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朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年03月28日(土) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- ドル円160円突破: USD/JPYが160.31円で引け、心理的節目の160円を上抜け。イラン情勢の長期化懸念による「有事のドル買い」が継続し、週末越えのドル確保需要も後押し。
- ゴールド急反発・5営業日続落から一転: 金価格が前日比+113.9ドル(+2.6%)の4,492.7ドルへ急反発。5営業日続落で売られ過ぎた反動に加え、中東リスクの再燃で安全資産需要が復活。
- トランプ大統領、イラン攻撃を4月6日まで再延期: エネルギー施設への攻撃開始を2度目の延期。一方イランは米停戦案を正式拒否しており、4月6日の期限に向け緊張が再び高まる可能性。
- 米国株3/26大幅下落(ナスダック調整局面入り): ダウ-469pt、S&P500-114pt、ナスダック-521pt。ハイテク売り加速でナスダック総合指数が直近高値から10%超下落し、調整局面入りと報道。3/27は攻撃延期を受け先物反発の動き。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 3月26日(木)の米国株は大幅続落。NYダウは前日比469.38ドル安の45,960.11ドル、S&P500は114.74pt安の6,477.16、ナスダック総合指数は521.75pt安の21,408.08で終了した。ナスダック総合は直近高値から10%超の下落となり、調整局面入りとの報道が出ている。中東情勢の長期化懸念でハイテク株を中心にリスク回避の売りが加速した。米10年債利回りは4.37%(+0.02%pt)に上昇。3月27日は、トランプ大統領がイラン攻撃の4月6日までの延期を発表したことを受け、先物市場で反発の動きが見られた。
見通し: 4月6日のイラン攻撃期限に向け、停戦交渉の進展が最大の焦点。イランが米停戦案を正式拒否しており、期限切れ後のシナリオ次第で市場は大きく振れる可能性がある。来週は月末・四半期末のリバランスフローも重なり、ボラティリティの高い展開が予想される。ドルインデックスはドル高基調を維持しており、米金利の高止まりがドルを下支え。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: ドル円は160.31円(前日比+0.605円、+0.38%)で週末を迎えた。市場が「重要ポイント」として意識していた160.00円を上抜け、週の高値は160.41円を記録。イランが米停戦案を正式に拒否したとの報道で「有事のドル買い」が加速し、トランプ大統領の攻撃延期発表で一時159.30円台に急落する場面もあったが、すぐに買い戻された。週末を控え、流動性の高いドルを確保する動きもドル円を下支えした。ユーロ円は184.47円(+0.13%)、ポンド円は212.58円(-0.22%)。
見通し: 160円台に定着するかが来週の焦点。イラン情勢の悪化が続けば161円方向への上昇圧力が強まる一方、停戦合意が進展すればリスクオフの巻き戻しで157-158円台への急落もあり得る。日銀の為替介入への警戒感も高まる水準であり、当局者の発言に注意が必要。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: USD/CNHは6.9201(前日比ほぼ横ばい、+0.01%)。ドル高基調の中でも人民元は比較的安定した値動きとなった。中国人民銀行が基準値設定を通じて元安の加速を抑制しているとの見方が根強い。
見通し: 米中関係の動向と中東情勢によるエネルギーコスト上昇が中国経済の重荷に。3月末のPMI発表(3月31日予定)が次の注目材料。輸出セクターへの影響が焦点となる。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: EUR/USDは1.1511(前日比-0.00191、-0.17%)と小幅下落。ECBのラガルド総裁は中東のエネルギーインフラ破壊について「想像しうる範囲を超える現実的な衝撃に直面している」と指摘し、「市場は過度に楽観的」との見解を示した。ポンドドルは1.3262(-0.51%)とドル高に押される展開。
見通し: ラガルド総裁の「市場は過度に楽観的」発言は、ECBが中東情勢によるインフレ再燃リスクを深刻に捉えていることを示唆。エネルギー価格の高止まりが欧州経済を直撃しており、利下げ期待の後退がユーロの支えとなる一方、景気減速懸念が重しとなる二面性のある状況。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル/米ドルは0.6873(-0.26%)、豪ドル円は110.20円(+0.20%)。NZドル/米ドルは0.5746(-0.31%)、NZドル円は92.09円(+0.03%)。ドル高基調により対ドルでは軟調だが、円安の進行により対円ではほぼ横ばいから小幅高。
見通し: 資源国通貨として原油高の恩恵を受ける面もあるが、グローバルなリスクオフ環境ではドルへの資金集中に押される展開が続きやすい。来週はRBA議事録要旨やNZ貿易収支など地域イベントにも注目。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: XAU/USDは4,492.7ドル(前日比+113.9ドル、+2.6%)。5営業日続落からの急反発。高値4,555.4ドル、安値4,375.8ドルと日中の値幅は約180ドルに達する荒い展開。イランの停戦拒否で地政学リスクが再燃し、安全資産としての金への買いが急速に戻った。銀(XAG/USD)も69.71ドル(+2.56%)と連れ高。
原油 (WTI): WTI原油は92.07ドル(前日比-0.60ドル、-0.65%)と小幅反落。前日の4.22ドル高(+4.79%)の急騰からの利益確定売り。トランプ大統領の攻撃延期発表を受け時間外取引では一時86ドル台まで急落する場面もあったが、停戦合意の見通しが立たないことから下値は限定的。90ドル台を維持して週末入り。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは66,095ドル(前日比-2,836ドル、-4.11%)と大幅下落。高値69,167ドルから安値65,530ドルまで約3,600ドルの急落。中東地政学リスクの高まりと米国株の大幅下落を受け、リスク資産からの資金流出が加速。金がセーフヘイブンとして買われる一方、ビットコインはリスク資産として売られる構図が鮮明に。66,000ドルのサポートを割り込むかが目先の焦点。