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朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年09月03日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 北米指標が集中: 21:30の米貿易収支、新規失業保険申請件数、労働生産性改定値とカナダ貿易収支が焦点です。米雇用の弱さと輸入物価上昇への懸念が重なれば、金利・ドル・株価が大きく振れる可能性があります。
- 米サービス業の景況感: 22:45のS&P Globalサービス業PMI確報値に続き、23:00にISM非製造業景況指数が発表されます。予想54.1を上回れば米金利とドルを押し上げ、下回れば利上げ観測の後退を通じて株式を支える展開が想定されます。
- 円相場と介入警戒: 9月2日のドル円は160円台から一時158円22銭まで急落しました。日銀の追加利上げ観測と円買い介入への警戒が強く、160円回復局面では上値追いに慎重さが必要です。
- 欧州PMIとスイス物価: 15:30のスイスCPI・16:00のスイスGDPに加え、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国のサービス業PMI確報値が相次ぎます。景気減速と物価上昇が同時に確認される場合は、欧州金利と通貨の値動きが不安定になりそうです。
- オセアニア通貨: 豪州貿易収支とNZのANZ商品価格指数を確認します。前日のRBNZ利上げ後もNZドルが下落したため、弱い商品価格はNZドル安を加速させるリスクがあります。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 9月2日の米国株は大型テクノロジー株の上昇と米長期金利の小幅低下を支えに反発しました。S&P500は35.13ポイント高の7,666.60、ダウ平均は295.07ドル高の53,061.95、ナスダック総合は118.05ポイント高の26,217.83で終了しました。米10年国債利回りは前日の4.79%から4.78%へ低下しましたが、原油高を通じたインフレ再燃への警戒は続いています。
見通し: S&P500は7,600〜7,730、ドル円は157.80〜160.20円を中心レンジとして想定します。21:30の新規失業保険申請件数が予想20.5万件を下回り、23:00のISM非製造業景況指数が54.1を上回れば、米金利上昇からドル円は159.50〜160.20円を試しやすくなります。ただし160円台では介入警戒が上値を抑えます。失業保険申請件数が増加し、ISMも53台以下へ低下する場合は、米金利低下、ドル安、成長株高の連鎖が想定されます。WTIが94ドルを突破する場合は、インフレ懸念による金利上昇と株安が同時進行するリスクがあります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 9月2日の日経平均株価は前日比1,889.70円安の64,325.64円、TOPIXは100.26ポイント安の4,081.60で終了しました。原油高、国内長期金利の上昇、前日の米国株安が重なり、東証プライム市場では9割を超える銘柄が下落しました。新発10年国債利回りは一時3.015%へ上昇しました。高田日銀審議委員が利上げペース加速の可能性に言及したことも円買いを促し、ドル円は東京市場の160円台から海外市場で158円台まで下落しました。
見通し: 日経平均は63,500〜65,500円、ドル円は157.80〜160.20円を想定します。09:30の日本サービス業PMI確報値が速報値52.3を維持し、米ISMが上振れすれば、景気底堅さと米金利上昇を背景にドル円は159円台を回復しやすくなります。一方、日本のPMI下方修正と米雇用指標悪化が重なる場合は158円割れが視野に入ります。原油高は輸入物価と国内金利を押し上げ、円高でも輸出株の採算と内需企業のコストを同時に圧迫するため、日経平均が64,000円を明確に割り込むリスクに注意が必要です。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 9月2日の上海総合指数は0.97%安の3,941.39で終了しました。USD/CNHは6.72元台で推移し、人民元の値動きは比較的限定的でした。前日に公表された8月RatingDog製造業PMIは51.5へ上昇した一方、株式市場では世界的な金利上昇と地政学リスクが重荷となりました。
見通し: USD/CNHは6.70〜6.76元、上海総合指数は3,880〜4,000を想定します。10:45のRatingDogサービス業PMIが予想50.6を上回れば、内需回復期待から人民元とアジア株を支え、豪ドルにも波及する可能性があります。50を割り込む場合は中国需要への不安から人民元安、豪ドル安、資源株安の連鎖が想定されます。なお、中国CPIとPPIの公式発表日は9月9日であり、本日の指標には含めていません。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 9月2日の欧州株は地政学リスクと高金利への警戒から総じて軟調でした。ユーロドルは1.1580近辺まで下落し、1.1600を下回りました。ユーロ円も円急伸の影響を受けて185円台から184円台へ下落しました。エネルギー価格の上昇が景気と物価の双方へ与える影響が意識されています。
見通し: ユーロドルは1.1520〜1.1650、ユーロ円は182.80〜186.00円を想定します。16:50以降のサービス業PMI確報値がフランス48.4、ドイツ48.5、ユーロ圏51.7を上回り、18:00のPPIが予想を下回れば、景気回復とインフレ鈍化の組み合わせからユーロは1.1600台を回復しやすくなります。PMI下方修正とPPI上振れが重なる場合はスタグフレーション懸念が強まり、欧州株安とユーロ安が同時進行するリスクがあります。原油高から欧州インフレ、ECBの引き締め観測、域内債券安へ波及する経路にも注意が必要です。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪州の4〜6月期GDPは前期比0.4%、前年比2.1%となり、市場予想をやや上回りました。豪ドル米ドルは0.7140近辺、豪ドル円は114円近辺で推移しました。RBNZは9月2日に政策金利を0.25ポイント引き上げて2.75%としましたが、今後の引き締めが緩やかになるとの見方からNZドルは下落し、NZドル米ドルは0.5830近辺、NZドル円は93円近辺まで軟化しました。
見通し: 豪ドル米ドルは0.7080〜0.7200、NZドル米ドルは0.5760〜0.5920を想定します。10:30の豪州貿易収支が予想15.00億豪ドルを上回り、中国サービス業PMIも上振れれば、豪ドルは0.7200を試しやすくなります。10:00のANZ商品価格指数が前回の前月比マイナス3.9%から改善すればNZドルの下げ止まり要因となりますが、悪化すれば0.5800割れが視野に入ります。中国景気減速、商品安、オセアニア通貨安の連鎖がメインシナリオを崩すリスクです。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 9月2日の金現物は米ドルと米国債利回りの高値からの反落を受け、米東部時間午後には1オンス4,376ドル台へ反発しました。米金先物12月限は4,414.60ドルで決済しました。本日は4,300〜4,430ドルを想定します。米雇用指標やISMが弱ければ金利低下を通じて4,400ドル台を回復しやすい一方、強い指標で米金利が再上昇すれば4,300ドル割れがリスクとなります。
