目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年08月05日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米国株は最高値を更新: 8月4日のS&P500は7,736.52、NYダウは54,085.88、ナスダック総合は26,584.99で終了。企業決算への期待と原油安が株式相場を押し上げました。
- NZ雇用統計は強弱混在: 4~6月期の就業者数は前期比0.5%増、前年比1.2%増となった一方、失業率は5.6%へ上昇しました。NZドルは雇用増と失業率上昇の綱引きとなります。
- 米雇用・サービス業指標に注目: 21:15のADP雇用統計と23:00のISM非製造業景況指数が、米金利、ドル円、ハイテク株の方向を左右する見込みです。
- 欧州景気と物価を同時確認: フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国のサービス業PMI確報値に続き、18:00にはユーロ圏PPIが発表されます。
- 日銀議事要旨と円相場: ドル円は163.646円。08:50の日銀議事要旨が追加利上げに慎重なら円安継続、タカ派的なら163円割れを試す可能性があります。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 8月4日の米国株は大幅続伸し、S&P500は前日比136.02ポイント高の7,736.52、NYダウは907.47ドル高の54,085.88、ナスダック総合は671.10ポイント高の26,584.99で終了しました。企業業績への期待に加え、ブレント原油が5.3%安の79.36ドルへ下落し、インフレ懸念が緩和。米10年債利回りも4.70%から4.62%へ低下し、ハイテク株を支えました。
見通し: S&P500は7,650~7,800、ドル円は163.00~164.50円を中心に想定します。21:15のADP雇用統計が予想の6.5万人を上回り、23:00のISM非製造業景況指数も54.5を超えれば、米金利上昇を通じてドル円は164円台へ向かう一方、金利上昇が強すぎれば高PER株の利益確定を招く可能性があります。弱い結果なら利下げ期待から株高・ドル安が基本ですが、景気不安が強まれば株安へ転じるリスクがあります。原油が85ドルを回復する場合は、インフレ再燃、米金利上昇、株価調整、ドル高という連鎖に警戒が必要です。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 8月4日の日経平均は前日比202.63円高の63,957.53円で終了しました。日中は62,864.43~64,240.50円と値幅が大きく、中東情勢と為替をにらみながら押し目買いが入りました。ドル円は163.646円と小幅な円高、ユーロ円は186.466円と小幅な円安で、円は通貨ごとに方向感が分かれています。
見通し: 日経平均は63,000~65,000円、ドル円は163~165円を想定します。08:50の日銀議事要旨で賃金と物価の上振れリスクが強調されれば、追加利上げ観測からドル円は163円を割り込み、輸出株が上値を抑えられる可能性があります。慎重な内容なら円安と米ハイテク株高を背景に、半導体株主導で64,500円超えを試す展開です。ただし、当局の円安けん制や介入警戒が強まれば、円高、輸出株安、日経平均下落の連鎖が生じる点がリスクです。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 中国景気への期待を映しやすい豪ドルとNZドルは対米ドルで上昇し、豪ドル米ドルは0.70003、NZドル米ドルは0.58022となりました。市場ではサービス消費が製造業の弱さを補えるかが焦点で、資源国通貨は中国指標への感応度が高い状態です。
見通し: 10:45のRatingDogサービス業PMIが予想の53.7を上回れば、中国需要への期待から豪ドル米ドルは0.7050、NZドル米ドルは0.5850を試し、資源株にも買いが波及しやすくなります。53を下回る場合は景気減速懸念から豪ドル米ドルが0.6950方向へ反落する可能性があります。中国需要の弱さと原油安が重なる場合、資源価格、資源国通貨、アジア株が同時に下落するリスクがあります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ユーロ米ドルは1.13922と0.21%上昇し、ユーロ円も186.466円と0.10%上昇しました。米金利低下がユーロを支えた一方、フランスとドイツのサービス業PMIが50を下回る見込みで、域内景気のばらつきが意識されています。
見通し: ユーロ米ドルは1.1350~1.1450を想定します。16:50以降のサービス業PMIが速報値から上方修正され、18:00のPPIも予想の前月比マイナス0.3%を上回れば、ECBの利下げ観測後退から1.1450突破を試す可能性があります。反対にフランスとドイツのPMIが下方修正され、PPIも弱ければ1.1350割れが視野に入ります。原油安によるインフレ低下がECBの緩和余地を広げ、金利低下、ユーロ安、欧州株高という組み合わせになる可能性にも注意が必要です。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル米ドルは0.70003と0.27%上昇、NZドル米ドルは0.58022と0.23%上昇、NZドル円は94.951円となりました。NZの4~6月期就業者数は前期比0.5%増、前年比1.2%増と予想を上回りましたが、失業率は5.6%へ上昇し、労働市場の評価は強弱が交錯しています。
見通し: 豪ドル米ドルは0.6950~0.7050、NZドル米ドルは0.5750~0.5850を想定します。豪州サービス業PMIが前回の53.0を維持し、中国サービス業PMIが53.7を上回れば、景気期待から両通貨の上限試しが見込まれます。NZでは失業率上昇がRBNZの緩和観測を強めるため、雇用増だけではNZドルの上値が限定される可能性があります。中国指標の下振れと商品価格の続落が重なる場合は、資源国通貨と豪州株の同時調整がリスクです。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金は1トロイオンス4,080ドル前後へ反発しました。米長期金利の低下が支援材料である一方、株高による安全資産需要の後退が上値を抑えています。本日は4,040~4,120ドルを想定し、米雇用・ISMが弱ければ4,120ドル超え、強ければ米金利上昇を通じて4,040ドル割れを試す可能性があります。
