目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年04月01日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 日銀短観(第1四半期)発表(08:50): 中東情勢起因の原油高・景気不透明感が企業景況感にどう影響したか注目。大企業製造業DIの前回値は15。
- 日経平均 年初来安値更新(3/31): 前日比822円安の51,063円で引け。一時1,300円超安を記録。中東紛争長期化・WTI100ドル超えが重荷。
- USD/JPY 介入警戒継続: 3/31に160.47円(2024年7月以来の高値)まで上昇後、三村財務官「断固たる措置」発言で158台まで反落。160円台は上値重い展開が続く。
- 米国 ISM製造業景気指数・小売売上高発表: 中東紛争下での米経済の底堅さを測る重要指標。パウエル議長「様子見」発言を受け、今後の政策パスを占う。
- WTI原油 03台維持: ホルムズ海峡閉鎖リスクが意識され高止まり。ユーロ圏製造業PMI確報(独・EU・英)が連続発表される欧州時間も要警戒。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 3月30日(月)の米国市場は、トランプ大統領がSNSで「イランとの停戦協議に大きな進展があった」と投稿したことを受け、NYダウが3日ぶりに305ドル超の小反発。ただしイラン外務省が即座に否定し、S&P500・ナスダックは3日続落となった。パウエルFRB議長は「金融政策は様子見が可能な良い位置にある」と述べる一方、「紛争に伴う供給ショックへのFRBの対応能力は限定的」との見解を示した。ウィリアムズNY連銀総裁は「米国経済は重大なリスクと高い不確実性に直面している」と発言。VIX指数は30.61と引き続き高水準で推移した。
見通し: 本日は米国時間に小売売上高(2月)・ISM製造業景気指数(3月)・製造業PMI確報(3月)が集中発表される。中東情勢が高インフレ・景気減速懸念を同時に高めている中、消費の底堅さを示せるかが焦点。停戦交渉の進展・後退に伴うリスクオン・オフの急転換に注意が必要。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 3月31日(火)の東京株式市場は、中東情勢の長期化・原油高を嫌気した売りが続き、日経平均が前日比822円安の51,063円で引けた(年初来安値更新)。一時1,300円超安を記録するなど下げ幅が拡大。年度末のドレッシング買いは結局出ず、手じまい売りが優勢となった。為替ではUSD/JPY が一時160.47円(2024年7月以来の高値)まで上昇したが、三村財務官が「断固たる措置も必要になる」と介入を示唆する発言を行い、158円台後半まで反落。日銀は3月MPCの「主な意見」を公表し、「中東情勢とそれを端に発した原油価格上昇はリスクシナリオとして意識すべき」との見解が示された一方、「経済環境に大きな崩れがなければ利上げを進める必要がある」との声も出た。
見通し: 本日発表の日銀短観(第1四半期)が最大の焦点。中東有事下での企業景況感の悪化度合いが確認されれば、日銀の利上げ見通し後退→円安圧力の可能性がある。USD/JPYは「介入警戒の円買い」と「有事のドル買い」が引き続き交錯し、160円台は重い一方、158円台前半で下値は堅い展開が想定される。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: USD/CNH は6.88813(前日比-0.43%)とドル安・人民元高で推移。中東情勢による原油コスト上昇が輸入企業の負担増加に直結する中、人民元は比較的安定を保った。
見通し: 本日10:45に民間製造業PMI(Caixin/3月)が発表される(前回52.1)。政府系PMIとのかい離に注目。原油高の影響が製造業コストに波及しているかが確認ポイントとなる。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USD は1.15564(+0.03%)と小幅上昇。3月31日に発表された独CPIは前年比+2.7%(予想+2.6%超え)と前月(+1.9%)から大幅加速。EU基準でも+2.8%と加速し、イラン紛争を背景としたエネルギー価格の前年比+7.2%が主因(2023年8月以来の高い上昇率)。一方でコアCPIは前年比+2.5%と前月並みに留まった。EUR/JPYは183.376(+0.01%)。
見通し: 本日は独・ユーロ圏・英国の製造業PMI確報(16:55〜17:30)およびユーロ圏失業率(2月、18:00)が発表される。独CPIの加速を受けECBの利下げ観測に変化が生じるか市場が注目。エネルギー高止まりが域内景気に与える影響を引き続き見極める局面。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USD は0.69002(+0.07%)と小幅上昇、AUD/JPY は109.488(-0.03%)とほぼ横ばい。NZD/USD は0.57471(+0.02%)、NZD/JPY は91.207(+0.04%)。中東リスクの高まりによる資源国通貨への需要が相場を下支えしている。
見通し: 本日06:45にNZの住宅建設許可(2月、前回1.9%→予想2.7%)、09:30に豪の住宅建設許可(2月)が発表される。豪ドルは原油・コモディティ高の恩恵と世界景気減速懸念のせめぎ合いが継続。NZドルも同様の構図。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USD は4,674ドル(高値4,686ドル・安値4,655ドル、+0.26%)。中東有事リスクが続くなか安全資産需要が根強く高水準を維持。銀(XAG/USD)は75.34ドル(+0.26%)。
原油 (WTI): WTI は1バレル103.00ドル(+0.94%、高値103.30ドル・安値102.02ドル)と3日続伸。米国とイランの停戦協議に一時期待が高まったものの、双方の攻撃が止まない状況が続きホルムズ海峡閉鎖リスクが市場を圧迫。100ドル超の高値圏で安定しており、世界的なインフレ圧力・景気悪化懸念の主因となっている。
🪙 仮想通貨
BTC: BTC/USD は68,056ドル(+1.93%、高値68,562ドル・安値65,949ドル)と反発。リスクオフ環境ながら買い戻しが入り、68,000ドル台を回復。中東情勢を受けた法定通貨不安やインフレヘッジ需要が支援材料となっている。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 06:45 | 🇳🇿 NZ | 住宅建設許可 2月 [前月比] | 1.9% | 2.7% | ★ |
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | 日銀短観 第1四半期 [大企業製造業・業況判断] | 15 | — | ★★★ |
| 09:30 | 🇦🇺 豪 | 住宅建設許可 2月 [前月比] | -7.2% | — | ★ |
| 10:45 | 🇨🇳 中国 | 財新製造業PMI 3月 | 52.1 | — | ★★ |
| 16:55 | 🇩🇪 ドイツ | 製造業PMI(確報値) 3月 | 51.7 | — | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 製造業PMI(確報値) 3月 | 51.4 | — | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 イギリス | 製造業PMI(確報値) 3月 | 51.4 | — | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 失業率 2月 | 6.1% | — | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 米国 | 小売売上高 2月 [前月比] | -0.2% | — | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 米国 | 小売売上高 2月 [自動車除くコア・前月比] | 0.0% | — | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 米国 | S&P Global 製造業PMI(確報値) 3月 | 52.4 | — | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 米国 | ISM製造業景気指数 3月 | 52.4 | — | ★★ |
注記:
・時刻はすべてJST(日本標準時)。掲載対象は2026年04月01日 JST 06:00〜04月02日 JST 05:59の発表分。
・重要度は★★★(最重要)、★★(重要)、★(参考)で表示。
・予想値は収集時点で未公表の場合「—」と表示。
・ISM製造業景気指数・S&P Global製造業PMI確報値はいずれも3月分で、翌月第1営業日(本日4月1日)が正規発表日です。
・本レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘ではありません。