目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年08月21日(金) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 日本の物価動向: 08:30の7月全国CPIは、総合・コアとも前年比の伸び加速が予想される。上振れなら日銀の追加利上げ観測を通じて円買い、下振れならドル円の160円方向を試す材料となる。
- 欧米の景況感: フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国の8月PMI速報値が順次発表される。欧州では製造業の拡大維持とサービス業の持ち直し、米国では高水準からの減速度合いが焦点。
- 米金利と原油: 8月20日は原油高とインフレ懸念で米国債利回りが再上昇し、米国株が大幅安となった。WTIが86ドル方向へ上昇すれば、利下げ期待の後退と株安・ドル高が連鎖しやすい。
- 英国・カナダの消費: 英国7月小売売上高は前月比マイナスへの反動が予想され、カナダ6月小売売上高も伸び鈍化が見込まれる。下振れ時はポンド、カナダドルとも売りが強まりやすい。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 8月20日の米国株は、原油高、インフレ再燃懸念、米国債利回りの上昇を受けて反落した。S&P500は7,641.16で0.9%安、NYダウは52,759.21で1.3%安、NASDAQ総合は26,067.17で1.0%安。ウォルマートの下落もダウを圧迫した。ドル円はニューヨーク市場で158円台後半から159円台へ戻し、21日07:05時点では159.725円となった。
見通し: ドル円は158.80~160.20円を中心レンジとして想定する。22:45の米8月製造業PMIが予想53.9、サービス業PMIが予想54.0を上回れば、米金利上昇とドル買いにより160円台を試す可能性がある。反対に両指数が53を割り込めば、景気減速懸念から158円台前半への調整が視野に入る。WTI上昇がインフレ懸念を強める場合は、金利上昇、ハイテク株安、ドル高の連鎖が続くリスクがある。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 8月20日の日経平均株価は66,216.79円で終了し、前日比890.37円高、1.36%上昇した。前日の急落に対する買い戻しが入った一方、米国市場ではその後、金利上昇を背景に株安が進行した。円相場は米金利上昇と原油高による日本の輸入負担増を意識し、ドル円が159円台後半まで上昇した。
見通し: 08:30の7月全国CPIは総合前年比1.9%、生鮮食品除くコア1.8%、生鮮食品・エネルギー除く指数1.9%が予想される。コアCPIが1.8%を上回れば日銀の正常化観測からドル円は159円割れを試しやすい。一方、1.6%以下なら円売りが強まり、160.00~160.50円が上値目標となる。日経平均は65,300~66,800円を想定するが、米ハイテク株安と原油高が重なれば半導体株、輸送株、内需株へ売りが波及するリスクがある。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 8月20日の上海総合指数は3,903.72で前日比0.24%上昇した。21日07:05時点のドル・人民元は6.74626元で、人民元は小幅安。中国では21日の対象時間帯に確認できた主要経済指標がなく、外部市場の金利、原油、株式動向が主な変動要因となる。
見通し: ドル・人民元は6.72~6.78元のレンジを想定する。欧米PMIが堅調なら輸出需要への期待が人民元を支える一方、米PMI上振れによる米金利上昇では6.78元方向への人民元安が進みやすい。原油高が長期化すれば中国企業の投入コスト上昇と利益率低下につながり、資源輸入、株式、豪ドルを通じたクロスマーケットの下押し要因となる。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 8月20日の欧州株は、原油高と金利上昇への警戒から上値の重い展開となり、ドイツDAXは小幅安、フランスCAC40は約0.6%安、英国FTSE100は約0.3%安となった。21日07:05時点のユーロドルは1.15722、ユーロ円は184.848円。エネルギー価格上昇による景気圧迫とインフレ再燃の双方が意識されている。
見通し: ユーロドルは1.1500~1.1650を想定する。16:15以降のフランス、ドイツ、ユーロ圏PMIで製造業が50を維持し、サービス業も予想を上回れば1.1650突破を試す可能性がある。フランスとドイツのサービス業PMIがともに50を下回れば1.1500割れがリスクとなる。PMI悪化と原油高が同時進行した場合は、欧州株安、景気懸念、ユーロ安の連鎖に注意したい。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 21日07:05時点では豪ドル米ドルが0.71015、豪ドル円が113.422円、NZドル米ドルが0.58764、NZドル円が93.848円。豪ドルは比較的底堅い一方、NZドルは対米ドルで0.44%下落した。豪州では8月PMI速報値、NZでは7月貿易収支が本日朝の焦点となる。
見通し: 豪ドル米ドルは0.7040~0.7160、NZドル米ドルは0.5820~0.5940を想定する。08:00の豪州製造業PMIが前回52.0、サービス業PMIが前回53.6を上回れば豪ドル高が見込まれる。NZ貿易収支の悪化時はNZドル米ドルが0.5820方向へ下落しやすい。中国株安や原油高による世界景気懸念が強まれば、資源価格、豪ドル、NZドルが連鎖的に下押しされるリスクがある。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: ニューヨーク市場では金先物が0.57%上昇した。21日07:05時点のスポット金は4,401.354ドルで、日中高値4,436.152ドル、安値4,386.10ドル。4,350~4,450ドルを想定し、米PMI下振れによる金利低下なら4,450ドル突破、米PMI上振れと実質金利上昇なら4,350ドル方向への調整が考えられる。
原油 (WTI): ニューヨーク原油は8月20日に2.33%上昇し、21日07:05時点のWTIスポットは84.02ドルとなった。82~86ドルを中心レンジとし、中東情勢の悪化や供給懸念で86ドルを突破すれば、インフレ期待と国債利回りの上昇を通じて株価を圧迫する可能性がある。82ドル割れではインフレ懸念が和らぎ、株式市場の下支えとなりやすい。
