目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年04月08日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- イラン停戦・2週間延長合意: トランプ大統領が4月7日夜、イランとの2週間停戦に合意。イランがホルムズ海峡を再開することが条件。パキスタンの仲介で4月10日にイスラマバードで本格交渉へ。原油は一時16%超の急落、米株先物はダウ1,000ドル超の急騰と市場は劇的に反応しています。
- RBNZ(NZ中銀)政策金利発表(11:00 JST): 前回2.25%から据え置きか追加利下げかが焦点。インフレ加速と成長鈍化の板挟みでメンバーの意見が割れる可能性があり、NZドルに大きな影響が予想されます。
- FOMC議事録公表(翌03:00 JST): 3月17-18日開催分の議事録が公表予定。パウエル議長は利下げを急がない姿勢を示しており、インフレ見通しの引き上げや中東情勢への言及が注目されます。
- 今朝発表済み(日本指標): 毎月勤労統計(08:30)、国際収支(08:50)が今朝発表済み。勤労統計の予想は前年比+3.3%(前回+3.0%)で、賃金上昇トレンドの継続が確認される見通しでした。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 4月7日のNY市場は、イラン情勢に一喜一憂する方向感に乏しい展開となりました。カーグ島への空爆報道で主要3指数は軟調に寄り付きましたが、停戦交渉の進展報道を受けて引けにかけて持ち直し、NYダウ 46,584ドル(-0.18%)、S&P500 6,617(+0.07%)、ナスダック 22,018(+0.10%)とまちまちで取引を終えました。ISM非製造業景況指数(4月6日発表)が市場予想を下回ったことも重しとなりました。しかし本日早朝、トランプ大統領がイランとの2週間停戦を発表したことで状況は一変。ダウ先物は1,000ドル超の急騰、S&P500先物は2.5%超上昇しています。ドルは対円で売られ、USD/JPY 158.64円(-0.63%)と円高方向に振れました。
見通し: 停戦合意により地政学リスクプレミアムが急速に剥落する展開です。ただし、合意は2週間の暫定的なものであり、4月10日のイスラマバード交渉の行方が次の焦点です。本日は耐久財受注(21:30)、翌朝のFOMC議事録(03:00)が控えており、金融政策と地政学の両面で方向感を探る展開が予想されます。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 4月7日の日経平均は53,430円(+0.03%)と小幅続伸、TOPIXは3,654(+0.25%)と堅調でした。イラン情勢の緊迫化で一時売られる場面もありましたが、高市首相がイランとの首脳会談に向け「準備を進めている」と発言し、外交努力への期待が下支えしました。日経先物(大証)は54,040円(+0.86%)と、今朝の停戦報道を受けて大幅に上昇。さらに夜間先物では56,000円を上回る急騰を見せています。ドル円は159円台後半から158.64円へ円高が進行しました。
見通し: 停戦合意を受けて本日の東京市場は大幅高でのスタートが予想されます。原油急落は輸入コスト低下期待からも日本株にはプラス材料です。今朝発表された毎月勤労統計・国際収支の結果にも注目。14:00には景気ウォッチャー調査・景気動向指数が発表予定です。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 上海総合指数は3,885(+0.12%)と小幅上昇で取引を終えました。USD/CNHは6.8347(-0.28%)と人民元がやや上昇。イラン情勢の緊張から原油高が中国経済の下押し要因として意識されていましたが、停戦合意による原油急落は中国にとってもポジティブな材料です。
見通し: 原油価格の大幅下落はエネルギー輸入大国である中国にとって明確な追い風です。本日は中国関連の主要経済指標の発表はありませんが、地政学リスク後退による資金フローの変化に注目です。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.1675(+0.67%)と上昇し、ユーロ高が進行しました。ユーロ圏サービス業PMIデータの発表を受けてユーロが買われた面もあります。EUR/JPYは185.17円(+0.05%)とほぼ横ばい。ECBウンシュ・ベルギー中銀総裁が「今月中の初回利上げもあり得る」と発言したことが注目されています。
見通し: 本日はドイツ製造業新規受注(15:00)、フランス・ドイツ・ユーロ圏のPMI確報値(16:50〜17:00)、ユーロ圏小売売上高・PPI(18:00)と欧州指標が目白押しです。ECBの利上げ観測が強まる中、データ次第でユーロの方向感が定まる可能性があります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.7059(+1.28%)、NZD/USDは0.5797(+1.34%)と両通貨ともに大幅上昇しました。AUD/JPYは111.96円(+0.56%)、NZD/JPYは91.94円(+0.47%)と堅調。リスクオン通貨としての性格から、停戦期待でオセアニア通貨は買われやすい地合いです。
