目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年10月6日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- パウエルFRB議長ら、投票権を持つメンバーの発言が多数予定 (22:30〜): 今後の金融政策の手がかりを探る上で最重要。発言内容次第で、利下げ期待がさらに高まるか、あるいは牽制されるか、市場の関心が集中します。
- ユーロ圏の要人発言が相次ぐ一日: ラガルドECB総裁をはじめ、多数のECB高官が発言。金融政策の方向性や景気認識に関する発言が相次ぐ可能性があり、ユーロの変動要因となりうるでしょう。
- 史上最高値を更新したビットコインの動向: 125,000ドルを突破し、過熱感も意識される中、本日も上昇を続けるか、あるいは利益確定売りに押されるか。暗号資産市場全体のセンチメントを左右します。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 前週末の米国市場は、政府機関閉鎖の懸念が続く中でも、AI関連株が市場を牽引し、ダウ平均は史上最高値を更新しました。根強い利下げ期待も相場を支える形となりました。
見通し: 本日はパウエルFRB議長をはじめ、投票権を持つ複数の高官発言が予定されており、内容次第で金利や為替が大きく変動する可能性があります。特にタカ派的な発言が出た場合、これまで続いてきた株高・ドル安の流れが一旦調整されることも考えられます。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 前週末は目立った材料に乏しく、ドル円は148円台後半での小動きとなりました。米国市場の動向を睨んだ展開が続いています。
見通し: 本日は14時に日銀から地域経済報告(さくらレポート)が公表されます。内容が国内景気の先行きに対して強気なものであれば円買い要因となる可能性がありますが、基本的には海外要因、特に米国の金融政策に関するヘッドラインに左右される展開が続きそうです。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 国慶節の連休中で市場は休場です。連休明けの市場動向が注目されます。
見通し: 不動産市場の低迷やデフレ圧力が依然として懸念材料ですが、政府による経済対策への期待も根強くあります。人民元は対ドルで7.12台と比較的安定して推移しており、当局の安定化策が意識されています。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 前週末の欧州市場は米国株高に連れ高し、主要株価指数は堅調に推移しました。
見通し: 本日はラガルドECB総裁をはじめ、デギンドス副総裁、レーン専務理事など、多数のECB高官が発言します。金融政策の先行きに関する発言が相次ぐ可能性があり、ユーロの変動要因として注目されます。また、18:00発表のユーロ圏小売売上高も景気の現状を測る上で重要です。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: オーストラリアは本日レイバーデーで祝日です。ニュージーランドドルは商品価格の動向に影響を受けやすい地合いが続きます。
見通し: 9:00にニュージーランドのANZ商品価格指数が発表されます。結果が市場予想を上回るかどうかが注目されます。豪ドルは、祝日明けの中国市場の動向や、米ドル相場の影響を強く受けることになりそうです。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 史上最高値圏で推移しています。米国の利下げ期待や地政学的リスクが、安全資産である金への資金流入を促しています。FRB高官の発言で利下げ期待が後退するようなら、利益確定売りに押される可能性もあります。
原油 (WTI): 下落傾向が鮮明です。米国の原油在庫の増加や、OPECプラスが増産を検討しているとの観測が重しとなっています。供給過剰懸念から、上値の重い展開が続きそうです。
🪙 仮想通貨
BTC: 史上最高値を更新し、一時125,000ドルを突破しました。機関投資家の継続的な資金流入が背景にありますが、高値警戒感も燻っています。FRB高官の発言を受けてリスク資産へのセンチメントが悪化した場合、調整が入る可能性も念頭に置く必要があります。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
00:00 | 🇪🇺 | センティックス投資家信頼感 | - | - | ★☆☆☆☆ |
06:00 | 🇺🇸 | シュミッド・カンザスシティ連銀総裁 発言 | - | - | ★★★★☆ |
09:00 | 🇳🇿 | ANZ商品価格指数 | - | - | ★★☆☆☆ |
14:00 | 🇯🇵 | 地域経済報告(さくらレポート) | - | - | ★★★☆☆ |
16:00 | 🇨🇭 | 9月 失業率 | 2.8% | 2.8% | ★★★☆☆ |
16:15 | 🇪🇺 | デギンドスECB副総裁 発言 | - | - | ★★★☆☆ |
17:00 | 🇪🇺 | レーンECB専務理事 発言 | - | - | ★★★☆☆ |
17:30 | 🇬🇧 | 9月 建設業PMI | 45.5 | 45.9 | ★★★☆☆ |
18:00 | 🇪🇺 | 8月 小売売上高 (前月比) | -0.5% | 0.0% | ★★★☆☆ |
21:15 | 🇪🇺 | エスクリバ・スペイン中銀総裁 発言 | - | - | ★★☆☆☆ |
22:30 | 🇺🇸 | パウエルFRB議長 発言 | - | - | ★★★★★ |
22:35 | 🇺🇸 | ボウマンFRB理事 発言 | - | - | ★★★★☆ |
翌02:00 | 🇪🇺 | ラガルドECB総裁 発言 | - | - | ★★★★★ |
翌03:00 | 🇺🇸 | バーFRB副議長 発言 | - | - | ★★★★☆ |
注記:
本日発言予定のFRB高官(シュミッド、パウエル、ボウマン、バー)は、全員が今年のFOMCでの投票権を保有しています。そのため、発言の市場への影響力は通常より高まる可能性があるため注意が必要です。