目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年03月03日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 中東リスク急浮上: 米・イスラエルによるイラン攻撃報道が地政学リスクを高め、WTI原油が+5.31%の急騰。日経平均は前営業日比-793円(-1.35%)と5営業日ぶりに反落。
- 日本 雇用統計(8:30): 完全失業率・有効求人倍率(1月分)発表。日銀の早期利上げ観測との絡みで円相場への影響に注目。
- ユーロ圏 CPI速報値(19:00): 2月HICP概算値速報。前回-0.6%からの変化がECBの利下げ加速・減速を左右する重要指標。
- ビットコイン+6.37%: 69,396ドルまで急反発。地政学リスク高まりの中でもデジタル資産への資金流入が継続。
- ドル円 157.40円水準で方向感乏しく: 高値157.61、安値155.85と値幅大きく推移。本日の雇用統計結果次第で円高・円安どちらにも動く可能性。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 3月2日(月)の米国株式市場は、中東情勢の緊迫化(米・イスラエルのイラン攻撃報道)を受けて序盤は大幅安となったものの、堅調な経済データと原油高を背景に引けにかけて大幅回復。「強いデータと地政学リスクが激突する中での反発」と市場関係者は表現。S&P 500は下落局面からの底入れ反発を見せた。ドル円は157.45円(ピボット156.95円)付近で推移し、高値157.61・安値155.85と一日の値幅が広かった。
見通し: 本日の米国市場は夜間のみ(日本時間深夜)。23:45発表の製造業PMI(S&P Global、確報値、予想51.2)が主な注目指標。中東情勢の進展(特にイラン問題)によりボラティリティが高い状態が続く可能性。原油高が米インフレ再燃観測を呼ぶかどうかも警戒点。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 3月2日(月)の日経平均株価は前週末比793円03銭安(-1.35%)の58,057円24銭で5営業日ぶりに反落。米・イスラエルのイラン攻撃をきっかけとした中東情勢の緊迫化が主因で、リスク回避売りが優勢となった。ドル円は157円台前半で小動きながら、一日の値幅は東京時間から欧州時間にかけて155.85〜157.61円と広かった。
見通し: 本日8:30に1月雇用統計(完全失業率:前回2.6%、有効求人倍率:前回1.19倍)が発表される。労働市場の逼迫度が確認されれば日銀の次回利上げ観測を後押しし、円高圧力となる可能性。中東情勢の落ち着きがあれば日経平均は自律反発の余地あり。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 3月2日(月)の上海総合指数は+0.47%高の4,182.59で取引終了。トランプ大統領の「イラン制裁解除に前向き」発言がアジア株全体の下値を限定。人民元(USD/CNH)は6.9004とほぼ横ばい(+0.01%)で、元安圧力は限定的だった。
見通し: 本日は中国からの主要経済指標発表はなし。米中貿易摩擦の動向やトランプ政権の対中関税政策が引き続き主要な材料。先週の中国製造業PMIで景況感の安定が確認されており、上海市場は方向感を探る展開が続く見込み。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 3月2日(月)の欧州株はユーロストックス50先物が-2.1%の大幅続落で取引開始。中東情勢の悪化がエネルギー輸入依存度の高い欧州を直撃し、リスク回避売りが波及した。ユーロドルは1.1688(前日比-0.02%)と小幅安で方向感を欠く展開。ユーロ円は183.96円(-0.09%)で推移した。
見通し: 本日の最重要指標は19:00発表のユーロ圏2月HICP消費者物価指数(概算値速報、前月比:前回-0.6%)。インフレ鈍化が続いていればECBの利下げペース加速観測が強まり、ユーロ安要因となる。17:55ドイツ製造業PMI確報値(予想50.7)、18:00ユーロ圏製造業PMI確報値(予想50.8)も欧州景況感の確認材料として注目。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.7102(+0.16%)、AUD/JPYは111.77(+0.12%)と小幅上昇。NZD/USDは0.5944(+0.11%)、NZD/JPYは93.56(+0.02%)とわずかに上昇した。原油高はエネルギー・資源輸出国であるオセアニア通貨の支援材料となり、リスク回避ムードの中でも底堅い動きを見せた。
見通し: 本日は6:45にNZ1月住宅建設許可(前月比:前回-4.6%、予想+1.9%)、9:30に豪1月住宅建設許可(前月比:前回-14.9%)および豪第4四半期経常収支(前回-166億豪ドル)が発表される。豪住宅着工の改善が確認されればAUDの支援材料となり、RBAの利下げ打ち止め観測につながる可能性がある。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USD 5,322.13ドル(前日比+44.22ドル、+0.84%)。高値5,419ドル、安値5,261ドル。中東情勢悪化に伴うリスク回避需要から安全資産として強く買われた。一方、銀(XAG/USD)は89.36ドル(-4.78%)と大幅反落し、貴金属内での資金シフトが見られた。
原油 (WTI): WTI 70.83ドル(前日比+3.57ドル、+5.31%)と急騰。高値73.10ドル、安値67.25ドル。米・イスラエルのイラン攻撃報道が中東の主要産油国への供給懸念を一気に高め、原油市場は一日で5%超の大幅高。地政学リスクプレミアムが大きく乗った状態で、当面は高ボラティリティが続く見通し。
🪙 仮想通貨
BTC: BTC/USD 69,396ドル(前日比+4,157ドル、+6.37%)と急反発。高値70,141ドル、安値65,145ドル。リスク資産としての性格を持ちながらも、地政学リスクの高まりの中で「デジタルゴールド」としての需要も拡大し、6%超の上昇を記録。7万ドル台回復をうかがう水準に戻してきた。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 06:45 | 🇳🇿 NZ | 住宅建設許可 01月 [前月比] | -4.6%(-4.5%) | 1.9% | ★ |
| 08:30 | 🇯🇵 日本 | 雇用統計 01月 [完全失業率] | 2.6% | - | ★★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 日本 | 雇用統計 01月 [有効求人倍率] | 1.19倍 | - | ★★★ |
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | 設備投資 第4四半期 [前年比] | 2.9% | - | ★ |
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | マネタリーベース 02月 [前年比] | -9.5% | - | ★ |
| 09:30 | 🇦🇺 豪 | 経常収支 第4四半期 | -166億豪ドル | - | ★ |
| 09:30 | 🇦🇺 豪 | 住宅建設許可 01月 [前月比] | -14.9% | - | ★ |
| 16:00 | 🇬🇧 イギリス | ネーションワイド住宅価格指数 | 0.3% | 0.4% | ★ |
| 16:00 | 🇩🇪 ドイツ | ドイツ小売売上高 | 0.8% | N/A | ★★ |
| 16:30 | 🇨🇭 スイス | 小売売上高 | 2.9% | N/A | ★★ |
| 17:30 | 🇨🇭 スイス | 製造業PMI(購買担当者景気指数) | 48.8 | N/A | ★★ |
| 17:55 | 🇩🇪 ドイツ | ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値) | 50.7 | 50.7 | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値) | 50.8 | 50.8 | ★★ |
| 18:30 | 🇬🇧 イギリス | 製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値) | 52.0 | 52.0 | ★★ |
| 19:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 消費者物価指数(HICP・概算値速報) 02月 [前月比] | -0.6% | - | ★★★ |
| 23:45 | 🇺🇸 米国 | 製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値) | 51.2 | 51.2 | ★★ |
注記:
時刻は日本時間(JST)。前回数値の()内は修正値。重要度は★〜★★★で表示(★★★が最重要)。予想値は主要金融機関のコンセンサス。本レポートは情報提供を目的とし、投資助言ではありません。