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朝の経済レポート 2026年11月05日(木) | 経済・為替市況

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年11月05日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 英中銀の利上げ判断: 21:00に政策金利、MPC議事要旨、金融政策報告を公表する。市場予想どおり3.75%から4.00%へ引き上げれば、投票配分と追加利上げへの姿勢がポンド相場を左右する。
  • 米労働市場と生産性: 22:30の新規失業保険申請件数は19.6万件、7~9月期非農業部門労働生産性は前期比年率2.8%が予想される。労働需給と単位労働費用の組み合わせが米金利とドル円の方向を決めやすい。
  • 欧州・豪州の実体経済: 豪州貿易収支、ドイツ製造業受注、フランス鉱工業生産、英国建設業PMIを順次確認する。欧州指標の回復が弱ければ、英中銀の利上げ観測と相まってユーロに対するポンド優位が強まりやすい。
  • 選挙後のクロスマーケット: 米中間選挙後は原油安、米長期金利低下、株高、金高が同時進行した。原油の反発有無がインフレ期待、債券利回り、ドル、株式の連鎖を変えるため、WTIの90ドル台回復を注視する。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 11月4日の米国株は大幅高となり、S&P500は119.70ポイント高の7,688.62、NYダウは1,569.40ドル高の53,356.12、ナスダック総合は364.50ポイント高の25,736.51で終了した。中間選挙で民主党が上下両院を制したことを受け、追加的な財政拡張や戦争長期化への警戒が後退した。原油急落もインフレ懸念を和らげ、米10年債利回りは前日の4.95%から4.88%へ低下した。ドル指数は約0.4%下落し、ドル円は一時の下落を戻して158.46円付近、ユーロドルは1.1232付近となった。

見通し: ドル円は157.70~159.30円、S&P500は7,600~7,780を中心とする展開を想定する。22:30の新規失業保険申請件数が19.6万件を下回り、非農業部門労働生産性が2.8%を上回れば、米金利上昇を通じて159円台を試す可能性がある。一方、申請件数の増加と単位労働費用の鈍化が重なれば、157円台前半へのドル安リスクが高まる。WTIが95ドルを回復する場合はインフレ懸念から金利高・ドル高・株安へ連鎖し、前日の株高シナリオが崩れる点に注意したい。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 11月4日の日経平均株価は前営業日比893.23円安の62,188.63円、TOPIXは34.90ポイント安の3,895.38で終了した。米中間選挙の開票中にAI規制強化への警戒から半導体・AI関連株が売られ、日経平均は一時6万30円付近まで下落したが、午後は買い戻された。下落率は日経平均が1.42%、TOPIXが0.89%となり、値がさ半導体株の影響が強く表れた。

見通し: 日経平均は61,000~63,500円、ドル円は157.70~159.30円を想定する。08:50の日銀議事要旨で追加利上げを急ぐ意見が確認されれば、円高と高PER株のバリュエーション調整が重なり、61,000円割れがリスクシナリオとなる。反対に政策正常化が慎重と受け止められ、米国株高が波及すれば63,000円台を回復しやすい。原油安は日本の輸入物価と企業コストを抑えるため、米金利低下による円高圧力を一部相殺しながら内需株を支える可能性がある。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 11月4日の上海総合指数は2.16%高の3,686.17、深圳成分指数は4.22%高となった。米中間選挙後のドル安と、中国当局による株式市場安定化への期待が買い戻しを促した。オフショア人民元は1ドル6.67元台、ドル人民元は6.674付近で推移しており、前日までの株安に対する自律反発が鮮明になった。

見通し: 上海総合指数は3,600~3,750、ドル人民元は6.64~6.72を想定する。本日は中国の主要統計が予定されていないため、政策支援と米国の対中・AI規制を巡る報道が主な材料となる。株式市場安定策が具体化すれば3,700台定着と人民元高が見込まれるが、米議会による対中技術規制強化が意識されれば半導体株主導で3,600割れへ反落するリスクがある。中国株の反発が続けば豪州資源株、豪ドル、銅価格へ買いが波及しやすい。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 11月4日の欧州株は米中間選挙後のリスク選好を受けて上昇し、フランス株は約2%、英国FTSE100は約1.8%上昇した。ドル全面安を背景にユーロドルは1.1232付近、ユーロ円は177円台後半へ上昇した。一方、エネルギー価格の急落は域内インフレの抑制要因となり、ECBの追加引き締め観測を弱める方向に働いた。

見通し: ユーロドルは1.1150~1.1300、ユーロ円は176.70~178.50円を想定する。16:00のドイツ製造業受注、16:45のフランス鉱工業生産、19:00のユーロ圏小売売上高がそろって強ければ1.1300突破が視野に入る。弱い結果に加えて英中銀が利上げを実施すれば、ユーロ売り・ポンド買いが強まりやすい。原油が95ドル未満で安定すれば欧州の輸入インフレと企業コストが低下し、債券高と内需株高へ波及するが、地政学的緊張による原油反発はこのシナリオを崩す。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 11月4日の豪州S&P/ASX200指数は52.30ポイント安の8,834.50となり、銀行・鉱業株の下落が重荷となった。RBAは11月3日に政策金利を25bp引き上げ、4.85%とした。豪ドル米ドルは0.7011付近、豪ドル円は110円台後半で推移した。NZでは7~9月期失業率が5.7%へ上昇し、雇用者数は前期比0.1%減となったが、ドル安を受けてNZドル米ドルは0.5625付近まで持ち直した。

