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朝の経済レポート

朝の経済レポート 2026年07月09日(木) | 経済・為替市況

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目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年07月09日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 中東情勢緊迫化・原油急騰: 米国のイラン産原油禁輸再開とホルムズ海峡付近での商船攻撃を受け、WTI原油は前日比+3.29%の74ドル台へ急伸。インフレ再燃懸念がFRBの利下げ観測を後退させる展開に警戒。
  • 中国6月CPI・PPI: 本日10:30発表。CPI前年比は鈍化(前回+1.2%→予想+1.1%)、PPI前年比は下落幅拡大(前回+3.9%→予想+4.2%、マイナス基調継続)が見込まれ、デフレ圧力とコスト増の綱引きが焦点。
  • 米雇用・住宅指標: 21:30新規失業保険申請件数(予想21.8万件)、23:00中古住宅販売件数(予想420万件)で米国経済の底堅さを確認。結果次第でドル円の方向感が定まる可能性。
  • NZ中銀の追加利上げ示唆: RBNZが政策金利を0.25%引き上げ、タカ派声明でNZドルが急伸。07:30発表のNZビジネスPMI(前回49.9)の結果にも注目。
  • 金は下落、原油は上昇と明暗: 金利上昇観測を背景にXAU/USDは前日比-0.69%と続落。原油高とのコントラストが鮮明。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 7/8のNY市場ではS&P500が7,398.9(+0.84%)、ナスダック総合が26,247.88(+1.71%)とそろって過去最高値を更新。エヌビディアやサンディスクなどAI・半導体関連株が上昇をけん引し、マイクロン・テクノロジーとサンディスクはそれぞれ15%超急伸、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は第2四半期入り後の上昇率が55%に達した。一方でドル円は162円台前半で方向感の定まらない動きに終始した。

見通し: ドル円は161.50円〜163.00円のレンジを想定。本日21:30発表の新規失業保険申請件数(予想21.8万件、前回21.5万件)が予想を上回れば(=雇用の減速)米利下げ観測が強まりドル安・株高要因となりやすいが、下回れば雇用の底堅さが確認されドル高が定着しやすい。23:00の中古住宅販売件数(予想420万件、前回417万件)も住宅市場の体温計として注目したい。中東情勢の緊迫化が続き原油高がさらに進行すれば、インフレ再燃懸念からFRBの利下げ期待が後退し、半導体・AI株を中心とした株安リスクも意識される。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 7/8の日経平均株価は中東情勢の緊迫化と原油高、前日の米半導体株安の流れを引き継ぎ大幅安で始まり、後場にかけて下げ幅を縮小したものの続落。TOPIXも下落した。市場では「中東情勢の不透明感が強まり、世界経済に連動する業種は買いにくい」との声が聞かれた一方、AI関連の値がさ株への押し目買いが下値を支えた。

見通し: 本日は08:50にマネーストックM2・M3[前年比]、15:00に工作機械受注[前年比](前回+37.5%)が発表される。高水準が続いた工作機械受注の伸びが鈍化するかに注目。中東情勢の緊迫化が続けば原油高を通じた輸入コスト増から企業収益圧迫懸念が強まり、日経平均の上値は重い展開が続きやすい。ドル円は162円台後半では「不意打ち介入」への警戒感から上値が抑えられやすく、原油高がさらに進めば円買いよりもリスク回避の円買いと資源高による円売りが交錯する複合的な値動きとなるリスクがある。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 7/8の上海総合指数は3日続落し、終値は前日比0.49%安の3,970.88。中東情勢の先行き不透明感が投資家心理の重しとなった。

見通し: 本日10:30発表の6月消費者物価指数[前年比](予想+1.1%、前回+1.2%)と生産者物価指数[前年比](予想+4.2%、前回+3.9%)に注目。CPIの鈍化とPPIのマイナス幅拡大がともに確認されれば、内需の弱さとデフレ圧力の根強さを再認識させ、上海株・人民元にはネガティブ材料となりやすい。中東情勢の緊迫化による原油高が中国のエネルギーコストを押し上げる場合、追加の景気下押し要因として意識されるリスクがある。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: ユーロドルは1.14台で推移し、明確なトレンドが出にくいレンジ相場が続いている。前回会合で利上げを実施したECBは、引き締め姿勢の継続を示唆している。

