目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年07月02日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米雇用統計、本日前倒し発表: 7月4日(土)の独立記念日に伴い、6月分の非農業部門雇用者数・失業率が通常の第1金曜ではなく本日21:30に発表される。予想(+11.5万人)を上回る強さとなれば利下げ観測後退から株安・ドル高、下振れすれば株高・金利低下に振れやすく、本日一番のボラティリティ要因。
- 日経平均3日続伸、7万474円: 前日の米ハイテク株高を受けAI・半導体関連株に買いが継続し412円64銭高。ただし一時1,900円超上昇した後、高値圏での利益確定売りに上げ幅を縮小した。
- ドル円、約40年ぶりの円安水準: 一時162.67円まで下落し1986年以来の水準に。164〜165円が次の為替介入警戒ラインとして意識される。
- 米半導体株に調整色: マイクロン・テクノロジー(-7.67%)など利益確定売りが重石となり、ナスダック総合は3指数の中で最も大きい0.66%安。
- ビットコイン急伸: 前日比+3.74%と急伸し6万800ドル台。地政学リスク後退によるリスクオン地合いが支援材料。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 7月1日(水)の米国株式市場は3指数とも小幅安。ダウ平均は52,305.24ドル(-13.96ドル、-0.03%)とほぼ横ばい、S&P500は7,483.23(-0.22%)、ナスダック総合は26,040.03(-0.66%)で引けた。半導体株の利益確定売りが重石となり、マイクロン・テクノロジーが-7.67%、ブロードコムも-1.47%と急落。ウォーシュFRB議長はポルトガルで開催のECBフォーラムで講演し発言内容が注目された。ベッセント財務長官は「6月の雇用統計が強い数字でも驚かない」と述べ、労働市場の底堅さを示唆した。
見通し: 本日21:30に6月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均時給)が発表される。7月4日(土)の独立記念日により通常の第1金曜から前倒しされての発表となるため、市場のボラティリティ拡大に要警戒。予想は非農業部門雇用者数+11.5万人(前回+17.2万人から鈍化予想)、失業率4.3%で横ばい、平均時給前月比+0.3%。予想を上回る強い結果なら「利下げ観測後退→長期金利上昇→株安・ドル高」、下回れば「景気減速懸念→利下げ期待再燃→株高・金利低下」の反応が想定される。23:00発表の耐久財受注・製造業受注(いずれも速報ではなく確定報)も設備投資動向の確認材料。半導体株の調整が続けば、ナスダック主導で指数全体の重石となるリスクも残る。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 日経平均は3日続伸し、前日比412円64銭高の70,474円96銭(+0.59%)で取引を終えた。前日の米ハイテク株高を受けAI・半導体関連株への買いが継続し、取引時間中は一時1,900円超上昇する場面もあったが、高値圏での利益確定売りに押され上げ幅を縮小した。ドル円は一時162.67円まで円安が進行し、1986年以来およそ40年ぶりの水準を記録した。
見通し: 本日08:50発表の日銀マネタリーベース(前年比、前回-12.2%)は金融緩和縮小のペースを測る材料として注目。ドル円は162円台後半〜163円台前半のレンジを想定するが、164〜165円の節目に接近すれば財務省・日銀による為替介入への警戒感が急速に高まる。片山財務相はこれまで「断固たる措置」との表現でけん制を続けているが実弾介入には至っておらず、市場では口先介入の限界を試す動きが続く可能性がある。本日21:30の米雇用統計が強い結果となれば日米金利差拡大観測からさらなる円安・日経平均への追い風となる一方、弱い結果なら円高・株安に振れるリスクもある。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 上海総合指数は前日比0.44%高の4,112.45で取引を終えた。
見通し: 本日17:30発表の香港小売売上高(前年比、予想+6.7%)は消費回復の持続性を確認する材料。米中間の関税・半導体規制動向も引き続き株価の変動要因。本日の米雇用統計が強い結果となりドル高圧力が強まれば、人民元・香港ドル圏通貨にも売り圧力がかかりやすい点に留意したい。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 欧州中央銀行(ECB)主催のフォーラムがポルトガルで開催され、米FRBのウォーシュ議長が講演。ラガルドECB総裁ら主要中銀総裁の発言にも市場の関心が集まった。
