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朝の経済レポート 2026年06月04日(木) | 経済・為替市況

目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年06月04日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 日経平均、史上初の68,000円台突破: 6月3日(水)の東京市場で日経平均は前日比+1,667円(+2.50%)の68,402円と最高値を更新。AI・半導体関連が急騰し、キオクシアの時価総額が一時トヨタを抜いて日本企業第2位に浮上した。
  • 米国株は9連騰ストップ: 6月3日(水)の米国市場でS&P500は-0.74%(7,553.68)とS&P9日続伸が終了。米・イランの核協議難航報道で地政学リスクが再燃し、原油急騰が株式市場の重荷となった。
  • ドル円160円台突破・介入警戒最高水準: ドル円は一時160円台に乗せ、現在160.06円。米JOLTS求人件数(4月:7.6M、予想6.8M大幅超)・ADP雇用(5月:+122K、予想+117K超)と強い労働指標がドル買いを支援。三村財務官の「介入回数に制限なし」発言を受けた当局介入警戒が160円台の上値を抑制している。
  • 原油WTI98.5ドル・心理的節目の100ドル目前: イラン協議停止報道でWTI原油は+2.68%の98.51ドルまで急伸。100ドル突破なら米インフレ再燃→FRBタカ派維持シナリオが強まり、株・債券・コモディティ全面的な大幅変動に要警戒。
  • 本日最注目3点: ①10:30 豪州貿易収支(予想+16億AUD、前回赤字からの黒字転換)、②17:00 ラガルドECB総裁発言(CPI+3.2%加速後の方針示唆)、③21:30 米新規失業保険申請件数(予想21.5万件、金曜雇用統計への前哨)。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 6月3日(水)の米国株式市場は、S&P500が7,553.68(-0.74%)と9日続伸が終了、ダウ平均は50,687.07(-1.21%)、ナスダックは26,853.98(-0.89%)。米・イランの核協議停止報道でホルムズ海峡リスクが再燃しWTI原油が急伸、インフレ再燃懸念が株安の主因となった。一方で前日発表の経済指標は強く、JOLTS4月求人件数は7.6M(予想6.8M を大幅超、2024年5月以来の最高水準)、ADP5月民間雇用も+122K(予想+117K超)と労働市場の底堅さを示した。米10年債利回りは一時4.428%へ上昇し、ドル円は160円台に浮上。

見通し: 本日21:30発表の新規失業保険申請件数(予想21.5万件、前回21.5万件)が今週最大の焦点。予想を下回り良い数字(=雇用強い)なら、FRBの年内利下げ期待がさらに後退しドル高・株反発の流れに。逆に申請が急増すれば労働市場の亀裂として市場動揺要因になり得る。より大きなリスクシナリオは原油の100ドル突破で、その場合はインフレ再燃懸念とFRBタカ派維持観測が重なりスタグフレーション懸念が台頭、株・債券ともに売りの連鎖が起きやすい。ADP・JOLTSと今週金曜の非農業部門雇用統計(NFP)の流れを見極めるに当たっても申請件数の結果は重要。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 6月3日(水)の東京株式市場で日経平均は前日比+1,667.89円(+2.50%)の68,402.13円と史上最高値を更新。心理的節目の68,000円を史上初めて突破し、取引中には一時68,786円まで急騰した。TOPIXも3,996.20(+1.83%)と4,000ポイントに迫り史上最高値を更新。半導体市場規模が2026年に前年比1.9倍との予測を追い風にSCREENホールディングスが+17.94%、東京エレクトロンが+13.39%、ニコンが+9.79%と製造装置セクターが全面高をけん引。売買代金12兆2700億円と活況。ドル円は米JOLTS・ADPの強い雇用指標を受けてドル買いが進み、一時160円台に浮上、現在160.06円(+0.07%)。

見通し: ドル円は159〜161円のレンジを想定。160円台では三村財務官の「介入回数に制限なし」発言を背景とした当局介入警戒が上値を強く抑制する。本日ドル円に直接影響する国内指標はなく、夜の米新規失業保険申請件数(21:30)と原油動向(100ドル突破か否か)が方向感を決める。日経は68,000円台の定着を試す局面だが、6月第2週はメジャーSQ算出に向けたデリバティブポジション調整が増幅要因になりやすい点と、ソフトウェア・SIer系が売られるなど相場の選別が進んでいる点に注意が必要。上振れシナリオは半導体関連への資金継続流入で70,000円に向けた加速。下振れは原油100ドル突破→インフレ懸念→グローバルリスクオフでの65,000円割れ。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 人民元(USD/CNH)は6.7804(+0.28%)。ドル高圧力の中でも人民元の対ドル下落は限定的で、中国人民銀行による基準値設定を通じた管理が続いている。中国本土株市場(CSI300等)は本日の主要ニュースなし。5月の製造業・非製造業PMIはそれぞれ直近で50前後と横ばい推移が続き、景気は底堅いものの加速感はない状況。

見通し: 本日は中国からの主要統計発表はなし。市場の視線は米中関税交渉の動向(最大90日の一時停戦期限が8月前後に接近中)と、イラン情勢が中国のエネルギー輸入コストに与える影響に向いている。原油高が続く場合、エネルギー輸入大国の中国にはインフレ圧力と輸入増による貿易収支悪化のリスクがある。人民元はドル高環境でも当局管理下に6.75〜6.85レンジで安定推移が続く見通し。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: EUR/USDは1.16003(+0.01%)。6月2日にEurostatが発表した5月ユーロ圏CPI(HICP)速報値は前年比+3.2%と4月の+3.0%から加速し、市場予想をやや上回った。内訳はエネルギー+10.9%(前月+10.8%)、サービス+3.5%(前月+3.0%)、食料・酒・タバコ+2.0%(前月+2.4%)、非エネルギー工業製品+0.9%(前月+0.8%)。エネルギーとサービスが同時に加速しており、ECBの利下げ論拠が揺らいでいる状況。

