朝の経済レポート

経済・為替市況 2025年12月10日(水) | FOMC結果発表直前スペシャル

🎯 本日の最重要注目ポイント

• FOMC結果発表とパウエル議長会見: 市場の関心は日本時間明日早朝（11日4:00）のFOMC結果発表に集中しています。0.25%の利下げが織り込まれていますが、ドットチャート（金利見通し）やパウエル議長の会見で示される2026年の利下げペースが最大の焦点です。
• マイクロソフトの巨額AI投資: Microsoftが新たに230億ドル規模のAI関連投資を発表しました。これを受け、昨晩の米国市場ではハイテク株の一角に買い戻しが入っており、本日の日本市場でも半導体・AI関連株への波及が期待されます。
• 中国CPI/PPI発表: 本日10:30に中国の11月消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）が発表されます。デフレ懸念が払拭される内容となるか、中国経済の先行きを占う上で重要です。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 昨晩のNYダウは179ドル安の47,560ドルと続落しました。FOMCを控えたポジション調整や様子見ムードが強く、積極的な買いは手控えられました。一方、ナスダックはマイクロソフトの投資ニュースなどを好感し、23,576ポイントへと小幅に反発しました。10年債利回りは4.18%へ上昇しています。

見通し: 本日はFOMCの結果待ち一色となるでしょう。イベント通過まではボラティリティが低下する可能性がありますが、結果発表直後の急変動には最大限の警戒が必要です。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 日経平均先物（夜間）は50,290円で終了し、現物終値比で大幅高となっています。ドル円が156.88円付近まで円安進行したことが輸出関連株の追い風となりそうです。また、米ハイテク株の底堅さも支援材料です。

見通し: 先物にサヤ寄せする形で買い先行のスタートが予想されます。ただし、今晩の米国イベントを控え、後場にかけては様子見姿勢が強まる可能性があります。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 中国市場は依然として景気減速懸念が重石となっていますが、本日発表される物価統計次第でセンチメントが変わる可能性があります。

見通し: 10:30発表のCPI/PPIが市場予想を下回れば、追加緩和期待が高まる一方で、景気への懸念も深まる難しい局面です。人民元相場の動きにも注目です。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: ユーロドルはFOMC待ちで小動きとなっています。本日はラガルドECB総裁の発言が予定されており、次回のECB理事会に向けたヒントが出るか注目されています。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油 & 🪙 仮想通貨

• 原油 (WTI): 58.70ドル付近。需要懸念が継続し、上値の重い展開です。
• ビットコイン (BTC): 94,600ドル台。高値圏での推移が続いており、リスクオン地合いの継続を示唆しています。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標