目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年7月29日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 豪州CPI(10:30): 月次・四半期の物価指標が同時公表。上振れなら豪ドル買い、下振れなら利下げ観測を通じた豪ドル売りが強まりやすい。
- 英国マネー・信用統計(17:30): 住宅ローン承認件数と純貸付額から、家計需要と住宅市場の強さを確認する。
- 米原油在庫(23:30): 在庫増が続けばWTIの上値を抑え、取り崩しなら80ドル台回復を試す材料となる。
- FOMC(翌3:00): 政策金利は3.50~3.75%で据え置きが中心シナリオ。声明のインフレ認識と今後の政策余地がドル・金・株式を左右する。
- ウォーシュFRB議長会見(翌3:30): タカ派ならドル円164円台と金の下押し、ハト派ならドル円162円台と金の反発を想定する。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 7月28日の米国株は、S&P500が7,428.78(前日比+0.21%)、ダウが52,747.32(+1.02%)、ナスダックが24,876.91(-0.22%)で終了した。大型ハイテクから景気敏感・バリュー株への資金移動が見られ、指数間の強弱が分かれた。29日朝のドル円は163.646円付近で、FOMCを前に高値圏でもみ合っている。
見通し: FOMCまでは163.00~164.50円を中心とする。政策金利据え置きでも、声明や会見がインフレ警戒を強めれば米金利上昇から164.50円超を試しやすい。一方、利下げ余地を強調すれば162.50円方向へ反落する可能性がある。ドル高は金・BTCの重荷となり、同時に原油高が続けばインフレ懸念を介して米金利とドルを再び押し上げる連鎖に注意したい。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 7月28日の日経平均は62,364.92円と前日比2,566.27円安(-3.95%)で大幅反落した。急速な上昇後の利益確定とハイテク株安が重なり、日中安値は61,923.60円まで下げた。為替は29日朝に1ドル=163.646円付近と円安水準を維持している。
見通し: 日経平均は61,500~63,500円、ドル円は162.50~164.50円を想定する。FOMCがタカ派なら円安が輸出株を支える一方、米金利上昇による高PER株の売りが相殺要因となる。ハト派ならドル円の反落が輸出株の重荷になる。164円台では当局のけん制や介入警戒が強まりやすく、円安追随には急反転リスクがある。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 7月28日の上海総合指数は3,813.31で前日比1.16%安となった。高値圏で利益確定売りが優勢となる一方、29日朝のドル人民元(オフショア)は6.77113元付近で、人民元は比較的安定している。
見通し: 本日の対象時間帯に中国の主要統計はなく、外部要因主導の展開を見込む。ドル人民元は6.74~6.82元を中心に、FOMCがタカ派なら上限方向、ハト派なら下限方向を試しやすい。中国株安が資源需要懸念へ波及すれば豪ドルと原油を同時に圧迫し、反対に人民元安定と株価反発なら両市場の支援材料となる。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 7月28日の欧州株はSTOXX600が0.41%高、フランスCAC40が0.63%高となり、米国株の業種循環を受けて底堅く推移した。29日朝のユーロドルは1.13922ドル付近。欧州固有材料よりも、米金利とドルの動きが主導している。
見通し: ユーロドルは1.1300~1.1480ドルを想定する。FOMCがタカ派なら米欧金利差を意識して1.1300ドル方向、ハト派なら1.1480ドル方向を試しやすい。ドイツ輸入物価が予想以上に弱ければ欧州の物価圧力後退としてユーロの上値を抑え、逆に上振れなら域内金利上昇を通じて下支えとなる。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 29日朝は豪ドル米ドル0.70003、豪ドル円113.725円、NZドル米ドル0.58022、NZドル円94.951円付近。豪州CPIを控えて豪ドルは節目の0.70ドル近辺で方向感を探っている。ニュージーランドの6月貿易統計は7月20日に公表済みであり、本日の指標としては扱わない。
