目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年07月20日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 半導体株安で世界同時株安: 7/17(金)の日経平均は前日比2,694円安(-4.03%)の64,141円と6月8日以来の安値。キオクシアなど半導体関連株が軒並み急落し、米国株も半導体セクター中心に反落した。
- 中東情勢緊迫化で原油高止まり: WTI原油は79ドル台後半で高止まり。地政学リスクがドル買い・リスク回避の一因となっている。
- 金・銀が大幅反落: ゴールドは-1.32%、シルバーは-2.44%と急落。過去最高値圏からの利益確定売りが優勢。
- 本日はカナダCPIと米LEIに注目: 21:30のカナダ消費者物価指数、23:00の米景気先行指標総合指数の結果次第で北米市場のセンチメントが左右されやすい。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 7/17(金)の米国株式市場は反落。S&P500は前日比-1.01%、ダウ平均は-0.77%、ナスダック100指数は-1.49%安となった。半導体関連株の下げが続き、台湾TSMCが市場予想を上回る決算を発表したにもかかわらず「材料出尽くし」的な売りに押された。中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が高止まりしていることもリスク回避的な地合いを後押しした。ドル円は162円台前半で推移している。
見通し: 本日23:00発表の米景気先行指標総合指数(LEI、前月比予想-0.1%)が市場予想を下回れば、景気減速懸念から株安・長期金利低下の流れが強まりやすい。半導体株の調整が一巡するかが目先の焦点で、AI関連の好決算が続けば反発の芽もあるが、中東情勢が一段と悪化し原油が80ドル台後半を明確に上抜ければ、インフレ再燃観測からFRBの利下げ期待が後退し、株安・ドル高の複合的な動きとなるリスクがある。ドル円は161円台後半〜162円台後半のレンジを想定、162.50円台では当局介入への警戒感も意識されやすい。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 7/17(金)の日経平均株価は大幅続落、前日比2,694円安(-4.03%)の64,141円で終え、6月8日以来の安値を付けた。AI・半導体株ブームの象徴的銘柄が軒並み急落し、キオクシアはストップ安。同社にアドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、イビデンを加えた5銘柄だけで日経平均を約1,800円押し下げた。外国人投資家は週間ベースで2週連続の買い越しとなったが、投資信託(主にETF)の分配金捻出売りが重石となった。
見通し: 半導体関連の急落を受けた「逆AI相場」的な調整が続くかが焦点。本日は目立った国内経済指標の発表は予定されておらず、米株・半導体セクターの動向や中東情勢など海外要因に振らされやすい展開を想定する。任天堂など非AI・内需関連株への物色シフトが続けば下値は限定的だが、米ナスダック安が続けば64,000円割れを試す展開もあり得る。ドル円が162円台を維持すれば輸出関連株の下支え要因となる。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 人民元(USD/CNH)は6.771元近辺で推移し、対ドルでほぼ横ばい(+0.04%)。中国経済は4-6月期の成長率が市場予想を下回るなど内需の弱さが引き続き重石となっている。
見通し: 本日は中国から目立った経済指標の発表は予定されていない。米中間の半導体規制を巡る動向や内需刺激策の追加観測が人民元・上海株のセンチメントを左右しやすい。米国発の半導体株安が続けば、関連するアジア株全般に波及するリスクがある。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ユーロドルは1.146ドル近辺で小幅安(-0.06%)。ユーロ圏では南欧を中心とした製造業・サービス業の回復が相場の下支え要因となっている一方、ドイツ・フランスは景況感の低迷が続いている。
見通し: 本日15:00発表のドイツ生産者物価指数(PPI、前月比予想-0.3%、前年比予想+1.8%)は前回(+0.3%、+2.2%)から伸びが鈍化する見込み。予想を下回ればユーロ圏のディスインフレ進行を裏付け、ドイツ国債利回り低下・ユーロ売りにつながりやすい。18:00発表のユーロ圏建設支出も合わせて確認したい。7/23のECB理事会を控え政策据え置き観測が優勢な中、インフレ関連指標の下振れが続けば次回以降の利下げ観測を強める可能性がある。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル/米ドルは0.701ドル近辺で小幅高(+0.11%)、NZドル/米ドルも0.586ドル近辺で+0.29%と底堅い動き。
見通し: 本日07:45発表のNZ貿易収支(前回+8.00億NZD)が黒字を維持すれば、NZドルの下支え要因となる。豪州は本日目立った指標発表がなく、中国の景気動向や資源価格(鉄鉱石・原油)に連動しやすい展開を想定。米半導体株安を受けたリスクオフが強まれば、資源国通貨である豪ドル・NZドルには上値の重い展開となるリスクがある。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 4,006.78ドルと前日比-1.32%の下落。3,973〜4,065ドルのレンジで推移し、過去最高値圏からの利益確定売りが優勢となっている。シルバーも-2.44%と一段と大きく下落した。
原油 (WTI): 79.556ドルで前日比-0.25%とほぼ横ばい。中東情勢の緊迫化を背景に78〜80ドル台のレンジで高止まりしている。
🪙 仮想通貨
BTC: 64,351ドルで前日比-1.25%。63,903〜65,647ドルのレンジで推移し、リスク資産全般の調整局面を反映した軟調な値動きとなっている。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 07:45 | 🇳🇿 | 貿易収支 | +8.00億NZD | - | ★★★ |
| 08:01 | 🇬🇧 | ライトムーブ住宅価格指数[前月比] | -0.6% | - | ★★ |
| 08:01 | 🇬🇧 | ライトムーブ住宅価格指数[前年比] | -0.5% | - | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 | 生産者物価指数(PPI)[前月比] | +0.3% | -0.3% | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 | 生産者物価指数(PPI)[前年比] | +2.2% | +1.8% | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 建設支出[前月比] | +0.6% | - | ★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 建設支出[前年比] | +0.9% | - | ★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 消費者物価指数(CPI)[前月比] | +1.0% | -0.2% | ★★★ |
| 21:30 | 🇨🇦 | 消費者物価指数(CPI)[前年比] | +3.2% | +2.9% | ★★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 景気先行指標総合指数[前月比] | +0.1% | -0.1% | ★★★ |
注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。
米国の消費者物価指数(CPI、6月分)は7月14日に発表済みのため、本日分の指標カレンダーからは除外しています。