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朝の経済レポート
経済・為替市況 2025年10月13日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米国市場休場と要人発言:本日はコロンバス・デーで米国債券市場は休場ですが、FRBのポールソン総裁やBOEのマン委員の発言が予定されており、今後の金融政策の手がかりとして注目されます。
- 中国の貿易統計:9月の中国貿易収支が発表されます。世界第2位の経済大国の健全性を測る上で、進行中の貿易摩擦と合わせて重要な指標となります。
- 地政学リスクと原油価格:中東情勢は一時的な緩和ムードが漂うも、依然として不安定です。WTI原油価格は60ドルを割り込んでおり、今後の動向が注視されます。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 前営業日の米国市場は、米中貿易摩擦の再燃と政府機関閉鎖の長期化懸念から主要株価指数が大幅に下落しました。特にハイテク株の下げが目立ち、市場のリスクオフムードが強まりました。
見通し: 本日はコロンバス・デーで債券市場が休場となり、市場参加者は限定的です。しかし、FRB当局者の発言が予定されており、金融政策の方向性を探る上で注目されます。今週から本格化する企業決算や、長期化する政府閉鎖の行方が今後の焦点となります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 本日は「スポーツの日」の祝日で東京市場は休場です。前週末の為替市場では、高市新総裁の経済政策への期待から一時円安が進行しましたが、米中対立激化への懸念からリスク回避の円買いが強まるなど、不安定な値動きとなりました。
見通し: 市場参加者が少ない中、海外市場の動向や要人発言に左右される展開が予想されます。新政権の具体的な経済政策や、日銀の金融政策修正への思惑が引き続き円相場の変動要因となりそうです。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 9月の製造業PMIが6ヶ月連続で50を下回るなど、中国経済は弱い動きが続いています。政府は鉄鋼の過剰生産抑制策を発表するなど、構造改革を進める姿勢を見せています。
見通し: 本日発表予定の9月の貿易統計が最大の注目材料です。輸出入の動向が世界経済の減速懸念を測る試金石となります。米中間の貿易摩擦の再燃が人民元の重しとなる可能性があります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 前週の欧州市場は、フランスの政局不安などから上値の重い展開となりました。経済指標は強弱入り混じる内容で、明確な方向感に欠けました。
見通し: 本日はドイツのブーフ連銀副総裁の発言が予定されています。今週はZEW景況感指数や鉱工業生産の発表も控えており、ユーロ圏経済の現状を見極める上で重要な週となります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドルは、米ドル高や中国経済への先行き不透明感から、対米ドルで0.65ドルを下回るなど軟調な展開が続いています。
見通し: 明日発表されるRBA(オーストラリア準備銀行)の金融政策会合議事要旨が注目されます。今後の金融政策の方向性に関する手がかりが示されるか、市場の関心が集まっています。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 1オンス4,000ドル近辺での推移が続いています。米中対立激化など地政学リスクが下支え要因となる一方、米ドル高が上値を抑える展開です。
原油 (WTI): 中東情勢の緊張緩和や世界経済の減速懸念から需要後退が意識され、1バレル58ドル台まで大幅に下落しました。
🪙 仮想通貨
BTC: 週末に126,000ドル超の高値から急落し、11万ドル台前半で推移しています。利益確定売りや世界的なリスク回避ムードが背景にあり、短期的には上値の重い展開が予想されます。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標 (完全版)
時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|
04:00 | 🇨🇳 | 9月 貿易収支 | - | - | ★★★★☆ |
04:10 | 🇬🇧 | マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員 発言 | - | - | ★★★☆☆ |
13:30 | 🇯🇵 | 8月 鉱工業生産(確報値) | - | - | ★★☆☆☆ |
15:00 | 🇩🇪 | 9月 卸売物価指数 (WPI) | -0.6% | - | ★★☆☆☆ |
20:00 | - | OPEC月次報告 | - | - | ★★★☆☆ |
22:00 | 🇩🇪 | ブーフ独連銀副総裁 発言 | - | - | ★★★☆☆ |
未定 | 🇺🇸 | ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁 発言 | - | - | ★★☆☆☆ |
注記:
本日は米国がコロンバス・デー、日本がスポーツの日で祝日です。また、ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁は2025年のFOMC投票権を保有していません。