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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年09月03日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- オーストラリアの第2四半期GDP発表とブロックRBA総裁の発言: 経済の現状と今後の金融政策の方向性を探る上で最重要。市場予想を上回るかどうかが焦点。
- 欧州のPMI発表と要人発言: ユーロ圏、イギリス、ドイツの非製造業PMIが相次いで発表。ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁の発言と合わせて、欧州経済の温度感と金融政策のスタンスを見極める上で重要。
- アメリカのベージュブック公表: 9月のFOMCを前に、地区連銀からの経済状況報告は、FRBの政策判断を探る上で貴重な材料となる。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 連休明けの市場は、関税政策の不透明感や週末の雇用統計を警戒し、主要3指数がそろって下落。ドル円は一時148円台後半まで上昇するも、米経済指標の悪化を受けて上げ幅を縮小しました。
見通し: 今夜公表されるベージュブックの内容、そして週末の雇用統計の結果次第で、9月のFOMCにおける利下げ期待が大きく変化する可能性があります。そのため、市場は引き続き神経質な展開が予想されます。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 日経平均は3営業日ぶりに反発したものの、日銀の氷見野副総裁による金融政策への慎重な発言を受けて円安が進行。また、自民党総裁選を巡る政治的な思惑も市場の重しとなりました。
見通し: 引き続き日銀の金融政策スタンスと、国内の政治情勢が為替および株式市場の主要な変動要因となります。特に、今後の金融政策に関する要人発言には注意が必要です。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 不動産市場の低迷が継続する一方で、政府による景気刺激策や、広域経済圏構想「一帯一路」への投資拡大が経済全体を下支えしています。
見通し: 今後、政府の打ち出す政策がどの程度、不動産市場の冷え込みをカバーできるか、また、個人消費の回復ペースがどうなるかが経済の先行きを占う上での焦点となります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ECB高官から追加利下げに慎重な発言が相次いだことを受けてユーロは下支えされました。一方で、株式市場は強弱入り混じる経済指標の結果を受けて軟調な展開となりました。
見通し: 本日発表されるサービス業PMIやラガルド総裁の発言が、9月に開催されるECB理事会での政策判断にどのような影響を与えるか、市場の注目が集まっています。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドルは対円で堅調に推移しており、市場の関心は本日発表される第2四半期のGDPと、ブロックRBA総裁の発言に集中しています。
見通し: GDPの結果と総裁の発言内容が、市場でくすぶる年内の追加利下げ観測に変化をもたらすかどうかが、今後の豪ドルの方向性を占う上での最大の焦点となります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 米国の利下げ観測やFRBの独立性への懸念を背景に、安全資産として買われる展開が続き、史上最高値圏での推移となっています。
原油 (WTI): ロシアとウクライナ間の紛争激化による供給懸念や、アジアの需要回復期待から価格は上昇。一方で、OPEC+の増産観測も根強く、上値の重い展開も想定されます。
🪙 仮想通貨
BTC: 米国株の反発や金価格の上昇に連動する形で堅調に推移し、1,600万円台を回復しました。日本企業のビットコイン追加購入のニュースも好感されています。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
10:30 | 🇦🇺 | 4-6月期 四半期GDP | - | +0.5% | ★★★★☆ |
10:45 | 🇨🇳 | 8月 Caixin サービス部門PMI | - | - | ★★★☆☆ |
未定 | 🇦🇺 | ブロックRBA総裁 発言 | - | - | ★★★★★ |
16:30 | 🇪🇺 | ラガルドECB総裁 発言 | - | - | ★★★★☆ |
16:55 | 🇩🇪 | 8月 非製造業PMI | - | - | ★★★☆☆ |
17:00 | 🇪🇺 | 8月 サービス業PMI | - | - | ★★★☆☆ |
17:30 | 🇬🇧 | 8月 非製造業PMI | 53.6 | - | ★★★☆☆ |
18:00 | 🇪🇺 | 7月 生産者物価指数 | - | - | ★★☆☆☆ |
22:15 | 🇬🇧 | ベイリーBOE総裁 議会証言 | - | - | ★★★★☆ |
27:00 | 🇺🇸 | ベージュブック | - | - | ★★★★☆ |
注記:
本日はFRBメンバーの発言予定はありません。ベイリーBOE総裁は議会証言で金融政策報告について議論します。