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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年08月15日 | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 日本の4-6月期GDP (08:50): ★★★★★の最重要指標。日本経済の現状を測る上で極めて重要であり、発表後の株価や為替の反応が注目されます。
- 米国の小売売上高 (21:30): こちらも★★★★★指標。昨日の強いPPIを受け、インフレと個人消費の動向を見極めるための最重要データ。FRBの利下げ期待に大きく影響します。
- FRB高官発言 (12:00, 16:00): 昨日の市場の混乱を受け、ムサレム総裁(投票権あり)とバーキン総裁の発言に注目。特にムサレム総裁が昨日に続きタカ派的な発言をするかどうかが焦点です。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 昨日の米国市場は、連日の上昇を受けた利益確定売りと、予想を上回る7月卸売物価指数(PPI)が重しとなり主要3指数ともに反落しました。米財務長官の利下げ期待発言によるドル安の流れは、強いPPIとムサレム・セントルイス連銀総裁のタカ派発言で完全に巻き戻され、ドルは乱高下の末に上昇しました。
見通し: 本日は最重要指標である小売売上高の発表を控えており、市場の関心は米国の個人消費の強さに集まっています。結果次第では、FRBの9月利下げ幅(0.25% vs 0.50%)を巡る思惑がさらに交錯し、相場の変動要因となりそうです。FRB高官の発言にも引き続き注意が必要です。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 昨日の日経平均株価は7営業日ぶりに反落。前日までの急ピッチな上昇による過熱感に加え、米利下げ観測を背景とした円高進行が輸出関連株の重しとなりました。ドル円は一時146円台前半まで下落しましたが、NY時間のドル全面高を受け147円台後半まで値を戻しています。
見通し: 本日は4-6月期のGDP速報値が発表されます。市場予想との乖離が大きければ、日銀の金融政策正常化への思惑にも影響を与える可能性があり、株価・為替ともに大きく反応する可能性があります。GDP発表後の市場の動きが本日の地合いを決定づけそうです。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 昨日の上海総合指数は、連日の高値更新を受けて利益確定売りに押され4日ぶりに反落しました。人民元は対ドルで元高方向に基準値が設定され、実際に元高が進む場面もありました。
見通し: 本日は住宅価格指数、小売売上高、鉱工業生産といった一連の重要経済指標が発表されます。中国経済の回復ペースを見極める上で重要な内容となり、結果が豪ドル相場などにも影響を与える可能性があります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 昨日の欧州株式市場はまちまち。独仏は堅調だった一方、英国では予想を上回るGDPがポンド高を招き、株価の重しとなりました。ユーロドルは一時上昇したものの、NY時間のドル買い戻しに押され上げ幅を縮小しました。
見通し: 本日はドイツのCPI改定値が発表されますが、市場への影響は限定的とみられます。引き続き、米国の金融政策の方向性や、それを受けたドル相場の動向がユーロの動きを左右する展開が続きそうです。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 昨日の豪ドルは対円で下落。RBA(豪準備銀)が最近利下げに踏み切ったこともあり、上値の重い展開となっています。市場の関心は本日発表される中国の一連の経済指標や、米国の金融政策動向に移っています。
見通し: 本日はオーストラリアからの主要な経済指標発表はなく、中国の経済指標の結果が豪ドルの短期的な方向性を示す材料となりそうです。また、世界的なリスクセンチメントの変化にも影響を受けやすいでしょう。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 米国の利下げ期待を背景とした長期金利の低下に支えられ、堅調に推移。昨日は小幅に上昇しました。ドルの動向に左右されやすい状況は続きますが、安全資産としての需要は根強いです。
原油 (WTI): 地政学リスクへの懸念や米利下げ期待から買い戻され、1バレル64ドル台を回復。一方で、米国の原油在庫の増加が上値を抑える要因となっており、需給両面の材料が綱引き状態にあります。
🪙 仮想通貨
BTC: デリバティブ市場での大規模なショートカバーをきっかけに急騰し、昨日、ドル建て・円建てともに史上最高値を更新。一時12万4000ドルを突破するなど、極めて強いモメンタムを示しています。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
08:50 | 🇯🇵 | 4-6月期 四半期実質GDP(年率) | - | - | ★★★★★ |
08:50 | 🇯🇵 | 4-6月期 四半期実質GDP(前期比) | - | - | ★★★★★ |
10:30 | 🇨🇳 | 7月 住宅価格指数(前年比) | -3.2% | - | ★★☆☆☆ |
11:00 | 🇨🇳 | 7月 小売売上高(前年比) | +4.8% | +4.8% | ★★★☆☆ |
11:00 | 🇨🇳 | 7月 鉱工業生産(前年比) | +5.9% | +6.4% | ★★★☆☆ |
12:00 | 🇺🇸 | ムサレム・セントルイス連銀総裁 発言 | - | - | ★★★★☆ |
15:00 | 🇩🇪 | 7月 消費者物価指数(改定値) | - | - | ★★☆☆☆ |
16:00 | 🇺🇸 | バーキン・リッチモンド連銀総裁 発言 | - | - | ★★★☆☆ |
21:30 | 🇺🇸 | 7月 小売売上高(前月比) | - | - | ★★★★★ |
21:30 | 🇺🇸 | 8月 NY連銀製造業景気指数 | - | - | ★★★☆☆ |
22:15 | 🇺🇸 | 7月 鉱工業生産(前月比) | - | - | ★★★☆☆ |
23:00 | 🇺🇸 | 8月 ミシガン大学消費者態度指数(速報値) | 61.7 | 58.0-62.2 | ★★★☆☆ |
注記:
本日発言予定のムサレム・セントルイス連銀総裁は2025年のFOMC投票権を保有しています。一方、バーキン・リッチモンド連銀総裁は投票権を保有していません。