目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年07月28日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米景気指標が集中: 21:30の財貿易・在庫、22:00の住宅価格、23:00の消費者信頼感とリッチモンド連銀指数が米金利とドル円の方向を決めます。
- FOMC初日: 7月28〜29日のFOMCを前に、強い米指標なら利下げ期待が後退し、米金利上昇・ドル高・高PER株安の連鎖が意識されます。
- 日銀の物価基調: 14:00公表の「消費者物価のコア指標」で、刈込平均と加重中央値が基調インフレの粘着性を示すかが焦点です。
- 豪中銀は追加利上げを排除せず: ブロックRBA総裁は供給ショックと高い物価圧力を警戒し、必要なら追加利上げを行う姿勢を示しました。
- 原油急落と株式の温度差: 米・イラン間の緊張緩和で原油は下落しましたが、半導体株の調整がナスダックと日本株の上値を抑えています。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 7月27日の米国株は、ダウが52,210.08(前日比+262.83、+0.51%)、S&P500が7,413.18(+1.20、+0.02%)、ナスダック総合が24,932.08(-43.74、-0.18%)で終了しました。米・イラン間の攻撃停止を受けて原油が急落し、景気・インフレ懸念は和らいだ一方、AI・半導体株の売りがハイテク指数を圧迫しました。ドル円はNY市場で163.60円まで下げた後、163.80円前後で引け、28日午後の取得値は163.646円です。
見通し: ドル円は163.00〜164.50円のレンジを想定します。21:30の卸売在庫(前回+0.1%、予想+0.2%)、23:00の消費者信頼感(前回91.2、予想91.0)とリッチモンド連銀製造業指数(前回+4、予想+3)がそろって上振れれば、米金利上昇を通じて164.50円を試す可能性があります。反対に住宅価格と信頼感が弱ければ163.00円割れから162.50円が視野に入ります。原油安が続けばインフレ再加速懸念とFOMCの引き締め警戒は後退しやすい一方、原油反発や強い指標は米金利上昇・ドル高・ハイテク株安の複合リスクになります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 7月27日の日経平均は64,931.19円(前営業日比+320.04円、+0.50%)と反発しました。中東情勢の緊張緩和が幅広い銘柄を支えたものの、中国半導体メーカーとの競争激化懸念からAI・半導体関連の戻りは鈍く、指数の上値を抑えました。ドル円は163円台後半で高止まりし、輸出株には追い風でしたが、介入警戒も強い水準です。
見通し: 日経平均は64,000〜65,500円、ドル円は163.00〜164.50円を中心に見ます。14:00の日銀「消費者物価のコア指標」で刈込平均が前回2.7%を上回れば、日銀正常化観測と長期金利上昇から円買いが強まり、ドル円は163円割れを試しやすくなります。弱ければ164円台への戻りが優勢です。ただし164.50円超では当局のけん制が上値を抑えます。米半導体株の下落が続けば日経の上昇余地は限られ、原油安による輸入コスト低下が内需・運輸株を支える構図が想定されます。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 本日の対象時間帯に中国の主要公式指標はありません。ドル人民元は28日午後の取得値で6.77113元と6.77元近辺で推移しています。中国半導体メーカーCXMTの大型上場を受け、世界の半導体製造装置・AI関連株には競争激化への警戒が広がりました。
見通し: ドル人民元は6.75〜6.80元を想定します。人民元基準値が市場予想より元高に設定され、政策支援期待が強まれば6.75元方向へ低下しやすい一方、米中技術摩擦や半導体規制が再燃すれば6.80元超がリスクです。中国AI・半導体株への資金移動が続く場合、米ナスダックから日本の製造装置株までバリュエーション調整が波及する可能性があります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ユーロドルは28日午後の取得値で1.13922ドル(前日比+0.21%)と底堅く推移しています。欧州全体の主要公式指標は少ない一方、15:45にフランスの7月消費者信頼感指数が発表されます。原油の急反落は域内の輸入インフレ圧力を和らげる材料です。
見通し: ユーロドルは1.1350〜1.1450ドルを想定します。フランス消費者信頼感が予想85を上回れば1.1450ドル方向、前回84を下回れば1.1350ドル割れを試す可能性があります。原油安が続けばECBの追加利下げ余地が意識されてユーロの上値を抑える一方、米指標の下振れで米金利が低下すればユーロ高が優勢になります。原油反発は欧州のインフレ再燃と景気下押しを同時に招くリスクです。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル米ドルは0.70003ドル、NZドル米ドルは0.58022ドルです。ブロックRBA総裁は28日の講演で、供給ショックと高い物価圧力に対して金融政策を引き締める必要性を強調し、必要なら追加利上げを行う姿勢を示しました。NZでは6月の雇用者数が前月比+0.1%、6月四半期の平均世帯生活費が前年比+3.2%となりました。
