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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年08月14日 | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米インフレ指標(PPI)に注目:本日発表される米生産者物価指数(PPI)は、消費者物価指数(CPI)の先行指標とされ、FRBの金融政策の方向性を占う上で極めて重要です。市場予想を上回るか下回るかで、9月の利下げ期待が大きく変動する可能性があります。
- 英国の景気後退リスクを占うGDP:第2四半期のGDP速報値に加え、月次GDP、鉱工業生産、貿易収支など一連の経済指標が発表されます。BOE(イングランド銀行)が利下げに踏み切った後の経済状況を評価する上で、これらの結果が市場のセンチメントを左右します。
- 豪州の利下げ観測を左右する雇用統計:RBA(オーストラリア準備銀行)が追加利下げを示唆する中、本日発表の雇用統計は今後の金融政策を判断する上で重要な材料となります。特に失業率と雇用者数の変化が注目されます。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 昨日の米国市場は、7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想の範囲内だったことを受け、インフレ懸念が後退。FRBによる9月利下げ期待が高まり、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要3指数がそろって大幅反発しました。S&P500とナスダックは史上最高値を更新しています。
見通し: 本日は生産者物価指数(PPI)と新規失業保険申請件数が発表されます。特にPPIがインフレの先行指標として注目され、結果次第では9月の利下げ期待がさらに強まるか、あるいは後退するかの岐路に立たされます。バーキン・リッチモンド連銀総裁の講演も予定されていますが、同氏は2025年のFOMC投票権を持っていません。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 昨日の東京株式市場は、米国の対中関税を巡る不透明感の後退を好感し、日経平均株価が史上最高値を更新する歴史的な一日となりました。海外投資家の買いが相場を牽引したとみられています。
見通し: 本日は国内の重要指標の発表はなく、海外、特に米国の経済指標の結果を受けた為替の動向が株式市場に影響を与えそうです。ドル円は米利下げ期待から上値の重い展開が予想されますが、株価の動向にも注意が必要です。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 昨日、米中両国が貿易関税の休戦を90日間延長することで合意し、市場のリスクセンチメントが改善しました。一方で、国内では消費の低迷が続くなど、依然として内需の弱さが課題となっています。
見通し: 今後発表される経済指標で、内需の回復が見られるかが焦点となります。米中関係の安定化は好材料ですが、不動産市場の動向や若年層の失業率など、国内の構造的な問題が引き続き上値を抑える可能性があります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 昨日の欧州市場は高安まちまちでした。ドイツのZEW景況感指数が市場予想を大幅に下回ったことが重しとなりましたが、米利下げ期待からユーロは対ドルで反発しました。
見通し: 本日はユーロ圏の鉱工業生産とGDP改定値が発表されます。速報値から大きな変更はないと見られていますが、予想外の結果となれば、ECBの金融政策への思惑に影響を与える可能性があります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 昨日はRBAが政策金利を0.25%引き下げましたが、市場はある程度織り込み済みで、豪ドルの反応は限定的でした。RBAは追加利下げの可能性も示唆しています。
見通し: 本日発表される7月の雇用統計が最大の注目材料です。失業率や雇用者数の変化が市場予想から乖離した場合、RBAの追加利下げ観測が強まり、豪ドルが大きく変動する可能性があります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 昨日は米CPIの発表を受け、FRBの利下げ期待が高まったことから、金利のつかないゴールドは売られ、価格は下落しました。今後の金融政策への思惑が引き続き価格を左右しそうです。
原油 (WTI): 昨日は下落しました。世界経済の減速懸念が需要の後退につながるとの見方から、上値の重い展開が続いています。
🪙 仮想通貨
BTC: 昨日のビットコインは高値圏で推移しました。史上最高値に近い水準にありますが、利益確定の動きは限定的で、米国の金融政策への期待感が市場を支えている模様です。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
08:01 | 🇬🇧 | RICS住宅価格指数 (7月) | -7% | -4% | ★★★☆☆ |
10:30 | 🇦🇺 | 失業率 (7月) | 4.3% | 4.2% | ★★★★☆ |
10:30 | 🇦🇺 | 雇用者数変化 (7月) | +0.20万人 | +2.70万人 | ★★★★☆ |
15:00 | 🇬🇧 | 四半期GDP (前期比) (Q2) | +0.7% | +0.1% | ★★★★★ |
15:00 | 🇬🇧 | 月次GDP (6月) | -0.1% | -0.1% | ★★★☆☆ |
15:45 | 🇫🇷 | CPI (前年比) (7月) | +1.0% | +1.0% | ★★★☆☆ |
18:00 | 🇪🇺 | 鉱工業生産 (前月比) (6月) | +1.7% | -0.5% | ★★★☆☆ |
18:00 | 🇪🇺 | GDP (前期比) (Q2) | +0.1% | +0.1% | ★★★☆☆ |
21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数 (PPI) (前月比) (7月) | 0.0% | N/A | ★★★★★ |
21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | 22.6万人 | 22.7万人 | ★★★★☆ |
未定 | 🇺🇸 | バーキンFRB理事 発言 | - | - | ★★★☆☆ |
注記:
バーキン・リッチモンド連銀総裁は2025年のFOMCでの投票権を保有していません。米PPIの予想値は指数(261.2)のみ発表されており、前月比の具体的な数値はありません。