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朝の経済レポート

朝の経済レポート 2026年06月13日(土) | 経済・為替市況

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目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年06月13日(土) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 米ナスダック・S&P500が4日連続で史上最高値更新: ブロードコムが決算好調・通期見通し引き上げで12%超の急騰。半導体株主導でナスダックは17,667pt、S&P500は5,433ptに到達。ダウのみ65ドル安と方向感が割れた。
  • トランプ大統領がイラン攻撃を中止宣言・和平合意に向けた交渉進展: 「今夜イランを激しく攻撃する」との予告から一転、停戦合意に近いと表明。WTI原油が急落(-2.71%、85.5ドル)し、地政学リスクプレミアムが急速に縮小。週末中の署名の可能性も示唆。
  • ECBが2年9ヶ月ぶりに利上げ(2.25%へ): 中東情勢がインフレを悪化させるリスクへの「予防的措置」として預金ファシリティ金利を0.25%引き上げ。ラガルド総裁は追加利上げの可能性を排除せず。
  • 米5月PPI前年比+6.5%、2022年11月以来の高水準: 市場予想(+6.4%)を上回る高インフレ。FRBの利下げ観測をさらに後退させる内容。新規失業保険申請件数も22.9万件と予想(22.0万件)を上回り労働市場の軟化が示唆された。
  • 日経平均が1,802円高・66,020円まで急騰: キオクシアが時価総額でトヨタを一時抜いて首位に。米半導体株高・円安・イラン停戦期待が重なり、1週間ぶりに66,000円台を回復。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 6月12日(金)の米国市場は強弱まちまち。ダウ平均は65ドル安の38,647ドルで3日続落となった一方、S&P500は12pt高の5,433pt(4日連続で史上最高値更新)ナスダックは59pt高の17,667pt(4日連続で史上最高値更新)で引けた。牽引役はブロードコム[AVGO](+12%超、AIネットワーク需要を背景に決算が市場予想を大きく上回り通期見通しも引き上げ)、エヌビディア[NVDA](+3%超)、テスラ[TSLA](+3%弱、マスク氏の株主総会関与継続を示唆)など。経済指標面では米5月PPIが前年比+6.5%と2022年11月以来の高い伸び(前月比でも0.2%低下と予想外の低下)、新規失業保険申請件数は22.9万件と22万件の予想を上回った。前夜のトランプ大統領によるイラン攻撃予告→数時間後に攻撃中止・和平交渉発表という急転換で市場は乱高下したが、テック株買いが地政学不安を吸収した。米長期金利は0.08%低下の4.24%。

見通し: ドル円は160.22円(+0.19%)と160円台を維持。S&P500は5,400〜5,500ptのレンジで強気継続が基本シナリオ。週明けの最大の注目はイラン和平合意の署名成否で、署名確定なら原油安→インフレ圧力後退→リスクオン継続の連鎖が想定される。一方、PPIの強さがFRBの年内利下げ観測をさらに後退させており、「高金利長期化」シナリオが再浮上すれば成長株の調整リスクも。ダウが40,000ドル手前で跳ね返された状況も続いており、一段の確認が必要な局面。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 6月12日(金)の日経平均は1,802円高の66,020円と大幅続伸し、1週間ぶりに66,000円台を回復。取引中に一時2,800円高まで上昇する場面もあった。米半導体株急騰・イラン停戦期待・円安が重なりリスクオン全開。キオクシア[6600]は取引開始直後にトヨタを抜いて時価総額首位となる歴史的場面も。スペースX IPO(史上最大規模のIPO見込み)・JAXA「H3」打ち上げ成功を受けた宇宙関連株も買われた。TOPIX・その他主要指数も軒並み上昇。ドル円は160.22円(+0.19%)、ユーロ円は185.33円(+0.11%)、ポンド円は214.82円(+0.13%)。

見通し: ドル円は159〜161円のレンジを想定。イラン和平合意が正式署名されれば地政学リスク解消から円買い・ドル売りが一時的に入りやすいが、米PPIの強さを背景としたドル高基調が下値を支える。来週は日銀の動向(国債買い入れ減額の具体的スケジュール議論)が注目材料で、減額の方向性が明確になれば円高方向へのトリガーになり得る。日経は66,000〜67,500円のレンジで半導体株主導の上値トライが続く可能性があるが、157円を割り込むような急速な円高が来れば65,000円方向への調整リスクも頭に入れておく必要がある。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 上海総合指数は3,987.015(▼6.211)とわずかに下落し、3,990台を維持できず。米国株の史上最高値更新を横目に中国株は上値が重い展開。ドル/人民元(USD/CNH)は6.76347(±0.00%)とほぼ横ばいで推移。中国当局による外国為替介入の痕跡はみられず、当面は6.75〜6.80のレンジ内で推移する見通し。