見通し: 豪ドル米ドルは0.6950~0.7050、豪ドル円は110.00~111.50円、NZドル米ドルは0.5580~0.5660を想定する。09:30の豪州貿易黒字が10億豪ドル前後を上回り、15:45のハウザーRBA副総裁が追加引き締めに前向きなら、豪ドル米ドルは0.7050を試しやすい。貿易黒字が5億豪ドルを下回れば0.6950割れがリスクとなる。NZドルは雇用悪化が上値を抑える一方、中国株高と商品市況の回復が下支えとなるため、中国株から資源価格、豪ドル・NZドルへの連鎖を確認したい。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 11月4日の金スポットは約3.3%高の1トロイオンス4,063ドル付近となった。ドル安、米長期金利低下、政治・地政学リスクへの備えが同時に買いを促した。本日は4,000~4,120ドルを想定し、米失業保険申請件数の増加と単位労働費用の鈍化が重なれば4,100ドル超を試しやすい。反対に米指標が強く、英中銀の利上げを受けて世界的に金利が上昇すれば4,000ドル付近までの調整がリスクとなる。

原油 (WTI): WTIは約8.5%安の1バレル89.37ドル付近、ブレント原油は8.7%安の94.62ドルとなった。米中間選挙の結果を受け、対イラン政策の軟化と戦争プレミアム縮小が意識された。WTIは87~94ドルを想定し、停戦・対話期待が続けば90ドル割れが定着しやすい。一方、地政学的緊張の再燃や在庫減少で95ドルを回復すれば、インフレ期待上昇から米金利高、ドル高、株安へ波及する可能性がある。

🪙 仮想通貨

BTC: 11月4日のビットコインは約3%上昇し、8万ドル前後まで反発した。日中安値は7万5,700ドル台となったが、ドル安と米株高がリスク資産への買い戻しを支えた。本日は7万6,000~8万2,000ドルを想定する。8万800ドル付近を明確に上抜けば8万2,000ドル方向へ上昇しやすいが、米金利反発やAI・暗号資産規制強化への警戒が再燃し、7万5,700ドルを割り込む場合は7万3,000ドル台への下落がリスクとなる。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 国 指標名/発言者 前回 予想 重要度
08:50 🇯🇵 日銀金融政策決定会合・議事要旨(9月17~18日分) - - ★★
09:30 🇦🇺 9月貿易収支 +4.95億AUD +10.00億AUD ★★★
15:45 🇦🇺 ハウザーRBA副総裁 講演 - - ★
16:00 🇩🇪 9月製造業新規受注(前月比) -10.6% +4.5% ★★★
16:00 🇩🇪 9月製造業新規受注(前年比) +2.7% +3.3% ★★
16:45 🇫🇷 9月鉱工業生産(前月比) -0.3% +0.3% ★★★
16:45 🇫🇷 9月鉱工業生産(前年比) +0.3% -0.3% ★★★
16:45 🇫🇷 9月製造業生産(前月比) +0.3% - ★★
16:45 🇫🇷 9月製造業生産(前年比) -0.1% - ★★
17:00 🇨🇭 10月失業率(季調前) 3.0% 3.0% ★★
17:00 🇨🇭 10月失業率(季調済) 3.1% 3.1% ★★
18:30 🇬🇧 10月建設業PMI 46.1 46.4 ★★
19:00 🇪🇺 9月小売売上高(前月比) +0.1% - ★★
19:00 🇪🇺 9月小売売上高(前年比) +0.8% - ★★
19:30 🇺🇸 10月チャレンジャー人員削減数(前年比) -19.9% - ★
21:00 🇬🇧 英中銀政策金利 3.75% 4.00% ★★★
21:00 🇬🇧 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 - - ★★★
21:00 🇬🇧 英中銀金融政策報告 - - ★★★
21:40 🇨🇭 シュレーゲルSNB総裁 講演 - - ★★
22:30 🇺🇸 前週分新規失業保険申請件数 19.4万件 19.6万件 ★★★
22:30 🇺🇸 前週分失業保険継続受給者数 170.1万人 171.0万人 ★★
22:30 🇺🇸 7~9月期非農業部門労働生産性・速報値(前期比年率) +1.4% +2.8% ★★★
22:30 🇺🇸 7~9月期単位労働費用・速報値(前期比年率) +1.2% +0.3% ★
22:50 🇺🇸 ハマック・クリーブランド連銀総裁 講演 - - ★★
11/6 00:30 🇨🇦 マックレム・カナダ中銀総裁、ロジャース上級副総裁 議会出席 - - ★★
11/6 00:30 🇺🇸 EIA天然ガス貯蔵量変化(前週比) +80Bcf +81Bcf ★★
11/6 01:00 🇪🇺 ラガルドECB総裁 発言 - - ★★
11/6 02:45 🇩🇪 ナーゲル独連銀総裁 発言 - - ★

注記:
掲載対象は2026年11月05日(木)JST 06:00から11月06日(金)JST 05:59まで。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスを個別に確認した。中国とNZは対象時間帯に掲載対象となる主要指標を確認できず、カナダは中銀総裁・上級副総裁の議会出席を掲載した。ISM非製造業景気指数と米週間石油在庫統計は11月05日00:00~00:30で対象時間帯前、ユーロ圏9月生産者物価指数は公式日程上11月04日発表のため除外した。メキシコ中銀とチェコ中銀の政策金利は対象国・地域外のため掲載していない。表末尾の4件は日付をまたいだ翌11月06日(金)未明の発言・指標のため、時刻に日付を明記のうえ表の最後に記載した。発表日と時刻は各国統計機関、中央銀行、Eurostat、EIA、BLS等の公表予定で確認している。発表時刻と市場予想は変更される場合がある。

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