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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年07月19日 | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 来週の最重要注目ポイント
- ECB金融政策決定会合: 利下げ期待が高まる中、ラガルド総裁の発言と今後の金融政策の方向性が最大の焦点。
- 主要国のPMI速報値: 米・ユーロ圏を中心に、世界経済の景気減速懸念が再燃するかを見極める重要な指標。
- 日本の参院選結果と週明けの市場反応: 週末の選挙結果を受け、週明けの日本株・為替市場がどのように反応するかに注目。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: ウォラーFRB理事のハト派発言を受け一時ドル安に振れるも、好調な経済指標が下支えとなり、ドル円は148円台後半で推移。週末を控え、方向感に欠ける展開でした。
見通し: 来週はFOMC前のブラックアウト期間に入るため、当局者発言はなく、経済指標(特にPMI)が材料視されます。月末のFOMCを見据え、神経質な展開が続きそうです。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 週末の参院選を前に様子見ムードが支配的。6月の全国CPIは市場予想通りで、為替市場への影響は限定的でした。
見通し: 週明けは参院選の結果を受けた市場の反応が最大の注目点。与党の勝利となれば、財政拡大期待から円安・株高が進む可能性があります。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 不動産市場の低迷が続く中、景気の先行き不透明感が重しとなっています。
見通し: 週明け21日に発表される最優遇貸出金利(LPR)に注目。追加の金融緩和策が打ち出されるかどうかが焦点です。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ECBの金融政策決定会合を来週に控え、ユーロは対ドルで小動き。大きな方向感は出ていません。
見通し: 来週のECBが最大の注目材料。利下げがコンセンサスとなる中、ラガルド総裁会見で今後の利下げペースに関するヒントが示されるかどうかに注目が集まります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 米ドルや世界経済の動向に左右される展開。特段の材料はなく、小動きでした。
見通し: 来週発表される各国のPMIの結果を受けた、世界的なリスクセンチメントの変化に注目です。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 米金利の動向を睨みながらの展開。FRBの利下げ期待が下支えとなる一方、ドル高が上値を抑える要因となっています。
原油 (WTI): 世界経済の減速懸念による需要後退リスクと、地政学リスクやOPECプラスの協調減産による供給懸念が綱引き状態です。
🪙 仮想通貨
BTC: 金融市場全体のリスクセンチメントに連動。大きな材料待ちの状況で、レンジ相場が続いています。
🗓️ 来週月曜の主要経済指標
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
10:00 | 🇨🇳 | 中国最優遇貸出金利(LPR) | - | - | ★★★☆☆ |
23:00 | 🇺🇸 | 景気先行指数 | - | - | ★★☆☆☆ |
注記:
来週は7月29-30日のFOMCを控え、FRB当局者の発言が禁じられるブラックアウト期間に入ります。そのため、金融政策に関する新たな発言は出てこない見込みです。