原油 (WTI): 9月2日のWTI原油先物は前日比0.79ドル高の1バレル91.01ドル、ブレント原油は0.98ドル高の95.63ドルで決済しました。中東情勢による供給不安が価格を支えています。本日は87〜94ドルを想定し、供給障害の拡大で94ドルを突破すれば、インフレ期待上昇、国債利回り上昇、株価下落へ波及する可能性があります。緊張緩和や在庫増加が確認されれば88ドル方向への調整が想定されます。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは9月2日に7万7,400ドル近辺で推移し、上値の重い展開となりました。米国株の反発は支えとなったものの、米金利の高止まりと暗号資産投資商品の資金流出が重荷です。本日は7万5,000〜8万ドルのレンジを想定します。米雇用・ISMの下振れで実質金利が低下すれば7万8,500〜8万ドルを試す可能性がありますが、原油高と米金利上昇が再燃すれば7万5,000ドル割れがリスクです。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:00 | 🇦🇺 | 8月サービス業PMI(確報値) | 52.9 | — | ★★ |
| 08:50 | 🇯🇵 | 対外証券投資・中長期債 | -1兆9,784億円 | — | ★ |
| 08:50 | 🇯🇵 | 対内証券投資・株式 | -7,641億円 | — | ★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 8月サービス業PMI(確報値) | 51.2 | 52.3 | ★★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 8月総合PMI(確報値) | 52.7 | 53.4 | ★★ |
| 10:00 | 🇳🇿 | 8月ANZ商品価格指数(前月比) | -3.9% | — | ★★ |
| 10:30 | 🇦🇺 | 7月貿易収支 | 19.29億豪ドル | 15.00億豪ドル | ★★★ |
| 10:45 | 🇨🇳 | 8月RatingDogサービス業PMI | 50.4 | 50.6 | ★★ |
| 15:30 | 🇨🇭 | 8月消費者物価指数(前月比) | -0.1% | 0.0% | ★★ |
| 15:30 | 🇨🇭 | 8月消費者物価指数(前年比) | +0.4% | +0.5% | ★★★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | 4〜6月期GDP(前期比) | +0.7% | +1.7% | ★★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | 4〜6月期GDP(前年比) | +0.5% | +2.2% | ★★ |
| 16:50 | 🇫🇷 | 8月サービス業PMI(確報値) | 48.4 | 48.4 | ★★★ |
| 16:55 | 🇩🇪 | 8月サービス業PMI(確報値) | 48.5 | 48.5 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 8月サービス業PMI(確報値) | 51.7 | 51.7 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 8月総合PMI(確報値) | 52.1 | 52.1 | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 8月サービス業PMI(確報値) | 52.8 | 52.8 | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 7月生産者物価指数(前月比) | -0.3% | +1.2% | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 7月生産者物価指数(前年比) | +4.6% | +5.4% | ★★ |
| 18:30 | 🇺🇸 | 8月チャレンジャー人員削減数(前年比) | -46.1% | — | ★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 7月貿易収支 | -733億ドル | -900億ドル | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | 20.3万件 | 20.5万件 | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 失業保険継続受給者数 | 177.8万人 | 179.0万人 | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 4〜6月期非農業部門労働生産性(改定値・前期比年率) | +1.4% | +1.4% | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | ウォラーFRB理事 講演 | — | — | ★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 7月国際商品貿易 | +38.6億カナダドル | +31.8億カナダドル | ★★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 4〜6月期労働生産性(前期比) | -0.5% | — | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 8月サービス業PMI(確報値) | 56.8 | 56.8 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 8月総合PMI(確報値) | 56.0 | 56.0 | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 8月ISM非製造業景況指数 | 54.1 | 54.1 | ★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 | EIA天然ガス貯蔵量変化 | +15Bcf | +30Bcf | ★★ |
| 9/4 04:00 | 🇺🇸 | ハマック・クリーブランド連銀総裁 発言 | — | — | ★ |
注記:
対象時間帯は2026年9月3日(木)JST 06:00から9月4日(金)JST 05:59までです。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスを個別に確認しました。発表日は各国統計局、中央銀行、S&P Global、ISM、EIAの公表日程と複数の経済指標カレンダーで照合しています。中国CPI・PPI、日本の景気動向指数、ドイツ製造業新規受注・鉱工業生産は別日の発表であるため除外しました。表末尾の1件は日付をまたいだ翌9月4日(金)未明の発言のため、時刻に日付を明記したうえで表の最後に記載しています。
