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朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年06月23日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 世界Flash PMI一斉発表日: 豪州(08:00)・日本(09:30)・フランス(16:15)・ドイツ(16:30)・ユーロ圏(17:00)・英国(17:30)・米国(22:45)と世界主要国の6月製造業・サービス業PMI速報値が順次発表。景気の拡張・縮小境界である50を上回るかが最大の焦点。
- 米国:ハイテク重し、ダウは続伸: 6月22日(月)の米国市場はダウ+148ドル(+0.29%)と続伸した一方、S&P500は▲0.37%、ナスダックは▲1.32%と大幅安。前週FOMCでの年内利上げ示唆がハイテク株の重荷となっており、VIXは17.28まで上昇。
- 日経平均:史上最高値・7万2,000円台突破: 6月22日(月)の東京市場で日経平均が8日連続上昇、初めて7万2,000円台を突破し史上最高値を更新。AI・半導体関連株が主役で、大和証券は2026年末の日経平均目標を8万円に引き上げ。
- 対イラン協議進展・原油は上値重い: 米国とイランの核協議が進展との報道で地政学リスクが後退。WTI原油は75ドル近辺で上値の重い展開。ドル円は161.50円台で介入警戒水準を維持。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 6月22日(月)の米国市場は方向感が交錯した。ダウ工業株30種は対イラン協議進展を好感し148.01ドル高(+0.29%)の51,712.71ドルと続伸した一方、テクノロジー・AI半導体関連株には利益確定売りが集中し、S&P500は27.79ポイント安(▲0.37%)の7,472.79、ナスダック総合指数は351.33ポイントの大幅安(▲1.32%)の26,166.60で引けた。前週のFOMC声明で年内利上げが示唆されたことで、高バリュエーションのハイテク株に対するリスク回避姿勢が続いている。VIXは17.28(前日比+2.98%)とやや上昇。DXYドル指数は101.016。ドル円は161.567円(前日比+0.01%)とほぼ横ばい。
見通し: ドル円は161.00〜162.00円のレンジを想定。本日22:45発表の米製造業PMI速報値(前回55.1→予想54.5)・サービス業PMI速報値(前回50.7→予想51.0)が市場予想を上回る場合は利上げ観測が再燃しドル買い圧力が強まるが、S&P500・ナスダックにはさらなる下押し要因となる可能性がある。逆に予想を下回ればドル軟化・ハイテク株の一時的リバウンドも。162円台への上昇は政府・日銀による口頭介入・実弾介入の警戒ゾーンとなるため、上値は重いシナリオが基本。リスクシナリオ:米PMIが大幅下振れ(52以下)であれば、景気減速懸念から株安とドル安が同時進行するスタグフレーション的な動きに発展するリスクがある。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 6月22日(月)の東京株式市場は大幅続伸。日経平均株価は8日連続上昇で史上初の7万2,000円台を突破し、TOPIXも最高値を更新した。AI・半導体関連株が引き続き主役で、米SOX指数(半導体株指数)の年初来2倍という急騰が日本の関連銘柄にも波及。TOTO・ファナック・安川電機などに買いが集まった。大和証券は2026年末の日経平均目標水準を8万円に引き上げるという強気見通しも市場を後押し。ドル円は161.567円と介入警戒域(160円台後半)を維持しており、政府・日銀の動向に市場の注目が集まっている。
見通し: 日経平均は7万2,000〜7万4,000円のレンジを想定。本日09:30発表の日本製造業PMI速報値(前回54.5)が堅調を維持すれば、海外投資家の日本株評価がさらに高まりやすく追加上昇の燃料となる。ドル円が162円台を突破する場面では政府・日銀の口頭介入や実弾介入警戒が上値を抑える可能性が高く、輸出関連株の上値も重くなる。本日の欧米PMI次第でリスクオン・リスクオフの方向感が決まるため、欧州時間以降の東京株先物(夜間取引)の動きを要チェック。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 6月22日(月)の上海総合指数は4,163.10(前日比+72.62ポイント、+1.78%)と大幅上昇。米国とイランの核協議進展を受けた世界的なリスクオン地合いが中国株にも波及した。人民元(USD/CNH)は6.7780(前日比▲0.07%)と小幅元高推移。中国当局による景気刺激策への期待も底値を支えている。
見通し: 上海総合は4,100〜4,200ポイントのレンジを想定。中国は本日発表の主要指標はないが、本日の米PMI速報値(22:45)が世界景気の先行指標として注目される。米PMI強ければドル高・元安圧力が高まるが、中国人民銀行(PBOC)による元安抑制オペが機能している間は大幅下落は想定しにくい。月末の中国6月NBS製造業PMI(6月30日予定)に向けてポジション調整が入りやすい局面でもある。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.14271(前日比▲0.01%)とほぼ横ばい。EUR/JPYは184.602(▲0.03%)。前週末はECBの追加利下げ観測が一部後退し、ユーロは底堅い動きを見せていた。本日17:30にはECBのレーン専務理事の発言も予定されており、ECBの政策スタンスへの手がかりが注目される。
