目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年02月19日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米ドル円は154.815円で堅調推移: 前日比0.92%上昇。米国経済指標への期待感と金利差拡大観測が支援要因となり、USD/JPYは154円台半ばで底堅い動き。
- 金価格が大幅高で史上最高値圏: XAU/USDは4,983.387ドルまで上昇(+2.17%)。地政学リスクと中央銀行の金購入継続観測が価格を押し上げ、安全資産需要が旺盛。
- WTI原油が65ドル台回復: 前日比4.49%の急上昇。OPECプラス減産延長期待と世界需要回復観測が相場を支え、エネルギーセクターに明るい兆し。
- 本日の主要イベント: 日本の機械受注(08:50)、ユーロ圏経常収支(18:00)、米新規失業保険申請件数(22:30)、米フィラデルフィア連銀景況指数(22:30)に注目。米労働市場の健全性と製造業の回復度合いを確認。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 2026年02月18日(水)の米ドル円は154.815円で取引を終え、前日比0.92%上昇。米国経済の底堅さと日米金利差拡大観測がドル買いを誘発。ドルインデックスも主要通貨に対して強含み、USD/CNHは6.89184(+0.12%)で推移。EUR/USDは1.17871(-0.56%)、GBP/USDは1.35004(-0.43%)といずれもドル高圧力を受けた。市場は本日発表予定の米雇用・製造業指標を前に様子見ムードも漂う。
見通し: 本日22:30発表の新規失業保険申請件数(予想22.6万件)とフィラデルフィア連銀景況指数(予想7.7)が焦点。労働市場の引き締まりが継続すれば、FRBの高金利維持観測が強まり、ドルは一段高の可能性。ただし、製造業指標が予想を下回れば、リスクオフ姿勢が台頭し、ドル円は153円台への調整もあり得る。米国債利回りの動向も注視が必要で、10年債利回りが4.5%を上抜ければドル買い加速の展開に。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 2026年02月18日(水)、円は主要通貨に対して全面安。USD/JPYは154.815円(+0.92%)、EUR/JPYは182.477円(+0.38%)、GBP/JPYは209.00円(+0.47%)と、いずれも円売り優勢の展開。日本国内では円安進行が輸入コスト増を通じて物価上昇圧力となる懸念が再燃。日銀の追加利上げ観測は後退しており、円キャリートレードの巻き戻しリスクも限定的。AUD/JPYは109.03円(+0.36%)、NZD/JPYは92.343円(-0.41%)と、オセアニア通貨とのペアでも円は軟調。
見通し: 本日08:50発表の機械受注(前月比予想+4.8%)が注目点。製造業設備投資の先行指標として市場は重視しており、予想を上回れば日本経済の底堅さを示唆し、円買い戻しの契機となる可能性。しかし、日米金利差(米10年債4.4% vs 日本10年債1.2%)は依然として円売り圧力の源泉。日銀の金融政策正常化ペースが緩慢なことから、円は155円台への上昇(円安進行)リスクを抱える。地政学リスク(台湾海峡、中東情勢)が高まれば、安全資産としての円買いが一時的に入る可能性はある。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 2026年02月18日(水)、USD/CNHは6.89184で取引され、前日比0.12%のドル高・人民元安。中国は春節(旧正月)休場期間中だが、オフショア市場では取引継続。人民元の安定推移は、中国人民銀行(PBOC)の為替介入姿勢と資本規制の効果を反映。ただし、中国経済の先行き不透明感(不動産市場の低迷、消費回復の遅れ)は根強く、元安圧力は潜在的に残る。国際収支の黒字基調は維持されているものの、外貨準備高の動向には注意が必要。
見通し: 中国市場は本日も春節休場のため、材料難。2026年02月20日(金)以降の市場再開後、1月の経済指標(PMI、輸出入、工業生産など)が注目される。PBOCの追加金融緩和観測は継続しており、利下げや預金準備率引き下げが実施されれば、人民元は一段安の可能性。USD/CNHは6.90を上抜けると、7.00に向けた元安圧力が強まるシナリオ。一方、政府の景気刺激策が効果を示せば、元は下支えされる。米中貿易摩擦の再燃リスクも監視ポイント。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 2026年02月18日(水)、EUR/USDは1.17871で取引を終え、前日比0.56%下落。ドル全面高の流れと、ユーロ圏経済の低迷懸念(ドイツ製造業PMIの低調、南欧諸国の財政問題)がユーロ売り圧力を強めた。EUR/JPYは182.477円(+0.38%)と円安の恩恵で微増したものの、対ドルでは軟調。ECB(欧州中央銀行)の利下げサイクル継続観測がユーロの重石となり、市場はECBが追加利下げに踏み切るタイミングを探る展開。
