](速報) -0.4% -0.6% ★★★
08:50 🇯🇵 日本 小売業販売額 4月 [前年比] +1.4% +1.3% ★★
10:00 🇳🇿 NZ ANZ企業景況感 5月 -10.6 ★★★
10:30 🇦🇺 豪州 民間部門信用 4月 [前月比] +0.7% +0.6% ★★
15:00 🇩🇪 ドイツ 輸入物価指数 4月 [前月比] +3.6% +1.1% ★★
15:45 🇫🇷 フランス GDP Q1 2026 [前期比](確定値) 0.0% 0.0% ★★★
15:45 🇫🇷 フランス CPI 5月 [前年比] +2.2% +2.5% ★★★
15:45 🇫🇷 フランス 雇用者数(民間部門) Q1 [前期比] -0.1% -0.1% ★★
16:00 🇨🇭 スイス KOF先行指数 5月 97.9 98.0 ★★★
16:55 🇩🇪 ドイツ 失業者数 5月 +20.0千人 +10.0千人 ★★★
16:55 🇩🇪 ドイツ 失業率 5月 6.4% 6.4% ★★
21:00 🇩🇪 ドイツ CPI 5月 [前月比](速報) +0.6% +0.1% ★★
21:00 🇩🇪 ドイツ CPI 5月 [前年比](速報) +2.9% +2.9% ★★
21:30 🇨🇦 カナダ GDP 3月 [前月比] +0.2% +0.1% ★★★
21:30 🇨🇦 カナダ GDP Q1 2026 [前期比年率] -0.6% +1.5% ★★★
22:45 🇺🇸 米国 シカゴPMI 5月 49.2 50.3 ★★
23:00 🇺🇸 米国 新築住宅販売件数 4月 68.2万件 66.7万件 ★★

注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。
※昨日(5月28日)21:30 JSTに発表済みの米国指標(コアPCE前年比+3.3%、耐久財受注+7.9%、GDP Q1改定値+1.6%年率)は本表から除外し、上記の本文に結果を反映済み。
※英国・中国は本日(5月29日)の主要指標発表なし。
※南アフリカ(中銀金利・貿易収支)・ブラジル(雇用統計)は掲載対象外国のため除外。

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