見通し: 豪ドル米ドルは0.6900~0.7100ドル、豪ドル円は112.50~115.00円を想定する。CPIが予想を上回ればRBAの利下げ観測後退から上限方向、下回れば下限方向が焦点となる。中国株の反発は豪ドルの追い風だが、FOMC後のドル高が重なるとCPI上振れ効果が打ち消される。NZドルは豪ドルの値動きに連れやすい。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金は7月28日に4,045.90ドル付近で引けた後、29日朝は4,006.782ドル付近へ軟化している。FOMC前のドル高・金利上昇警戒が重荷で、3,980~4,060ドルを想定する。会見がハト派なら実質金利低下を通じて4,060ドル超を試し、タカ派なら3,980ドル割れから3,950ドルが次の支持候補となる。
原油 (WTI): WTIは7月28日に一時78ドル台へ下げ、29日朝は79.556ドル付近。23:30のEIA在庫統計を軸に77.50~81.50ドルを想定する。在庫が予想以上に増えれば78ドル割れ、取り崩しなら80ドル台定着を試す。原油高はインフレ期待と米金利を押し上げ、ドル高・金安につながる可能性がある。
🪙 仮想通貨
BTC: BTCは7月28日に一時63,000ドル近辺まで下げた後、29日朝は64,690ドル付近へ戻している。62,000~67,000ドルを想定し、FOMCがハト派で米金利とドルが低下すれば上限方向、タカ派なら下限方向を警戒する。67,000ドルを明確に上抜ければ70,000ドル、62,000ドル割れでは60,000ドルが次の節目となる。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:30 | 🇦🇺 | 6月 消費者物価指数(前月比) | -0.7% | +0.2% | ★★★ |
| 10:30 | 🇦🇺 | 6月 消費者物価指数(前年比) | +4.0% | +4.0% | ★★★ |
| 10:30 | 🇦🇺 | 6月 トリム平均CPI(前年比) | +3.6% | - | ★★★ |
| 10:30 | 🇦🇺 | 4-6月期 消費者物価指数(前期比) | +1.4% | +0.7% | ★★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 | 6月 輸入物価指数(前月比) | +0.7% | -0.7% | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 | 6月 輸入物価指数(前年比) | +6.8% | +6.0% | ★★ |
| 17:00 | 🇨🇭 | 7月 UBS景気期待指数 | -25.0 | - | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 6月 住宅ローン純貸付額 | +29億ポンド | +39億ポンド | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 6月 住宅ローン承認件数 | 56.2千件 | 57.1千件 | ★★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 6月 マネーサプライM4(前月比) | +0.1% | - | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 6月 マネーサプライM4(前年比) | +4.3% | - | ★★ |
| 20:00 | 🇺🇸 | MBA住宅ローン申請指数(前週比) | +1.9% | - | ★ |
| 23:30 | 🇺🇸 | EIA週間原油在庫 | +201.0万バレル | +154.6万バレル | ★★ |
| 7/30 02:30 | 🇨🇦 | カナダ銀行 政策決定会合議事要旨 | - | - | ★★ |
| 7/30 03:00 | 🇺🇸 | FOMC政策金利(上限) | 3.75% | 3.75% | ★★★ |
| 7/30 03:00 | 🇺🇸 | FOMC政策金利(下限) | 3.50% | 3.50% | ★★★ |
| 7/30 03:30 | 🇺🇸 | ウォーシュFRB議長 記者会見 | - | - | ★★★ |
注記:
対象時間は2026年7月29日06:00~7月30日05:59(JST)。重要度は★、★★、★★★の3段階です。
7月30日02:30以降のカナダ銀行議事要旨、FOMC、FRB議長会見は翌日早朝分ですが、本レポートの24時間ウィンドウに含まれます。
11カ国・地域を個別照合した結果、米国、ドイツ、英国、カナダ、豪州、スイスに掲載対象がありました。日本、ユーロ圏、フランス、ニュージーランド、中国は対象時間内の主要指標なし。ニュージーランド6月貿易統計は7月20日公表済み、日本の6月工作機械受注確報は8月公表予定のため除外しました。
発表時刻は各発表元の現地時刻からJSTへ換算。主要イベントは豪州統計局、イングランド銀行、米国EIA、カナダ銀行、米連邦準備制度の公表予定で確認しました。予想値は市場予想であり、直前に変わる場合があります。