見通し: 本日20:30発表のECB議事要旨(6月11日分)で、追加利上げの必要性を巡る理事会内の温度差が明らかになれば、ユーロの方向感形成のきっかけとなる可能性がある。タカ派的な内容が確認されればユーロ買いが優勢となりやすい。同日15:00発表のドイツ貿易収支[季調済](予想+148億EUR、前回+145億EUR)も貿易黒字の拡大基調が続くか確認したい。原油高が続けばユーロ圏の交易条件悪化懸念からユーロの上値を抑える要因となりうる。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: NZ中銀(RBNZ)が政策金利を0.25%引き上げ、追加利上げの必要性を示すタカ派声明を発表したことを受け、NZドルは対ドルで急伸した。豪ドルも底堅い推移が続いている。

見通し: 本日07:30発表のNZビジネスPMI(前回49.9)に注目。RBNZの追加利上げ観測が強まる中、PMIが50を上回る改善を示せばNZドルの上昇基調をさらに後押しする一方、50割れが続けば景気減速とタカ派金融政策の板挟みが意識されやすい。豪州は本日対象となる主要指標が見当たらず、豪ドルは米雇用関連指標(21:30米新規失業保険申請件数)の結果に連動しやすい地合いが続く見込み。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: XAU/USDは4,077ドル近辺で推移し、前日比-0.69%と続落。トランプ大統領がイランとの暫定和平合意を「終わった」と発言し原油高・インフレ懸念が広がったことで、市場は9月の米利上げ確率を66%(前日62%)に引き上げ、金利上昇観測が金の重しとなった。一方で中国人民銀行の6月の金準備増加が2年半ぶりの大幅増となったことは下支え材料。

原油 (WTI): WTIは74.39ドル近辺と前日比+3.29%の大幅高。ホルムズ海峡付近での商船攻撃と米国のイラン産原油禁輸再開により供給不安が再燃した。テクニカル面では75ドル突破後に80ドルを目指す展開も視野に入るとの見方があり、地政学的緊張の一段の拡大が追加の上昇トリガーとなり得る。

🪙 仮想通貨

BTC: BTC/USDは62,020ドル近辺で推移し、前日比-2.23%。年初来9万3000ドル超から6月末には6万ドル前後まで下落した流れが続いており、現物ビットコインETFからの資金流出やFRBの引き締め継続観測が重しとなっている。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
01:00 🇨🇭 マルティン・スイス中銀副総裁 発言 - -
02:30 🇺🇸 ローガン・ダラス連銀総裁 パネルディスカッション - -
04:30 🇬🇧 ブロードベント・英中銀(BOE)副総裁 発言 - -
07:30 🇳🇿 ビジネスPMI 49.9 - ★★★
08:01 🇬🇧 RICS住宅価格 -35% -30% ★★
08:50 🇯🇵 マネーストックM2[前年比] +2.5% - ★★
08:50 🇯🇵 マネーストックM3[前年比] +1.7% - ★★
10:30 🇨🇳 消費者物価指数[前年比] +1.2% +1.1% ★★★
10:30 🇨🇳 生産者物価指数[前年比] +3.9% +4.2% ★★★
15:00 🇯🇵 工作機械受注[前年比] +37.5% - ★★
15:00 🇩🇪 貿易収支[季調済] +145億EUR +148億EUR ★★
20:30 🇪🇺 欧州中銀、議事要旨公表[6月11日分] - - ★★
21:30 🇨🇦 国際商品貿易 27.2億カナダドル 24.5億カナダドル
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 21.5万件 21.8万件 ★★★
21:30 🇺🇸 失業保険継続受給者数 181.4万人 181.5万人 ★★
22:00 🇺🇸 ウィリアムズ・NY連銀総裁 発言 - -
23:00 🇨🇦 Ivey購買部協会指数 58.2 N/A
23:00 🇺🇸 中古住宅販売件数 417万件 420万件 ★★★
23:00 🇺🇸 中古住宅販売件数[前月比] +3.2% +1.0% ★★
23:30 🇺🇸 EIA天然ガス貯蔵量変化[前週比] +87bcf +59bcf ★★

注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。時刻はすべて日本時間(JST)。フランス・豪州は本日該当する主要指標が確認できなかったため掲載を見送りました。日本の景気動向指数速報(5月分)、ドイツ鉱工業生産指数(5月分)、米国貿易収支(5月分)は、いずれも7/7までに既に発表済みのデータの混入を確認したため掲載を除外しています。

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