見通し: 豪ドル米ドルは0.6950〜0.7050ドル、NZドル米ドルは0.5750〜0.5850ドルを想定します。RBA総裁のタカ派姿勢と29日朝の豪CPIへの警戒は豪ドルを支えますが、米指標上振れによるドル高では0.6950ドル割れがリスクです。NZの生活費上昇はRBNZの早期緩和期待を抑え、NZドルを下支えします。中国株・商品市況が崩れれば、豪ドルとNZドルの双方に下押しが波及します。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 7月27日は中東情勢の緊張緩和と原油安による米金利低下期待を背景に上昇しましたが、28日午後は4,006.782ドル(前日比-1.32%)へ反落しています。3,975〜4,065ドルを想定し、米指標が弱く米金利が低下すれば4,050ドル超、強い指標で利下げ期待が後退すれば4,000ドル割れが焦点です。
原油 (WTI): 7月27日は米・イラン間の攻撃停止と協議再開期待で急落し、28日午後のWTIスポットは79.556ドルです。78〜82ドルを中心に、外交進展が続けば78ドル割れ、攻撃再開やホルムズ海峡の供給不安が強まれば82ドル超を想定します。原油の低下はインフレ期待と米金利を押し下げ、株式には支援材料ですが、エネルギー株には逆風です。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは28日午後に64,690ドル(前日比+0.47%)と、64,000〜65,000ドル台で下げ止まりを探る展開です。63,000〜66,000ドルを想定し、米指標の弱さとFOMCの引き締め警戒後退で66,000ドルを超えれば反発が強まりやすい一方、米金利上昇やハイテク株安が続けば63,000ドル割れがリスクです。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 07:45 | 🇳🇿 | 雇用指標 6月(雇用者数・前月比) | +0.2% | — | ★ |
| 07:45 | 🇳🇿 | 世帯生活費指数 6月四半期(前年比) | +2.1% | — | ★ |
| 08:01 | 🇬🇧 | BRC店舗価格指数 7月(前年比) | +1.2% | — | ★ |
| 12:05 | 🇦🇺 | ブロックRBA総裁 講演 | — | — | ★★ |
| 14:00 | 🇯🇵 | 日銀 消費者物価のコア指標(刈込平均・加重中央値) | 2.7% / 1.4% | 2.7% / 1.7% | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 消費者信頼感指数 7月 | 84 | 85 | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 財貿易収支(速報値)6月 | -1,059億ドル | -930億ドル | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 小売在庫・自動車除く(速報値)6月 | +0.3% | +0.3% | ★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 卸売在庫(速報値)6月 | +0.1% | +0.2% | ★★ |
| 22:00 | 🇺🇸 | FHFA住宅価格指数 5月(前月比) | -0.1% | 0.0% | ★★ |
| 22:00 | 🇺🇸 | S&Pケース・シラー住宅価格指数 20都市 5月(前年比) | +1.1% | +1.3% | ★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | コンファレンスボード消費者信頼感指数 7月 | 91.2 | 91.0 | ★★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | リッチモンド連銀製造業指数 7月 | +4 | +3 | ★★ |
注記:
対象時間帯は2026年7月28日06:00〜7月29日05:59(JST)。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。発表済みの指標も当日固定ウィンドウ内のため掲載しています。発表日・時刻は各国統計局、中央銀行、米Census、FHFA、Conference Board、Richmond Fed、INSEE、Stats NZ等の公式日程と市場カレンダーを個別照合しています。ドイツ、ユーロ圏、カナダ、中国、スイスは追加検索の結果、本時間帯に掲載対象となる主要指標が確認できませんでした。