🪙 仮想通貨
BTC: 21日07:05時点のビットコインは64,333ドルで、前日比1.25%上昇。日中安値63,312ドルから反発した。62,500~65,500ドルを想定し、65,500ドルを明確に上抜けば買い戻しが加速しやすい。一方、米PMI上振れで米金利が上昇し、NASDAQの下落が続けば、リスク資産間の連鎖から62,500ドル割れを試す可能性がある。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 07:45 | 🇳🇿 | 7月貿易収支 | +0.23億NZD | - | ★★ |
| 08:00 | 🇦🇺 | 8月製造業PMI(速報値) | 52.0 | - | ★★ |
| 08:00 | 🇦🇺 | 8月サービス業PMI(速報値) | 53.6 | - | ★★ |
| 08:01 | 🇬🇧 | 8月GfK消費者信頼感調査 | -17 | -18 | ★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 7月全国消費者物価指数(前年比) | +1.6% | +1.9% | ★★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 7月全国消費者物価指数(生鮮食品除く・前年比) | +1.6% | +1.8% | ★★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 7月全国消費者物価指数(生鮮食品・エネルギー除く・前年比) | +1.7% | +1.9% | ★★★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 8月製造業PMI(速報値) | 54.5 | 55.1 | ★★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 8月サービス業PMI(速報値) | 51.2 | 51.5 | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月小売売上高(前月比) | +1.0% | -0.5% | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月小売売上高(前年比) | +4.2% | +2.2% | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月小売売上高(除自動車燃料・前月比) | +1.1% | -0.5% | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月小売売上高(除自動車燃料・前年比) | +5.4% | +3.3% | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月公的部門純借入額(金融介入除く) | +160億GBP | - | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 8月企業景況感指数 | 97 | 98 | ★★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | 7月マネーサプライM3(前年比) | +3.6% | - | ★ |
| 16:15 | 🇫🇷 | 8月製造業PMI(速報値) | 49.8 | 50.0 | ★★★ |
| 16:15 | 🇫🇷 | 8月サービス業PMI(速報値) | 49.6 | 49.4 | ★★★ |
| 16:30 | 🇩🇪 | 8月製造業PMI(速報値) | 52.2 | 52.0 | ★★★ |
| 16:30 | 🇩🇪 | 8月サービス業PMI(速報値) | 49.8 | 50.1 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 8月製造業PMI(速報値) | 51.9 | 51.8 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 8月サービス業PMI(速報値) | 51.7 | 51.5 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 8月総合PMI(速報値) | 52.0 | 51.7 | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 8月製造業PMI(速報値) | 51.9 | 51.5 | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 8月サービス業PMI(速報値) | 52.1 | 51.8 | ★★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 6月小売売上高(前月比) | +1.0% | +0.4% | ★★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 6月小売売上高(除自動車・前月比) | +1.2% | +0.3% | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 8月製造業PMI(速報値) | 53.9 | 53.9 | ★★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 8月サービス業PMI(速報値) | 54.6 | 54.0 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 8月総合PMI(速報値) | 54.5 | 53.9 | ★★ |
| 23:00 | 🇪🇺 | 8月消費者信頼感(速報値) | -15.9 | -16.0 | ★★★ |
注記:
対象時間帯は2026年8月21日(金)JST 06:00から8月22日(土)JST 05:59まで。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスを個別に確認し、中国は対象時間帯に掲載条件を満たす主要指標を確認できなかった。翌22日00:00~05:59にも対象11カ国・地域の主要指標は確認されていない。発表日は各国統計機関、欧州委員会、S&P Globalの公表予定と照合し、重複項目と対象外のニュース見出しを除外した。