見通し: EUR/USDは1.140〜1.148のレンジを想定。本日の最大の注目は欧州Flash PMI:フランス非製造業PMI(前回44.3→予想46.0)・ドイツ製造業PMI(前回50.1→予想50.2)・ユーロ圏総合PMI(前回48.5→予想49.2)。ユーロ圏総合PMIが50超えを回復するようであれば、景気回復期待からECB利下げ観測が後退しEUR高圧力が強まり1.148〜1.150超えへ。逆にフランスの低迷が続きユーロ圏全体が50を下回ると判断されれば追加利下げ観測が復活しEUR安(1.135方向)のリスクがある。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.69968(前日比▲0.08%)、AUD/JPYは113.02(▲0.10%)と小幅軟調。NZD/USDは0.57111(▲0.13%)、NZD/JPYは92.264(▲0.06%)。前週のRBA(豪州中銀)議事録で利下げに慎重な姿勢が確認されたことで、AUDの下値は限定的。豪州株式市場は前日のダウ上昇を好感していたが、本日08:00の豪Flash PMI待ちで方向感が出にくい状況。
見通し: AUD/USDは0.697〜0.703のレンジを想定。本日08:00発表の豪製造業PMI速報値(前回50.7)・非製造業PMI速報値(前回48.7)が焦点。非製造業PMIが前回48.7から50超えへ改善すれば、RBAの利下げ観測がさらに後退しAUD買いが強まる可能性がある。改善が見られなければ0.697を割り込むリスク。NZDはNZ国内指標なく、AUDの動向と対ドル・対円の地合い次第。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USDは4,190.927ドル(前日比▲0.506ドル、▲0.01%)とほぼ横ばい。米イラン協議進展でリスクオン地合いとなり地政学的緊張が緩和したことで安全資産としての需要はやや後退。一方、FRBの利上げ示唆はゴールドに逆風。4,200ドルラインが強いレジスタンスとなっており、本日の米PMIが予想を大幅に上回り利上げ観測が高まると4,100ドル台への調整リスクがある。逆にPMIが弱ければ景気減速懸念から安全資産需要が再燃し4,200ドル超えを試す展開も。
原油 (WTI): WTI原油先物は74.894ドル(前日比+0.011ドル、+0.01%)とほぼ横ばい。米イラン核協議進展でホルムズ海峡再封鎖リスクが後退し、供給懸念は一旦緩和。OPEC+の減産継続が下値を支える一方、イラン産原油の市場復帰観測が上値を抑制。本日22:45の米PMIが強ければ景気・需要期待で75ドル回復を試す場面もあるが、75〜76ドル台での売り圧力は継続する見込み。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは63,956ドル(前日比+654ドル、+1.03%)と上昇。米国株はナスダック大幅安の中でも、BTCは独自の動きで小幅上昇となった。高値65,608ドル・安値63,294ドル(当日レンジ)。リスクオン地合いに連動した部分もあるが、現物ETFへの資金流入継続が底値を支えている模様。65,000〜66,000ドルが次の節目。FRBの利上げ観測が高まる局面では長期金利上昇がBTCの逆風となるリスクがあるが、機関投資家の需要が下値を下支えする構造は変わらず。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 02:30 | 🇬🇧 | ディングラ・英MPC委員 発言 | — | — | ★ |
| 08:00 | 🇦🇺 | 製造業PMI(速報値) | 50.7 | — | ★★ |
| 08:00 | 🇦🇺 | 非製造業PMI(速報値) | 48.7 | — | ★★ |
| 09:30 | 🇯🇵 | 製造業PMI(速報値) | 54.5 | — | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 企業景況感指数[季調済] | 102 | 102 | ★★ |
| 16:15 | 🇫🇷 | 製造業PMI(速報値) | 49.7 | 50.1 | ★★★ |
| 16:15 | 🇫🇷 | 非製造業PMI(速報値) | 44.3 | 46.0 | ★★★ |
| 16:30 | 🇩🇪 | 製造業PMI(速報値) | 50.1 | 50.2 | ★★★ |
| 16:30 | 🇩🇪 | 非製造業PMI(速報値) | 48.1 | 49.0 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 製造業PMI(速報値) | 51.6 | 51.6 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 非製造業PMI(速報値) | 47.7 | 48.6 | ★★ |
| 17:00 | 🇪🇺 | 総合PMI(速報値) | 48.5 | 49.2 | ★★ |
| 17:30 | 🇪🇺 | レーン・ECB専務理事 発言 | — | — | ★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 製造業PMI(速報値) | 53.9 | 53.5 | ★★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 非製造業PMI(速報値) | 49.3 | 50.1 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 製造業PMI(速報値) | 55.1 | 54.5 | ★★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 非製造業PMI(速報値) | 50.7 | 51.0 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | 総合PMI(速報値) | 51.5 | 52.1 | ★★ |
| 22:55 | 🇬🇧 | テイラー・英MPC委員 発言 | — | — | ★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | リッチモンド連銀製造業指数 | +13 | +8 | ★★ |
注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。掲載対象は米国・日本・ドイツ・ユーロ圏・フランス・英国・カナダ・豪州・NZ・中国・スイスの主要経済指標。カナダCPI(5月分)はStatistics Canadaより6月22日(昨日)に発表済みのため本テーブルから除外。日本製造業PMI(09:30)はデータ収集後の発表のため前回値のみ記載。時刻はJST(日本標準時)。