原油 (WTI): ブレント原油が79.36ドルへ5.3%下落したことで、WTIも80ドル割れを試す地合いです。23:30の米原油在庫が前週の716.7万バレル減に続く大幅減なら反発余地がありますが、在庫増なら74~76ドル方向への下押しに注意が必要です。原油安はインフレ期待と米金利を低下させ、株式を支える一方、エネルギー株には逆風となります。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは64,690ドルと0.47%上昇し、64,291~64,962ドルで推移しました。本日は63,000~66,000ドルを中心に、66,000ドルを明確に上回れば67,500ドル方向、63,000ドルを割れば61,500ドル方向への値幅拡大を警戒します。米指標の下振れによる金利低下は追い風ですが、景気不安で株式市場が急落する場合は、ハイテク株と連動して売られるリスクがあります。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 07:45 | 🇳🇿 | 4~6月期 就業者数増減(前期比) | +0.1% | +0.1% | ★★★ |
| 07:45 | 🇳🇿 | 4~6月期 就業者数増減(前年比) | +0.5% | +0.7% | ★★ |
| 07:45 | 🇳🇿 | 4~6月期 失業率 | 5.4% | 5.4% | ★★★ |
| 07:45 | 🇳🇿 | 4~6月期 労働参加率 | 70.4% | 70.4% | ★ |
| 07:45 | 🇳🇿 | 民間賃金・所定外給与含む(前期比) | +0.4% | +0.6% | ★★ |
| 08:00 | 🇦🇺 | 7月 サービス業PMI | 53.0 | - | ★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 6月 毎月勤労統計・現金給与総額(前年比) | +3.3% | +3.4% | ★ |
| 08:50 | 🇯🇵 | 日銀金融政策決定会合・議事要旨(6月15~16日分) | - | - | ★★★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 7月 サービス業PMI確報値 | 52.2 | 52.6 | ★★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 7月 総合PMI確報値 | 52.5 | - | ★★ |
| 10:00 | 🇳🇿 | ANZ商品価格指数(前月比) | -1.0% | - | ★★ |
| 10:45 | 🇨🇳 | 7月 RatingDogサービス業PMI | 54.1 | 53.7 | ★★ |
| 10:45 | 🇨🇳 | 7月 RatingDog総合PMI | 53.6 | - | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 6月 鉱工業生産(前月比) | -0.1% | +0.3% | ★★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 6月 鉱工業生産(前年比) | +3.2% | +0.6% | ★★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 6月 製造業生産(前月比) | -1.0% | - | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 6月 製造業生産(前年比) | +2.5% | - | ★★ |
| 16:50 | 🇫🇷 | 7月 サービス業PMI確報値 | 49.8 | 49.8 | ★★★ |
| 16:55 | 🇩🇪 | 7月 サービス業PMI確報値 | 49.6 | 49.6 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 7月 サービス業PMI確報値 | 51.6 | 51.6 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 7月 総合PMI確報値 | 51.9 | 51.9 | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 7月 サービス業PMI確報値 | 51.8 | 51.8 | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 6月 生産者物価指数(前月比) | +0.2% | -0.3% | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 6月 生産者物価指数(前年比) | +5.9% | +4.6% | ★★ |
| 20:00 | 🇺🇸 | MBA住宅ローン申請指数(前週比) | -6.4% | - | ★ |
| 21:15 | 🇺🇸 | 7月 ADP雇用統計 | +9.8万人 | +6.5万人 | ★★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 7月 サービス業PMI確報値 | 53.6 | 53.6 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 7月 総合PMI確報値 | 53.6 | - | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 7月 ISM非製造業景況指数 | 54.0 | 54.5 | ★★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 | DOE米国原油在庫(前週比) | -716.7万バレル | - | ★★ |
注記:
掲載対象は2026年8月5日06:00から8月6日05:59までの日本時間です。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスを個別に確認し、この時間帯に該当する主要指標が確認できなかったカナダとスイスは掲載していません。別日の米国貿易収支、製造業新規受注、耐久財受注、JOLTS求人件数は除外しました。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。発表時刻や予想値は変更される場合があります。