見通し: 本日17:00にラガルドECB総裁の発言が予定されており、CPI加速後の政策スタンスについて市場注目度が高い。「インフレ上振れを踏まえ利下げを慎重に」などタカ派的な発言があればユーロ高・欧州株安の動き。続いて18:00発表のユーロ圏4月小売売上高(MoM予想-0.3%、前回-0.1%)がマイナス予想通りなら消費鈍化としてユーロの重荷になりうる。EUR/USDは1.15〜1.17のレンジ。1.15割れが定着すると欧州ファンダメンタルズ悪化・ドル高の複合的な下落圧力が強まるリスクシナリオ。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: AUD/USDは0.71320(+0.03%)とほぼ横ばい、NZD/USDは0.58617(-0.02%)。AUD/JPYは114.130(-0.62%)と円高方向に動いた。豪中銀(RBA)は5月に4.35%へ利上げを実施し、市場では年内追加利上げの可能性が意識されている。ブロックRBA総裁は本日14:00に発言予定。豪州3月の貿易統計では、2017年12月以来初となる貿易赤字(-18.41億AUD)が記録されていた。

見通し: 本日最注目は10:30発表の豪州4月貿易収支(予想+16.00億AUD)。3月の赤字から黒字への大幅転換が予想されており、達成なら豪ドルの買い支え材料。一方、原油急騰(WTI+2.68%)はエネルギー輸入コスト増として豪州の貿易収支を圧迫するリスクがある。ブロック総裁がタカ派スタンスを維持・強化すれば豪ドルを追加支援。NZDは10:00 ANZ商品価格指数(前回-0.8%)確認後に方向感が決まる。AUD/USDは0.70〜0.73のレンジ内で推移しており、貿易収支の上振れ・ブロック総裁のタカ派発言が重なれば0.72台回復のシナリオ。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: XAU/USD 4,434.50ドル(-1.19%)。高値4,496.88ドルから反落。JOLTS・ADPと強い米労働指標を受けFRBの利下げ期待が後退し、金利機会費用上昇懸念から売りが優勢。ただしイラン・中東情勢の地政学リスクプレミアムが引き続き下値を支え、急落には至っていない。本日夜の新規失業保険申請(21:30)が予想を下回る良い結果なら金はさらに下押し。逆に地政学リスクの高まり(イラン協議完全決裂・ホルムズ海峡封鎖懸念)なら4,500ドル奪回もあり得るリスクオフシナリオとして意識したい。

原油 (WTI): WTI 98.51ドル(+2.68%)。6月3日の米国市場でWTI先物は+2.41%の96.02ドルに上昇し、アジア時間に入りさらに98.51ドルまで上伸。米・イラン核協議の停止報道がホルムズ海峡通過リスクを高め、市場参加者が原油の供給リスクを急速に織り込んだ。心理的節目の100ドルが目前に迫っており、突破するとインフレ・金利・株式の三連動リスクが現実化する。OPEC+は現行の減産維持方針を堅持中で増産余地が限られており、上振れバイアスが強い状況。

🪙 仮想通貨

BTC: BTC/USD 64,881ドル(-3.9%)。24時間の高値67,874ドルから64,677ドルまで下落し、現在64,881ドルで推移。リスクオフ環境(イラン情勢悪化による株売り)と金利高止まり観測が暗号資産全般の重荷となった。直近の高値圏68,000ドル台から調整局面入りの様相。65,000ドルを維持できるかが当面の焦点で、割り込んで定着するようであれば62,000〜63,000ドル水準まで調整が深まるリスクシナリオがある。イラン情勢が悪化・ドル独歩高の環境ではリスク資産としてのBTCは上値が重い展開が続く見通し。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
10:00 🇳🇿 ANZ商品価格指数[前月比] -0.8% ★★
10:30 🇦🇺 貿易収支 -18.41億AUD +16.00億AUD ★★★
14:00 🇦🇺 ブロック・RBA総裁 発言
15:30 🇨🇭 消費者物価指数[前月比] +0.3% +0.3% ★★
15:30 🇨🇭 消費者物価指数[前年比] +0.6% +0.7% ★★★
16:00 🇨🇭 失業率 3.0% 3.0% ★★
16:00 🇨🇭 失業率[季調済] 3.0% 3.0% ★★
17:00 🇪🇺 ラガルド・ECB総裁 発言
17:30 🇬🇧 建設業PMI(5月) 39.7 40.5 ★★
18:00 🇪🇺 小売売上高[前月比](4月) -0.1% -0.3% ★★
18:00 🇪🇺 小売売上高[前年比](4月) +1.2% +0.3% ★★
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 21.5万件 21.5万件 ★★★
21:30 🇺🇸 失業保険継続受給者数 176.6万人 178.0万人 ★★
23:30 🇺🇸 EIA天然ガス貯蔵量変化[前週比] +92bcf +98bcf ★★

注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。時刻はすべてJST(日本標準時)。前回・予想値は速報値であり変更される場合があります。ユーロ圏CPI(5月速報)は6月2日に既発表(+3.2% YoY)のため本表から除外し本文に記載。JOLTS4月求人件数(7.6M)も6月2日発表済みのため同様。本レポートは情報提供を目的としており、投資の推奨ではありません。

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