見通し: 本日18:00発表のユーロ圏失業率(予想6.3%、前回6.3%)は労働市場の安定度を測る指標。15:30発表のスイスCPI(前年比予想+0.5%)が予想を上回れば、スイス国立銀行の追加緩和観測が後退し周辺国経済にも波及しうる。本日の米雇用統計が強い結果となればドル高・ユーロ安圧力が強まり、EUR/USDは1.13台前半への下押しリスクがある一方、弱い結果ならユーロ買い戻しが入りやすい。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: AUD/USDは0.68934付近、NZD/USDは0.56727付近で小動きの推移となった。
見通し: 本日10:30発表の豪州貿易収支(予想+21.75億AUD、前回+17.91億AUD)が黒字拡大となれば豪ドルの支援材料となる。07:45発表のNZ住宅建設許可も住宅市場の先行指標として注目。米雇用統計の結果次第でリスクオン・オフの振れが強まれば、資源国通貨である豪ドル・NZドルはボラティリティが高まりやすい点に注意したい。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 4,037.411ドル(+6.114、+0.15%)と小幅高。実質金利の低下観測と地政学リスクを背景に底堅い。本日の米雇用統計次第で振れやすく、強い結果ならドル高・金利上昇で上値が抑えられ、弱い結果なら安全資産買いで上昇余地が広がる。
原油 (WTI): 68.646ドル(+0.022、+0.03%)とほぼ横ばい。中東情勢の緊張緩和観測と需給バランスが綱引きする展開が続いている。
🪙 仮想通貨
BTC: 60,809ドル(+2,193、+3.74%)と急伸。地政学リスクの後退を受けたリスクオン地合いが支援材料となった。本日の米雇用統計を受けたドル・金利動向次第で、短期的な値動きの拡大が予想される。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 07:45 | 🇳🇿 | 住宅建設許可[前月比] | +10.9% | - | ★★★ |
| 08:50 | 🇯🇵 | マネタリーベース[前年比] | -12.2% | - | ★★ |
| 10:30 | 🇦🇺 | 貿易収支 | +17.91億AUD | +21.75億AUD | ★★★ |
| 15:30 | 🇨🇭 | 消費者物価指数[前月比] | +0.2% | +0.1% | ★★ |
| 15:30 | 🇨🇭 | 消費者物価指数[前年比] | +0.6% | +0.5% | ★★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 | 財政収支[年初来](参考) | -696億EUR | - | ★ |
| 17:30 | 🇭🇰 | 小売売上高[価額][前年比] | +8.6% | +6.7% | ★★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 失業率 | 6.3% | 6.3% | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 非農業部門雇用者数(NFP) | +172千人 | +115千人 | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 失業率 | 4.3% | 4.3% | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | 21.5万件 | 21.8万件 | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 製造業雇用者数 | +7千人 | +3千人 | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給[前月比] | +0.3% | +0.3% | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給[前年比] | +4.3% | +3.5% | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 失業保険継続受給者数 | 182.1万人 | 182.0万人 | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 耐久財受注[前月比](確定報) | -4.5% | -4.5% | ★★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 耐久財受注[除輸送用機器][前月比](確定報) | +1.3% | +1.3% | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 製造業受注指数[前月比] | +4.8% | -2.0% | ★★★ |
| 23:30 | 🇺🇸 | EIA天然ガス貯蔵量変化[前週比] | - | - | ★★ |
注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。
本日21:30発表の米雇用統計は、7月4日(土)の独立記念日に伴い通常の第1金曜から前倒しされての発表です。
23:00発表の米耐久財受注・製造業受注は速報(Advance)ではなく確定報(Revised)です。