目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年09月21日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米金利と景気指標: 9月18日の米10年債利回りは約5.00%へ上昇しました。本日21:30のシカゴ連銀全米活動指数と19:30のグールズビー・シカゴ連銀総裁発言が、追加利上げ観測、ドル円、ハイテク株の方向を左右します。
- 日銀利上げ後の円相場: 日銀は政策金利を1.25%程度へ引き上げましたが、反対票が2票あったことから継続利上げへの確信は強まらず、ドル円は9月18日に156.86円まで上昇しました。本日は日本市場が敬老の日で休場となり、海外市場主導の値動きに注意が必要です。
- 欧米中銀関係者の発言: グールズビー総裁に加え、翌9月22日00:05にはマックレム・カナダ中銀総裁の講演テキストが公表されます。インフレと景気に対する認識が米国・カナダ金利と主要通貨へ波及する可能性があります。
- 原油急落とリスク資産: WTI原油は9月18日に95.33ドルへ急落する一方、ビットコインは81,145ドルまで6%超上昇しました。原油安によるインフレ緩和期待が株式を支えるか、需要減速懸念へ転じるかが焦点です。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 9月18日の米国株はまちまちとなり、S&P500は12.74ポイント高の7,650.50、ナスダック総合は104.25ポイント高の26,522.55、ダウ平均は95.40ドル安の51,682.64で終了しました。情報技術株が相場を支えた一方、米10年債利回りが4.998%まで上昇し、金利感応度の高い銘柄には上値圧力が残りました。ドル円は156.86円、ユーロドルは1.1489ドルで取引を終えました。
見通し: ドル円は156.50円から158.00円、S&P500は7,580から7,700を中心レンジとして想定します。本日21:30のシカゴ連銀全米活動指数が予想のマイナス0.04を上回り、グールズビー総裁がインフレ警戒を示せば、米金利上昇からドル円は157.50円超を試す一方、ハイテク株には利益確定売りが出やすくなります。指数がマイナス0.10を下回れば金利低下とドル安が進みやすいものの、景気後退懸念が強まれば株高にはつながらないリスクがあります。原油が100ドルを回復する場合は、インフレ懸念、米金利上昇、株安、ドル高という連鎖に注意が必要です。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 9月18日の日経平均は前日比882.70円高の65,018.95円となり、高値は65,436.57円、安値は64,403.85円でした。日銀が政策金利を1.25%程度へ引き上げたものの、反対票が2票あったことで急速な追加利上げへの警戒が後退し、円安とAI・半導体関連株への買いが指数を押し上げました。
見通し: 本日は敬老の日で東京株式市場が休場するため、円相場は海外金利と米国指標の影響を受けやすく、ドル円は156.50円から158.00円を想定します。シカゴ連銀指数が強ければ米金利上昇と円売りで158円接近が見込まれますが、158円台では当局のけん制や介入警戒が上値を抑えます。反対に米景気指標が弱く米10年債利回りが4.90%を割り込めば156円方向への調整が想定されます。半導体株高と円安が続けば休場明けの日経平均を支えますが、米ハイテク株の反落と円高が重なる場合は64,000円台への押し戻しがリスクです。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 9月18日の上海総合指数は前日比0.94%高の3,911.87、深セン成分指数は1.72%高、創業板指数は2.25%高となり、半導体や成長株を中心に買いが広がりました。9月の中国LPRは1年物3.00%、5年超3.50%で据え置かれました。週明けの収集時点でドル人民元は6.69元台にあります。
見通し: ドル人民元は6.66元から6.72元、上海総合指数は3,850から3,950を想定します。LPR据え置きは想定内であり、米シカゴ連銀指数が強く米金利が上昇すればドル人民元は6.70元台後半へ上昇しやすくなります。米指標が弱くドル安が進めば6.66元方向が視野に入ります。原油安は中国の輸入コストと企業収益に追い風ですが、急落が世界需要の弱さを示す場合は資源株や景気敏感株が反落するリスクがあります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 9月18日の欧州株は、ユーロ・ストックス50が1.37%安の6,236.20、ドイツDAXが1.60%安の25,304.06、フランスCAC40が1.49%安の8,065.02となりました。自動車や通信株が売られ、米長期金利上昇も重荷となりました。ユーロドルは1.1489ドルで終了し、週明けも1.1480ドル前後で推移しています。スイスの8月M3前年比は3.5%となり、前月の改定値3.4%から伸びが加速しました。
