目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年11月20日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米国の雇用関連指標: 政府機関閉鎖により遅れていた9月分の雇用統計(非農業部門雇用者数、失業率など)が発表される可能性があり、市場の最大の注目点です。
- ハイテク・半導体株の動向: 前日に引き続き、NVIDIAの決算を控えた警戒感から調整が続くかどうかが焦点です。米国株全体の地合いを左右する可能性があります。
- 為替市場の動向: 米国の金融政策見通しの変化を背景としたドル高・円安の流れが継続するか。特にドル円や、史上最高値圏で推移するユーロ円の動きに注目が集まります。
🇺🇸 米国市場
動向: ダウは498ドル安と4日続落。NVIDIAの決算への警戒感からハイテク株を中心に売りが広がり、ナスダック、S&P500も続落しました。FRB高官のタカ派発言による利下げ期待の後退や、ビットコインの急落も相場の重しとなりました。
🇯🇵 日本市場
動向: 日経平均株価は165円安と4日続落し、約1ヶ月ぶりの安値をつけました。米ハイテク株安に加え、中国による日本産水産物の輸入停止措置の報道が嫌気され、後場に下げ幅を拡大しました。
🇨🇳 中国・その他アジア市場
動向: 内需の減速が鮮明で、第3四半期のGDP成長率は市場予想を下回りました。不動産不況や過剰債務などの構造的問題が引き続き経済の重荷となっています。人民元は対ドルで軟調に推移しています。
🇪🇺 欧州市場
動向: 前日の大幅下落から一転、19日は小動きでした。NVIDIAの決算発表を控え、様子見ムードが強まりました。ユーロ円は円安を背景に一時180円台まで上昇し、史上最高値圏での推移が続いています。
🇦🇺 オセアニア市場
動向: 豪ドルは対円で堅調に推移し、一時101円台を回復。7-9月期の賃金指数が市場予想と一致したことなどが材料視されました。ただし、世界的なリスク回避ムードから上値は重いとの見方もあります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金価格は、株式市場の不安定さを背景に安全資産として買われ堅調に推移しました。
原油 (WTI): WTI原油価格は、ロシアの供給懸念から反発し、1バレル60ドル台を回復しました。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは一時9万ドルを割り込むなど大幅下落。米国の金融引き締め長期化懸念やETFからの資金流出が嫌気され、リスクオフの流れが波及しました。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 04:00 | 🇺🇸 | 10月対米証券投資(ネット長期TICフロー) | -961億ドル | -- | ★★☆☆☆ |
| 08:50 | 🇯🇵 | 10月貿易収支 | -2346億円 | -2842億円 | ★★☆☆☆ |
| 16:00 | 🇩🇪 | 10月生産者物価指数(PPI)(前月比) | -0.1% | 0.0% | ★★☆☆☆ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 9月経常収支 | 119億ユーロ | -- | ★☆☆☆☆ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 | -12.8 | 2.0 | ★★★☆☆ |
| 22:30 | 🇺🇸 | 前週分新規失業保険申請件数 | 21.0万件 | 23.0万件 | ★★☆☆☆ |
| 24:00 | 🇺🇸 | 10月景気先行指数(前月比) | -0.8% | -0.5% | ★★☆☆☆ |
| 24:00 | 🇪🇺 | 11月消費者信頼感(速報値) | -14.2 | -14.0 | ★☆☆☆☆ |
| 未定 | 🇺🇸 | 9月非農業部門雇用者数 | -- | -- | ★★★☆☆ |
| 未定 | 🇺🇸 | 9月失業率 | -- | -- | ★★★☆☆ |
| 未定 | 🇨🇳 | 最優遇貸出金利(LPR) | -- | -- | ★★★☆☆ |
注記:
米国の9月雇用統計など、一部指標は政府機関閉鎖の影響で発表が遅れており、本日発表される可能性があります。発表時間は未定のためご注意ください。