目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年06月24日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- ドル円161円台後半・約40年ぶり高値圏の攻防: 6/23に日米財務相がオンライン会談し歴史的な円安への対応を協議。2024年7月の高値161.95円突破なるか、当局介入があるか注目。
- 08:50 日銀主な意見公表(6/15-16日分): 日銀が0.75%→1.00%への利上げを7対1で決定した会合の「主な意見」が公表。内田副総裁のエネルギーインフレ発言の詳細など、次回利上げ観測への影響に注目。
- 10:30 豪州5月CPI(前年比): 予想+4.3%(前回+4.2%)。上振れならAUD高・RBA利下げ観測がさらに後退。15:30のハウザーRBA副総裁講演も合わせて注目。
- 17:00 ドイツIFO景況感(6月): 予想85.5(前回84.9)。米イラン和平合意を背景にエネルギーコスト低下期待が改善を後押しするか。EUR/USDの方向感を左右する重要指標。
- 英スターマー首相 辞意表明: 後継はバーナム前マンチェスター市長が有力。政治的不透明感からポンドの動向に警戒。
- 23:00 米国5月新築住宅販売件数: 予想63.8万件(前回62.2万件)。住宅市場の回復確認ならドル買い要因。23:30のDOE原油在庫(予想-3,318kbbl)も原油価格に影響。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 6月23日(火)の米国市場はまちまち。ダウ工業株30種は+328.64(+0.64%)の51,999.67と上昇した一方、S&P500は-107.33(-1.44%)の7,377.60、ナスダックも下落した。AI半導体・チップ株の売りが継続してテクノロジーセクターが重石となった。原油価格下落が景気敏感株を支援してダウを押し上げる構図。米・イランが60日以内の最終合意に向けたロードマップで合意し、ホルムズ海峡の安全な通航確保でも合意したことでリスク心理がやや改善。ドル指数(DXY)は101.355(+0.33%)とドル高が継続。
見通し: ドル円は161〜162円台のレンジを想定。161.95円という約40年ぶりの高値を前に、日米財務相会談(為替介入の可能性も議論と報道)を受けた当局介入警戒が上値を抑制する。本日23:00の新築住宅販売件数(予想63.8万件)が強ければドル買い・株高の流れが継続しやすいが、テック株のセルオフが続けばナスダック主導のリスクオフとなりドル円161円割れリスクも。仮に日米当局による「協調レートチェック」が再発動された場合は158円台まで急落するシナリオも念頭に置きたい。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 6月23日(火)の日経平均は72,353.96円(+1,103.90円、+1.55%)と大幅続伸し8日続伸。CME225先物は73,135円(大阪日中比+275円)と堅調推移。日銀は6月15-16日の会合でイランエネルギーショックによるインフレ上振れリスクを根拠に政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げ(7対1の賛成多数)。日米金利差の拡大観測を背景としたドル高・円安圧力は根強く、ドル円は161.93円前後まで上昇する場面もあった。
見通し: 本日08:50に日銀主な意見(6/15-16日分)が公表される。内田副総裁がエネルギー価格の企業間波及を懸念してインフレ上振れリスクに言及した内容が詳細に確認されれば、次回利上げ観測が強まり円高・日本株の重石となりうる。日経は72,000〜73,500円のレンジを想定。米国のナスダック安が続く場合は半導体関連株(東京エレクトロン・ディスコ等)への波及リスクに注意。ドル円が161.95円を突破すれば円安加速で輸出株に買いが入る場面も。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 6月23日(火)の上海総合指数は4,163.097(+72.616、+1.78%)と上昇。米イラン和平協議でホルムズ海峡の安全確保が合意されたことによるエネルギーコスト低下期待が中国景気の先行き改善観測につながった。USD/CNH=6.79554(+0.02%)と小幅ドル高元安で推移。
見通し: 本日は中国発の主要経済指標発表はなく、外部要因主導の展開。米イラン和平合意でエネルギー安定化が続けば中国製造業コストの低下につながり、上海総合4,200台回復が視野に入る。ただし米中関税問題が再燃する場合は輸出関連株に下押し圧力。USD/CNHは6.78〜6.81のレンジを想定。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USD=1.13821(±0%)と横ばい。ECBのラガルド総裁は欧州議会での証言で「現時点でさらなる強力な政策対応を正当化するような証拠は見られない」と発言し、追加利上げの緊急性を否定。ECBは6月11日の政策会合で2.00%→2.25%への利上げを実施したばかり。EUR/JPY=183.861(+0.02%)。英スターマー首相の辞意表明がGBP/EURにも波及する可能性。
