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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年09月23日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 欧州各国のPMI(購買担当者景気指数)速報値:本日発表されるフランス、ドイツ、ユーロ圏の9月製造業・サービス業PMI速報値は、欧州経済の健全性を測る上で重要な指標となります。特にドイツの製造業PMIが景気判断の分かれ目となる50を回復するかに注目が集まります。
- 米国のPMIとFRB高官発言:米国でもPMI速報値が発表されます。欧州との景況感の差が為替相場に影響を与える可能性があります。また、昨晩から今朝にかけてFRB高官の発言が相次いでおり、特にミラン理事のハト派的な発言が市場で意識されています。
- 日本市場は休場:本日は秋分の日で日本の金融市場は休場です。そのため、東京時間の市場参加者は限定的となり、海外市場の動向がより一層注目されます。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 昨日の米国株式市場は、FRBの利下げ期待と米中間の緊張緩和を背景に、ダウ平均、S&P500、ナスダックの主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。ハイテク株が相場を牽引する展開となりました。
見通し: 今後のインフレ指標、特に週末に発表されるPCEデフレーターが注目されます。FRB高官の発言と合わせて、今後の利下げペースを見極める上で重要な材料となります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 本日は秋分の日で祝日のため、東京市場は休場です。昨日は米国株高の流れを受け、日経平均株価が史上最高値を更新しました。
見通し: 市場参加者が少ない中、海外の動向に左右される展開が予想されます。日銀の金融政策正常化への思惑も引き続き材料視されるでしょう。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 景気減速懸念がくすぶる中、当局の景気刺激策への期待感が相場を下支えしています。不動産市場の動向が引き続き重石となっています。
見通し: 追加の金融緩和や財政出動の有無が焦点となります。米中関係の進展も引き続き注視が必要です。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 昨日の欧州市場はまちまちの展開。本日発表されるPMI速報値を見極めたいとのムードが強い状況です。
見通し: PMIの結果が市場の方向性を決定づける可能性があります。インフレと成長のバランスをECBがどう判断するかが注目されます。
🇦🇺 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドルは対円で堅調に推移しています。RBAの利下げ観測が後退していることが背景にあります。
見通し: 明日発表されるオーストラリアのCPIが今後の金融政策を占う上で最重要となります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 地政学リスクの高まりやドル安観測を背景に、安全資産として買われ高値圏で推移しています。
原油 (WTI): 産油国の増産観測から供給過剰懸念が浮上し、WTI原油価格は下落しています。
🪙 仮想通貨
BTC: 利益確定売りに押され大幅下落。11万ドル台前半で推移しています。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (日本時間)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
16:15 | 🇫🇷 | フランス 9月 製造業PMI(速報値) | 49.8 | 50.0 | ★★★☆☆ |
16:15 | 🇫🇷 | フランス 9月 サービス部門PMI(速報値) | 49.3 | 49.5 | ★★★☆☆ |
16:30 | 🇩🇪 | ドイツ 9月 製造業PMI(速報値) | 49.8 | 50.0 | ★★★★☆ |
16:30 | 🇩🇪 | ドイツ 9月 サービス部門PMI(速報値) | 50.5 | 50.5 | ★★★★☆ |
17:00 | 🇪🇺 | ユーロ圏 9月 製造業PMI(速報値) | 50.7 | 51.1 | ★★★★☆ |
17:00 | 🇪🇺 | ユーロ圏 9月 サービス部門PMI(速報値) | 50.5 | 50.5 | ★★★★☆ |
17:30 | 🇬🇧 | イギリス 9月 製造業PMI(速報値) | 47.0 | 47.1 | ★★★☆☆ |
17:30 | 🇬🇧 | イギリス 9月 サービス部門PMI(速報値) | 54.2 | 53.5 | ★★★☆☆ |
22:00 | 🇪🇺 | ユーロ圏 9月 消費者信頼感指数(速報値) | -15.5 | -15.6 | ★★☆☆☆ |
22:45 | 🇺🇸 | 9月 製造業PMI(速報値) | 53.0 | 51.5 | ★★★☆☆ |
22:45 | 🇺🇸 | 9月 サービス部門PMI(速報値) | 54.5 | - | ★★★☆☆ |
22:45 | 🇦🇹 | ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演 | - | - | ★★☆☆☆ |
注記:
FRBのミラン理事は投票権を持つメンバーです。昨日の講演で、現在の金融政策が「非常に制限的」であるとの見解を示し、ハト派的な姿勢をにじませました。