見通し: 人民元は6.76台で安定推移が続くと想定。米中貿易摩擦の不確実性と国内不動産市場の回復の鈍さが上海株の重石となっており、4,000ptの回復には中国当局による追加景気刺激策の発表や輸出改善を示す指標が必要。原油安は中国のエネルギーコスト低減につながるプラス材料だが、インフレ低迷(デフレ懸念)との兼ね合いから効果は限定的とみる。6.80を超える元安が加速した場合、当局による介入が警戒される。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: 6月12日(木)の理事会でECBが預金ファシリティ金利を2.00%→2.25%に引き上げ(2023年9月以来2年9ヶ月ぶりの利上げ)。ラガルド総裁は「中東の戦争がインフレ圧力を生み出しており、このショックへの対応として予防的措置が必要だった」と説明。2026年のインフレ率見通しを3月時点の2.6%から3.0%に上方修正。独DAXは14.40pt高の24,209ptで引けた。ユーロドルは1.15676(-0.1%)、ユーロ円は185.33円(+0.11%)。

見通し: ユーロドルは1.14〜1.17ドルのレンジを想定。ECBの利上げはサプライズで短期的にはユーロ買い材料だが、イラン和平合意が成立すれば原油安→ユーロ圏インフレ圧力緩和→利上げ一服観測が台頭し上値を抑えやすい。追加利上げの有無は今後のエネルギー価格動向と中東情勢次第。1.17を超えるユーロ高となった場合、欧州輸出企業への悪影響と、ECBのハト派転換を市場が先読みするシナリオが浮上しやすい。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 豪ドル(AUD/USD)は0.70475(-0.03%)と0.70台前半で小動き。豪ASX指数は8,633.247(▼20.041)と小幅下落。NZドル(NZD/USD)は0.58314(-0.12%)、NZドル円(NZD/JPY)は93.422(+0.07%)。米国のリスクオン相場の恩恵を一部受けつつも、コモディティ価格の下落(WTI急落)が豪ドルの上値を抑える構図。

見通し: 豪ドルは0.70〜0.71ドルのレンジを想定。中国経済の回復ペースと鉄鉱石・銅価格の動向が引き続き最大の焦点。原油安は豪州エネルギーセクターに逆風だが、中国製造業の回復継続なら資源価格全般が下支えされ大きな下落は回避できよう。RBAの利下げ観測が強まる局面では0.69台への下落リスクも。NZドルは中国景気動向と来週のRBNZ姿勢に注目。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: XAU/USD は4,218.916ドル(+0.19%)、一時4,246ドルまで上昇した後やや押し戻された。イランとの和平合意観測が地政学リスクプレミアムをやや縮小させた一方で、米PPIの高止まりによるインフレヘッジ需要が根強く下値を支えた。銀(XAG/USD)は68.04ドル(+1.03%)と堅調。金価格は長期的な上昇トレンド継続中で、イラン和平合意が正式署名されても4,100〜4,200ドルの水準が短期的なサポートとなると想定。一方、米金利が上昇した場合は4,000ドル割れのリスクシナリオも念頭に。

原油 (WTI): WTIは85.477ドル(-2.71%)と急落。一時84.48ドルまで下落する場面も。トランプ大統領のイラン攻撃中止宣言と和平合意進展が直接の下落要因で、地政学リスクプレミアムが急速に剥落した。週末に署名が行われる可能性があるとのことで、署名確定なら80ドル方向への追加下落も視野に入る。ただしイラン外務省は「合意はまだ最終決定されていない」と牽制しており、週明けは署名の確認を待つ展開に。80ドルを割り込めばFRBの利下げ観測再浮上とセットでリスクオン加速のシナリオ。

🪙 仮想通貨

BTC: ビットコイン(BTC/USD)は63,522ドル(+0.05%)とほぼ横ばいで推移。一時64,402ドルまで上昇したが方向感は出なかった。米国株が史上最高値を更新するリスクオン環境にあるものの、BTCは60,000〜65,000ドルのレンジで方向感を模索中。イーロン・マスク氏がテスラ株主総会での報酬案可決に向けた動きを示し関連仮想通貨への関心もあるが、BTCの次の上値ブレイクには機関投資家の追加資金流入が必要な局面。65,000ドルを明確に突破するか、原油急落→インフレ後退→緩和期待再燃がトリガーになり得る。

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