見通し: 本日18:00発表のユーロ圏経常収支(12月、予想86億ユーロ黒字)は材料性薄いが、域内貿易動向を確認。今週末以降、ユーロ圏のPMI速報値やドイツIfo景況感指数が発表予定であり、これらが予想を下回ればEUR/USDは1.17を割り込むリスク。ECB高官からのハト派発言(追加利下げ示唆)が出れば、ユーロは一段安へ。逆に、米経済指標が悪化しドル安に転じれば、EUR/USDは1.19台回復の可能性もあるが、現状ではユーロ圏の経済回復期待は乏しく、下値リスクが優勢。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 2026年02月18日(水)、オセアニア通貨は対ドルで軟調。AUD/USDは0.70431(-0.62%)、NZD/USDは0.59675(-1.34%)と、特にNZドルの下落が目立った。豪州は雇用指標(2026年02月19日 09:30発表予定)を控え、様子見姿勢。NZドルは、RBNZの利下げサイクル継続観測が重石となり、NZD/JPYも92.343円(-0.41%)と軟調。AUD/JPYは109.03円(+0.36%)と円安の影響で小幅高だが、対ドルでは豪ドルの脆弱性が露呈。
見通し: 本日09:30発表の豪雇用統計(1月、予想:雇用者数+2.0万人、失業率4.2%)が最大の焦点。雇用増が予想を上回り、失業率が4.1%以下に改善すれば、RBA(豪準備銀行)のタカ派姿勢が再確認され、豪ドルは反発の可能性。AUD/USDは0.71台回復を目指す展開に。一方、雇用増が予想を下回れば、RBAの利下げ観測が強まり、AUD/USDは0.69台への下落リスク。NZドルは、来週以降のRBNZ政策金利据え置き(2.25%)が織り込まれており、NZD/USDは0.59台でのもみ合いが続く見込み。資源価格(鉄鉱石、乳製品)の動向も豪ドル・NZドルの方向性を左右する。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 2026年02月18日(水)、金価格(XAU/USD)は4,983.387ドルまで上昇し、前日比2.17%の大幅高。高値は5,011.297ドル、安値は4,853.861ドルと、値幅100ドル超のボラティリティの高い展開。米国の長期金利が低下する中、実質金利の低下が金価格を押し上げ、地政学リスク(中東情勢の緊迫化、ロシア・ウクライナ情勢)が安全資産需要を喚起。中央銀行(中国人民銀行、インド準備銀行など)の金購入継続観測も価格を下支え。シルバー(XAG/USD)も77.32157ドル(+5.14%)と急騰し、貴金属全般に買いが集中。
原油 (WTI): 2026年02月18日(水)、WTI原油価格は65.01ドル/バレルで取引を終え、前日比4.49%の急伸。高値は65.422ドル、安値は62.06ドルと、65ドル台を回復。OPECプラスが減産延長の可能性を示唆したことが材料視され、供給不安が価格を押し上げた。また、米エネルギー情報局(EIA)の週次在庫統計で原油在庫が予想外に減少したことも支援要因。ただし、世界経済の減速懸念(特に中国の需要鈍化)は依然として残り、70ドル台への上昇には慎重な見方が多い。
🪙 仮想通貨
BTC: 2026年02月18日(水)、ビットコイン(BTC/USD)は66,463ドルで取引を終え、前日比1.89%下落。高値は68,561ドル、安値は65,937ドルと、67,000ドルを試すも失速。米SECによる現物ビットコインETF承認後の買い一巡感と、利益確定売りが重石。機関投資家のBTC保有残高は増加傾向にあるものの、短期的には6.5万ドル〜6.8万ドルのレンジ相場が続く見込み。規制動向(特に米国の仮想通貨税制、SECの追加規制)が引き続き市場センチメントを左右する。イーサリアムやアルトコインも軟調で、仮想通貨市場全体の時価総額は小幅減少。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵日本 | 12月機械受注(前月比) | -11.0% | +4.8% | ★★ |
| 08:50 | 🇯🇵日本 | 12月機械受注(前年比) | -6.4% | +4.3% | ★★ |
| 09:30 | 🇦🇺豪州 | 1月雇用者数増減 | +6.52万人 | +2.0万人 | ★★★ |
| 09:30 | 🇦🇺豪州 | 1月失業率 | 4.1% | 4.2% | ★★★ |
| 18:00 | 🇪🇺ユーロ圏 | 12月経常収支(季調済) | 86億ユーロ | – | ★ |
| 22:30 | 🇨🇦カナダ | 12月貿易収支 | -22.0億CAD | -21.0億CAD | ★ |
| 22:30 | 🇺🇸米国 | 前週分新規失業保険申請件数 | 22.7万件 | 22.6万件 | ★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸米国 | 12月貿易収支 | -568億USD | -555億USD | ★★ |
| 22:30 | 🇺🇸米国 | 2月フィラデルフィア連銀景況指数 | 12.6 | 7.7 | ★★ |
注記:
・重要度★★★は市場への影響が特に大きい指標です。
・予想値は市場コンセンサスであり、発表時刻や内容は予告なく変更される場合があります。
・「-」は予想値が未発表、または該当データなしを示します。
・時刻はすべて日本時間(JST)で表示しています。
・中国市場は春節休場中のため、本日の中国関連指標発表はありません。
