目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年03月02日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 先週末(2/27金)米ナスダック-1.18%で2月を悲観的に締めくくる: エヌビディア決算翌日に「期待剥落」の売りが集中し、ナスダックは22,878ドル(-273.70)、S&P500は6,908.86(-37.27・-0.54%)と反落。ダウは+17ドルとほぼ横ばい。AIへの過剰期待が一服し、今後の業績見通しに改めて注目が集まる局面に入った。
- 金・銀・原油が週末に急騰: 金(XAU/USD)が5,277ドル(+1.74%)と史上最高値圏を更新。銀(XAG/USD)は93.84ドル(+6.19%)と大幅上昇。WTI原油も67.25ドル(+2.82%)と週末に急騰。地政学的リスクの高まりと安全資産需要が背景とみられる。
- 東京CPI(2/27発表)02月+1.8%:前月から低下も引き続き高水準: 東京CPI(コア・前年比)は+1.8%と前回+2.0%から低下。鉱工業生産(01月)は+2.2%と強い数字。CPI鈍化が日銀の追加利上げ加速期待の調整要因となる可能性がある。
- 本日の最重要指標(翌0:00)ISM製造業景況指数 02月 ★★: 翌月第1営業日(今日)恒例の発表。景気拡大・縮小の境目となる50の節目を上回るかどうかが焦点。また、欧州PMI確報値(ドイツ・ユーロ圏・英国)も本日集中発表。グローバル製造業の回復トレンドを確認する日となる。
🇺🇸 米国経済・為替
動向(2/27金終値): NYダウは49,499.20ドル(+17.05・+0.03%)とほぼ横ばい、S&P500は6,908.86(-37.27・-0.54%)、ナスダックは22,878.38(-273.70・-1.18%)と反落し、2月を悲観的に締めくくった。エヌビディアが決算翌日に「買いのニュースで売り」の動きとなり、半導体関連に売りが波及。AIへの懸念が再燃する形となった。米10年国債利回りは4.009%(-0.048%)と低下し、ドル円は156.15円でNY時間を終えた。米シカゴ連銀総裁は「インフレが改善すれば年内に金利がさらに低下する可能性」と発言し、利下げ期待を維持した。
見通し: 月初の今日は本日(翌0:00、JST)ISM製造業景況指数(02月)と23:45のS&P Global製造業PMI確報値が発表される。両指標が50を上回り製造業回復の兆しを示せばリスクオン再開の契機となる。一方、ナスダック先物の動向とAI懸念の再燃具合が今週の地合いを左右しそうだ。米10年債利回りの低下(4.00%台)はグロース株の追い風になり得る。
🇯🇵 日本経済・為替
動向(2/27金): 東京株式市場は日経平均が58,606円(シカゴ先物:58,735・-965)と週明けは調整スタートの可能性がある。2/27発表の東京CPI(02月・コア前年比)は+1.8%と前回+2.0%から低下。一方、鉱工業生産(01月・前月比)は+2.2%と強い結果となった。USD/JPYは現在156.130(+0.07%)とほぼ横ばい。財務相が「為替動向を非常に高い緊張感をもって注視」と発言し、過度な円安進行をけん制した。
見通し: 東京CPI鈍化(+1.8%)が日銀の早急な追加利上げ観測を若干後退させる材料になり得る。ただし植田日銀総裁の「利上げに前向き」姿勢は変わっておらず、3月・4月会合に向けた利上げシナリオは維持される見込み。米ナスダック急落の影響で東京ハイテク株には売り圧力がかかる可能性があるが、円安基調が輸出株を支える構図は継続している。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 上海総合指数は2/27に4,146.63(-0.60)とほぼ横ばいで推移。USD/CNH(オフショア人民元)は6.87880(+0.03%)と若干のドル高・元安方向。中国経済は春節後の消費回復が続いているが、米国の関税政策と輸出規制の行方が引き続き不透明材料となっている。
見通し: 本日から3月の市場がスタートし、中国経済の月初指標に注目が集まる。米中関係の動向とOPEC+の産油政策が人民元と資源価格に影響する。中国当局の景気刺激策継続の姿勢は維持されており、大幅な元安は限定的とみられる。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.17781(+0.08%)、EUR/JPYは183.883(+0.14%)と小幅上昇。GBP/USDは1.34172(+0.06%)、GBP/JPYは209.490(+0.13%)と安定推移。DAX(独株指数)は2/27に25,289.02(+113.08)と上昇し、欧州株は米国株の下落ほどの影響を受けなかった。独10年債利回りは2.697%(-0.010%)と小幅低下。
見通し: 本日はドイツ・ユーロ圏・英国の製造業PMI確報値が集中発表される。速報値からの改定幅が注目点で、製造業回復の持続性を確認する場となる。ECBの利下げ継続期待がユーロの下支え要因となっている一方、インフレの粘着性が利下げペースを抑制する可能性も残る。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.70576(+0.29%)、AUD/JPYは110.174(+0.37%)と週明けに小幅上昇。NZD/USDは0.59541(+0.04%)、NZD/JPYは92.962(+0.12%)と安定推移。週末の金・銀・資源価格の上昇がオセアニア通貨の支援材料となった。
見通し: 豪CPIが高止まりしていることからRBAの利下げ加速期待は後退しており、AUDはファンダメンタルズ面で下支えされている。中国の内需回復と資源価格動向がオセアニア通貨の中期的な方向性を左右する。NZDはRBNZの利下げサイクルが続く中、引き続き上値の重い展開が予想される。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USD(金スポット)は5,277.905ドル(+1.74%)と先週末比で大幅上昇し、史上最高値圏を更新。週末に安全資産への資金移動が進んだとみられる。銀(XAG/USD)は93.843ドル(+6.19%)と金を大幅に上回る上昇率。地政学的リスクの高まりと中央銀行の金準備積み増し需要が継続している。
原油 (WTI): WTI原油は67.253ドル(+2.82%)と先週末の65.21ドルから週末に急騰。週明けも上昇を維持している。中東情勢(米国とイランの核協議)の不透明感や、OPEC+の産油政策が下値を支えている。地政学的リスクが高まれば、さらなる上昇の余地がある。
🪙 仮想通貨
BTC: BTC/USDは65,294ドル(-2.84%)と先週末比で下落。米国株(特にナスダック)の軟調な動きと連動し、リスクオフムードが暗号資産市場にも波及した。70,000ドルの節目を前に上値が重く、調整局面が続いている。ETFへの資金流入が回復するかどうかが次の上昇の鍵を握る。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 16:00 | 🇩🇪 ドイツ | 小売売上高 01月 [前月比] | - | - | ★★ |
| 16:30 | 🇨🇭 スイス | 小売売上高 01月 | - | - | ★★ |
| 17:30 | 🇨🇭 スイス | 製造業PMI 02月 | - | - | ★★ |
| 17:55 | 🇩🇪 ドイツ | 製造業PMI(確報値)02月 | - | - | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 製造業PMI(確報値)02月 | - | - | ★★ |
| 18:30 | 🇬🇧 イギリス | 製造業PMI(確報値)02月 | - | - | ★★ |
| 23:45 | 🇺🇸 米国 | S&P Global 製造業PMI(確報値)02月 | - | - | ★★ |
| 翌0:00 | 🇺🇸 米国 | ISM製造業景況指数 02月 | - | - | ★★ |
注記:
・時刻はすべて日本時間(JST)。「翌0:00」は翌日03月03日 JST 0:00(EST 03月02日 10:00)。・重要度は★(低)~★★★(高)で表示。・予想値「-」は発表時点で予想なし。・本レポートは情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。