見通し: 本日17:00のドイツIFO景気動向(6月、予想85.5、前回84.9)が最大の注目材料。米イラン和平協議進展でエネルギーコスト低下期待が景況感改善を後押しする可能性があり、予想超えならユーロ買い・EUR/USD 1.14台回復のシナリオ。一方、予想を下回ればユーロ売り圧力が強まり1.13割れリスク。ECBの追加利上げ観測が後退するとユーロの上値を抑制する。EUR/USDは1.13〜1.14台のレンジを想定。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USD=0.69158(-0.02%)と小幅下落。AUD/JPY=111.703(-0.05%)。NZD/USD=0.56694(+0.02%)、NZD/JPY=91.567(-0.01%)。豪ASX200は8,816.139(-12.532)と小幅下落。4月の豪CPI(前年比)は+4.2%と上昇傾向が続き、RBAの利下げ観測は後退気味。
見通し: 本日10:30に豪州5月CPI(前年比)が発表される(予想+4.3%、前回+4.2%)。予想通りか上振れならインフレ継続を示してAUD高・RBA利下げ見通しがさらに後退しやすい。15:30のハウザーRBA副総裁講演では利上げシナリオへの言及があるかに注目。AUD/USDは0.685〜0.695のレンジを想定。CPI上振れで0.695を超えれば0.70台接近も視野。NZDは目立った材料がなくAUDに連動した動きとなりそう。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金(XAU/USD)は4,105.646ドル(-0.11%)と小幅下落。史上最高値圏の4,100ドル台を維持。米イラン和平協議進展でリスク回避需要が若干後退したが、地政学的不確実性の継続と中央銀行の金購入需要が下値を支える。ドル高・米長期金利上昇が上値を抑制する構図。4,050〜4,150ドルのレンジを想定。
原油 (WTI): WTI原油は73.760ドル(-0.10%)。6月22日のNY終値74.82ドルから下落継続。米イランが60日以内の和平合意ロードマップとホルムズ海峡の安全な通航確保で合意したことで供給不安が大幅に後退。本日23:30のDOE週間原油在庫(予想-3,318kbbl、前回-8,263kbbl)が予想比で増加(在庫積み上がり)なら原油安圧力が一段と強まる。72〜76ドルのレンジを想定。和平合意が崩れるリスクシナリオでは80ドル台回復の可能性も残る。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは62,560ドル(-2.23%、-1,427ドル)と下落。64,262ドルの高値から61,709ドルの安値を経て下落基調。テック株セルオフの流れがリスク資産としてのビットコインにも波及。63,000ドル回復が目先の焦点で、これを維持できなければ61,000ドル割れリスクも。米国株の回復、特にナスダックの反発が反転のきっかけとなりうる。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 | 日銀金融政策決定会合[6/15-16日分・主な意見] | – | – | ★★ |
| 10:30 | 🇦🇺 | 消費者物価指数[前年比](5月) | +4.2% | +4.3% | ★★ |
| 15:30 | 🇦🇺 | ハウザー・RBA副総裁 講演 | – | – | ★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | マルティン・スイス中銀副総裁 発言 | – | – | ★ |
| 17:00 | 🇩🇪 | IFO景気動向(6月) | 84.9 | 85.5 | ★★★ |
| 17:00 | 🇩🇪 | IFO現況評価値(6月) | 86.1 | 86.3 | ★★★ |
| 17:00 | 🇩🇪 | IFO期待値(6月) | 83.8 | 84.8 | ★★★ |
| 17:00 | 🇨🇭 | UBS景気期待指数(6月) | -11.1 | – | ★★ |
| 20:00 | 🇺🇸 | MBA住宅ローン申請指数[前週比] | -3.8% | – | ★★★ |
| 20:20 | 🇬🇧 | ブリーデン・BOE副総裁 発言 | – | – | ★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 経常収支(2026年Q1) | -1,907億USD | -2,106億USD | ★★ |
| 23:00 | 🇪🇺 | ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値) | -19.0 | -16.0 | ★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 新築住宅販売件数(5月) | 62.2万件 | 63.8万件 | ★★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 | DOE米国原油在庫[前週比] | -8,263kbbl | -3,318kbbl | ★★ |
注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。時刻はすべて日本時間(JST)。前回・予想値は市場予想であり実際の発表値と異なる場合があります。カナダ5月CPI(前月比+0.8%予想)は6月22日(月)に既発表のため除外しています。