見通し: ユーロドルは1.1400ドルから1.1600ドル、ユーロ円は179.50円から181.50円を想定します。本日のユーロ圏主要指標は乏しく、米シカゴ連銀指数が予想を上回れば米欧金利差を意識したユーロ売りで1.1450ドル割れを試しやすくなります。弱い結果なら1.1550ドル方向への反発余地があります。原油安は欧州のインフレと企業コストを抑える一方、需要減速懸念が強まればDAXやCAC40の下落を通じてユーロ売りへ波及するリスクがあります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 9月18日の豪ドル米ドルは0.7120ドル前後で終了し、週明けの収集時点では0.7128ドル、豪ドル円は112.08円、NZドル米ドルは0.5726ドル、NZドル円は90.04円です。NZの8月クレジットカード支出は前年比3.5%増となり、7月の5.3%増から伸びが鈍化しました。
見通し: 豪ドル米ドルは0.7050ドルから0.7180ドル、NZドル米ドルは0.5680ドルから0.5780ドルを想定します。米シカゴ連銀指数が弱く米金利が低下すれば両通貨の上昇要因ですが、弱さが世界景気懸念へつながれば資源国通貨への売りが優勢になる可能性があります。NZカード支出の鈍化はNZドルの上値を抑えやすく、0.5680ドル割れでは0.5600ドルが次の下値目安です。中国株高とリスク選好が続けば豪ドル円は112.50円を試す一方、原油・金属価格の下落と米株安が重なれば111円台前半への反落がリスクです。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 9月18日の金スポットは4,378.17ドルで終了し、週明けの収集時点では4,349.61ドルです。米10年債利回りが5%近辺まで上昇したことが上値を抑える一方、金融政策と地政学を巡る不透明感が下値を支えています。本日は4,320ドルから4,420ドルを想定し、米指標が弱ければ4,400ドル超、強ければ4,320ドル割れを試す可能性があります。4,300ドルを明確に下回る場合は金利上昇を伴う調整加速がリスクです。
原油 (WTI): 9月18日のWTI原油は95.33ドルまで下落しました。供給回復期待から売りが強まり、原油安はインフレ圧力と企業コストを緩和しています。本日は93ドルから98ドルを想定し、98ドル回復なら100ドルが上値目標です。100ドルを突破すればインフレ再燃、米金利上昇、株安へ連鎖する一方、93ドル割れでは需要減速懸念から資源株と豪ドル・カナダドルが下落するリスクがあります。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは9月18日に6.21%高の81,145ドルとなり、週明けの収集時点では84,394ドルまで上昇しています。本日は80,000ドルから86,000ドルを中心レンジとし、86,000ドルを突破すれば90,000ドルが意識されます。シカゴ連銀指数の弱さが米金利低下につながれば追い風ですが、景気不安による株安や米金利の一段高が起きれば80,000ドル割れまで調整するリスクがあります。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 終日 | 🇯🇵 | 敬老の日(市場休場) | - | - | ★ |
| 08:01 | 🇬🇧 | 9月ライトムーブ住宅価格(前月比) | -2.0% | +0.7% | ★ |
| 08:01 | 🇬🇧 | 9月ライトムーブ住宅価格(前年比) | -1.0% | -0.8% | ★ |
| 12:00 | 🇳🇿 | 8月クレジットカード支出(前年比) | +5.3% | - | ★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | 8月マネーサプライM3(前年比) | +3.4% | - | ★ |
| 19:30 | 🇺🇸 | グールズビー・シカゴ連銀総裁 発言 | - | - | ★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 8月シカゴ連銀全米活動指数 | -0.08 | -0.04 | ★★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 7月建築物建設投資 | - | - | ★ |
| 9/22 00:05 | 🇨🇦 | マックレム・カナダ中銀総裁 講演テキスト公表 | - | - | ★★ |
注記:
対象時間帯は2026年9月21日(月)JST 06:00から9月22日(火)JST 05:59までです。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスを個別に確認しています。中国LPRは9月20日に公表済み、英国公共部門財政、ユーロ圏消費者信頼感、米リッチモンド連銀製造業指数は9月22日の日中以降、ドイツ小売売上高と輸入物価指数も別日の発表であるため掲載していません。トルコ設備稼働率は発表日を確認しましたが、指定対象国・地域外のため除外しています。表末尾の1件は日付をまたいだ翌9月22日(火)未明の発言のため、時刻に日付を明記のうえ表の最後に記載しています。