目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年03月18日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- FOMC結果発表(翌03:00 JST): 米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を発表。現行の上限金利3.75%から据え置きが大勢の見方。中東情勢・原油高を踏まえたパウエル議長の記者会見(翌03:30)での発言、ドット・プロット(金利見通し)の修正有無に最大の注目が集まります。
- カナダ銀行(BOC)政策金利決定(22:45): 前回2.25%からの判断に注目。原油高によるインフレ圧力と景気減速リスクの板挟みで、据え置きか利上げかが焦点です。
- 米PPI(21:30): 2月の生産者物価指数が発表。前回+0.5%(前月比)。原油高が川上のインフレにどう影響しているかの手がかりとなり、FOMC直前の重要指標です。
- ホルムズ海峡・中東情勢: 一部タンカーが海峡を通過との報道で過度な懸念は後退したものの、イラン革命防衛隊は「最新ミサイル未使用」と徹底抗戦姿勢を崩さず。WTI原油は94ドル台と依然高止まりしており、引き続き原油・地政学ヘッドラインが相場を左右します。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 3月17日(火)の米国株は2日連続の上昇。S&P 500は6,723.36(+0.25%)、NASDAQは22,374.18(+1.2%)で引けました。原油価格の変動が鎮静化したことで「有事のドル買い」が一服し、買い戻しが優勢に。米10年債利回りは4.222%(-0.063pt)に低下。ドル指数(DXY)は99.558(-0.15%)と軟調。2月鉱工業生産は前月比+0.2%と予想(+0.1%)を上回り、大型減税法の優遇税制を活用した製造業の回復の兆しが見られました。トランプ大統領はNATO同盟国を名指しで批判し、イラン対応での支援を強く求めるとともに、「戦争はまもなく終結するが今週中ではない」との見解を示しました。
見通し: 本日最大の焦点はFOMC結果(翌03:00 JST)。据え置き予想が大勢ですが、中東情勢に伴う原油高とスタグフレーション懸念のなかで、パウエル議長がインフレ見通しや利下げ時期についてどのようなメッセージを発するかが極めて重要です。FOMC前にはPPI(21:30)、耐久財受注確報値(23:00)の発表もあり、データ次第では金利見通しが揺れる可能性があります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 3月17日の日経平均は53,700.39(-50.76、-0.09%)と小幅ながら4日続落。一方、TOPIXは3,627.07(+16.34、+0.45%)と反発し、海運・資源など原油高の恩恵を受けるバリュー寄りのセクターに資金が集まりました。日本郵船・川崎汽船が高値更新。ドル円はNY終値158.97円(-0.75円、-0.47%)。片山財務相が「断固たる措置を含め最大限の緊張感で対応」と円安を強くけん制し、心理的節目の160円手前で上値が重くなりました。高市総理はホルムズ海峡への艦船派遣について「現行法では困難」との認識を示しました。
見通し: 本日08:50に2月通関ベース貿易収支が発表されます。3月19〜20日の日銀金融政策決定会合を控え、様子見ムードが強まりやすい展開。FOMCの結果を確認するまでは積極的な売買は手控えられそうです。原油高が続く中、資源・海運などTOPIX寄りの銘柄に引き続き注目。日経平均は原油動向次第で「朝高→失速」になりやすい地合いが続いています。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 1〜2月の小売売上高が前年比+2.8%と市場予想(+2.5%)を上回りました。政府によるスマートフォンや自動車などの買い替え補助金の継続に加え、春節(旧正月)期間の個人消費盛り上がりが寄与。USD/CNHは6.8842(+0.04%)と小幅なドル高・人民元安。
見通し: 政府の景気刺激策(消費補助金・インフラ投資)が引き続き内需を下支え。ただし、トランプ大統領が「中国はホルムズ海峡問題で協力すべき」と名指しで言及しており、米中関係の緊張再燃リスクには留意が必要です。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.15417(+0.01%)とほぼ横ばい。EUR/JPYは183.501(-0.04%)。ドル安基調の中でユーロは底堅く推移。ドイツZEW景況感指数(3月17日発表)は前月から改善が見られ、ユーロ圏の景気底入れ期待がやや広がっています。
見通し: 本日19:00に2月HICP確報値(前年比)が発表されます。速報値1.9%からの修正有無に注目。ECBの利下げ路線に変化をもたらす可能性があるため、コア指数を含めて注視が必要です。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.71083(+0.05%)、NZD/USDは0.58606(+0.04%)とともに小幅高。AUD/JPYは113.00、NZD/JPYは93.174。資源国通貨として原油高の恩恵を受けつつも、中東リスクによるリスクオフ圧力との綱引き。
見通し: 本日06:45にNZ第4四半期経常収支(前回-83.65億NZドル、予想-59.84億NZドル)が発表。豪州はWestpac先行指数(08:30)が出ます。市場の関心はFOMCとBOCに集中しており、オセアニア通貨は主要イベント待ちの小動きが想定されます。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金スポット価格は4,999.49ドル(-6.27、-0.13%)。心理的節目の5,000ドル近辺で高値圏を維持。中東地政学リスクによる安全資産需要と、FOMC前の利益確定売りが拮抗しています。米10年債利回り低下はゴールドにとって支援材料。
原油 (WTI): WTI原油は94.49ドル(-0.80、-0.84%)。前日にホルムズ海峡を一部タンカーが通過との報道を受けて反落しましたが、100日移動平均(63ドル台)を大幅に上回る高水準を維持。イランの徹底抗戦姿勢が崩れない限り、供給懸念は簡単には解消されません。本日23:30の週間石油在庫統計も注目材料。銀は79.07ドル(-0.29%)。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは73,939ドル(-783、-1.05%)。高値76,000ドルから軟化し、FOMC前のリスク回避ムードが重し。中東の地政学リスクと原油高によるマクロ不透明感から、リスク資産全般に慎重な姿勢が広がっています。FOMC通過後の方向感に注目。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 06:45 | 🇳🇿 | 経常収支 第4四半期 | -83.65億NZドル | -59.84億NZドル | ★ |
| 08:30 | 🇦🇺 | Westpac先行指数 02月 [前月比] | -0.05% | - | ★ |
| 08:50 | 🇯🇵 | 通関ベース貿易収支 02月 | -11,526億円 | - | ★★ |
| 19:00 | 🇪🇺 | 消費者物価指数(HICP・確報値)02月 [前年比] | 1.9% | - | ★★★ |
| 20:00 | 🇺🇸 | MBA住宅ローン申請指数 [前週比] | 3.2% | - | ★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数(PPI)02月 [前月比] | 0.5% | - | ★★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 国際証券取扱高 01月 | -56億カナダドル | - | ★ |
| 22:45 | 🇨🇦 | カナダ銀行(BOC)政策金利 03月 | 2.25% | - | ★★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 耐久財受注(確報値)01月 [前月比] | -1.4% | - | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 鉱工業新規受注 01月 [前月比] | -0.7% | - | ★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 | 週間石油在庫統計 [原油在庫・前週比] | 382.4万バレル | - | ★ |
| 翌03:00 | 🇺🇸 | FRB政策金利(FOMC)03月 [上限金利] | 3.75% | - | ★★★ |
| 翌03:30 | 🇺🇸 | パウエルFRB議長 記者会見 | - | - | ★★★ |
| 翌05:00 | 🇺🇸 | 対米証券投資 01月 | 280億ドル | - | ★ |
注記:
★★★=最重要、★★=重要、★=通常。時刻はすべて日本時間(JST)。「翌」は3月19日を示します。発表時刻は予告なく変更される場合があります。本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。