見通し: 本日最大の注目は11:00のRBNZ(NZ中銀)政策金利発表です。前回は2.25%に引き下げましたが、インフレ加速と成長鈍化の板挟みでメンバーの意見が割れる可能性があります。据え置きならNZドル上昇、追加利下げならNZドル下落と、結果次第で大きく動く可能性があります。声明文・記者会見の内容にも要注目です。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USDは4,820ドル(+2.42%)と続伸し、高値4,856ドルまで上昇しました。中東の地政学リスクを背景とした安全資産需要が継続しています。停戦合意で一時的に上値が抑えられる可能性はありますが、2週間の暫定合意に過ぎず、不透明感からゴールドへの需要は根強いと見られます。銀(XAG/USD)も76.17ドル(+4.35%)と大幅上昇しました。
原油 (WTI): WTIは98.04ドル(-11.41%)と暴落しました。日中は一時117ドルまで急騰する場面がありましたが、トランプ大統領のイラン停戦・ホルムズ海峡再開合意の報道で一転して急落、安値91.40ドルまで売られました。高値から安値まで約25ドル幅という歴史的なボラティリティを記録。停戦が維持されホルムズ海峡が再開すれば、原油の地政学プレミアムはさらに剥落する展開が予想されます。本日23:30の米EIA週間石油在庫統計も注目です。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは71,792ドル(+4.37%)と大幅上昇しました。一時67,706ドルまで下落する場面もありましたが、停戦合意によるリスクオンムードの高まりで72,789ドルまで反発。地政学リスク後退で伝統的リスク資産に資金が戻る流れの中、ビットコインも連れ高となっています。株式市場の急騰が続けば、暗号資産市場にもポジティブな波及が期待されます。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11:00 | 🇳🇿 NZ | NZ中銀(RBNZ)政策金利 04月 | 2.25% | - | ★★★ |
| 14:00 | 🇯🇵 日本 | 景気ウォッチャー調査 03月 [現状判断] | 48.9 | - | ★★ |
| 14:00 | 🇯🇵 日本 | 景気動向指数(速報値)02月 | 112.1 | 111.9 | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 ドイツ | 製造業新規受注 02月 [前月比] | -11.1% | - | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 ドイツ | 製造業新規受注 02月 [前年比] | 3.7% | - | ★★ |
| 16:50 | 🇫🇷 フランス | 非製造業PMI(確報値)03月 | - | - | ★★ |
| 16:55 | 🇩🇪 ドイツ | 非製造業PMI(確報値)03月 | 51.2 | 51.2 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | サービス業PMI(確報値)03月 | 50.1 | 50.1 | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 英国 | 建設業PMI 03月 | 44.5 | - | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 英国 | サービス業PMI(確報値)03月 | 51.2 | 51.2 | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 小売売上高 02月 [前月比] | -0.1% | - | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 小売売上高 02月 [前年比] | 2.0% | - | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 生産者物価指数(PPI)02月 [前月比] | 0.7% | - | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 米国 | 耐久財受注(速報値)02月 | 0.0% | -1.0% | ★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 米国 | 週間石油在庫統計 [原油在庫・前週比] | 545.1万バレル | - | ★ |
| 翌03:00 | 🇺🇸 米国 | FOMC議事録(3月17-18日開催分) | - | - | ★★★ |
注記:
・時刻はすべて日本時間(JST)表記です。
・重要度は★〜★★★の3段階で表示しています。
・前回値の括弧内は修正値を示します。
・予想値は主要金融機関のコンセンサス予想です。「-」は未発表または集計なしを意味します。
・今朝発表済みの指標(毎月勤労統計 08:30、国際収支 08:50)は本テーブルから除外しています。
・フランス非製造業PMI確報値(16:50)はドイツ・ユーロ圏PMI確報値と同日発表の標準スケジュールに基づき追加しています。