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朝の経済レポート

朝の経済レポート 2026年07月08日(水) | 経済・為替市況

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目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年07月08日(水) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 中東地政学リスクで原油急伸: ホルムズ海峡でのタンカー攻撃を受け、米財務省がイラン産原油の禁輸適用除外を撤回すると表明。WTI原油は約5%急伸し1バレル=72ドル台まで上昇した。
  • AI・半導体株の急落が波及: サムスン電子のAI関連決算が期待外れとなったほか、中国DeepSeekの独自AIチップ開発報道も重なり、フィラデルフィア半導体指数は4.5%超下落。韓国コスピは一時7%超急落し、ナスダック総合は1.15%安、日経平均も1,480円超の大幅続落となった。
  • 本日11:00 RBNZ政策金利発表: 現行2.25%から2.50%への利上げが市場予想だが、エコノミストの見方は真っ二つに割れており「五分五分」の決定になる可能性がある。
  • 本日3:00 FOMC議事録公表(6月16-17日分): ウォラーFRB理事がドットプロットへの投影値を提出しなかった異例の対応が話題となっており、インフレリスクを巡る委員会内の温度差が読み取れるかが焦点。
  • ドル円は162円台で高値圏を維持: 日銀の利上げ後手観測や高市政権の財政懸念を背景とした円売りが続き、約40年ぶり高値(162.84円前後)の更新も視野に入っている。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 7日の米国株式市場はNYダウが前日比130.76ドル安(-0.24%)の52,925.15ドルと反落。S&P500は0.5%安、ナスダック総合は302.47ポイント安(-1.15%)の25,818.69(速報値)と大幅安となった。サムスン電子のAI関連決算が期待外れとなったほか、中国DeepSeekが独自AIチップを開発しているとの報道も重なり、半導体株を中心に売りが広がった。半導体株指数は4.5%超下落し、キャタピラーやディア、GEバーノバなど資本財株にも売りが波及した。一方、ホルムズ海峡でのタンカー攻撃を受け原油相場が急伸し、インフレ再燃への警戒も株安の一因となった。

見通し: 本日は3:00発表のFOMC議事録(6月16-17日分)に注目したい。ウォラーFRB理事が異例のドットプロット非提出となったことが話題を呼んでおり、議事録の文面が9月利上げの可能性を巡る唯一の公式手がかりとなる。インフレ加速への懸念が強まる中、タカ派的な内容であれば長期金利上昇・株安・ドル高が進みやすい。半導体株の調整が一段と深まれば、ナスダックは25,000ポイント割れを試す展開もあり得るが、中東紛争の沈静化が正式発表されればエネルギー高懸念が後退しリリーフラリー(売られ過ぎ修正の反発)となるリスクシナリオも想定される。逆に原油が72ドル台からさらに上昇しインフレ再燃が意識されれば、FRBの利下げ期待が後退し、株安・ドル高の複合的な動きとなる可能性もある。20:00のMBA住宅ローン申請指数、23:00の卸売在庫、23:30のDOE原油在庫にも注目。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 日経平均は7日、前日比1,480.73円安の68,256.96円と大幅続落した。半導体関連銘柄が軒並み売られ、下げ幅は一時1,700円を超える場面もあった。ドル円は162円台で推移し、日銀の利上げがインフレに対して後手に回っているとの見方や高市政権の経済政策が財政を圧迫するとの見方を背景に日本国債が売られ(長期金利が上昇)、それに伴い円売りも進んだ。終値は約0.5%ドル高・円安の162.10円前後だった。

見通し: 本日は8:50発表の国際収支[経常収支](5月分、予想+4兆1,105億円)、14:00発表の景気ウォッチャー調査[現状判断DI/先行き判断DI]に注目。東京市場では30年債入札が予定されており、需要不足で入札不調となれば長期金利にさらに上昇圧力がかかり、円に対する下落圧力も増す可能性がある。こうした中、ドル円は約40年ぶり高値(162.84円前後)の更新も視野に入りそうだ。もっとも財務省関係者が予告や警告なしの「不意打ち介入」に言及するなど、当局は円安けん制のトーンを強めており、162円台後半に上昇すれば介入への警戒感からドル円は突如反落するなど神経質な値動きとなる場面が増えるだろう。半導体株安が続けば日経平均も追随安となりやすく、200日移動平均線などの節目を下回れば下値模索が加速するリスクもある。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 人民元中心レートは1ドル=6.8054元(前日比-0.0012元)とわずかに元安。中国DeepSeekが独自のAIチップを開発しているとの報道が、この日の半導体株売りの一因となり、上海総合指数も上値の重い展開となった。

見通し: 米中間のAI半導体開発競争を巡る報道が続けば、対中輸出規制やハイテク摩擦への警戒が再燃しやすい。米長期金利の上昇が続けばドル高圧力から人民元にも下落圧力がかかりやすく、中国当局による追加の景気対策や人民元安定化姿勢が続くかが焦点となる。ホルムズ海峡情勢を巡る原油高が中国のエネルギーコスト増につながる点にも注意したい。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: ユーロ円は185円台半ばで円安基調が続いた。ユーロドルは1.13ドル台後半〜1.14ドル台半ばの狭いレンジで推移。独DAXは前日比38.58ポイント高と小幅続伸した一方、英FTSEは27.26ポイント安と反落した。ECB関連ではコッハー・オーストリア中銀総裁などから複数の発言があった。

見通し: 本日はコッハー・オーストリア中銀総裁(1:00、16:00)、ナーゲル・独連銀総裁(20:30)、ドレンツ・スロベニア中銀総裁(20:30)、ムーラン・仏中銀総裁(21:00)など要人発言が相次ぐ。ハト派・タカ派いずれのトーンが強まるかでユーロの方向性が左右されやすい。フランス経常収支は15:45発表予定。米FOMC議事録の内容次第でドル高圧力が強まれば、ユーロドルは1.13ドル台前半までの下押しも視野に入るが、逆に議事録がハト派的であればユーロドルは1.145ドル方向を試す展開もあり得る。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 豪ドル円は112円台後半で推移し、1日を通して円安地合いとなった。NZドル円も92円台で下げ渋った。豪ASXは前日比13.443ポイント安とわずかに反落した。

見通し: 本日最大の注目は11:00発表のRBNZ(ニュージーランド中銀)政策金利。市場予想は現行2.25%から2.50%への利上げだが、エコノミストの見方は真っ二つに割れており「五分五分」の決定になる可能性もある。利上げとなればNZドルは急伸しやすく、据え置きなら失望売りからNZドル安に振れやすい。12:00からのブレーマンRBNZ総裁定例会見のトーンも合わせて注視したい。豪ドルは資源価格(原油高)を背景にした底堅さを維持できるかが焦点で、米長期金利上昇によるドル高圧力との綱引きとなりそうだ。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 金価格(XAU/USD)は1オンス=4,098ドル台とやや上げ渋る展開。原油高・中東地政学リスクの高まりを背景に底堅い水準を維持しつつも、この日は利益確定売りがやや優勢となった。

原油 (WTI): ホルムズ海峡でのタンカー攻撃を受け、原油相場は急伸。米財務省がイラン産原油の禁輸適用除外撤回を表明したことも供給懸念を強め、WTIは1バレル=72ドル台まで約5%上昇した。

🪙 仮想通貨

BTC: ビットコインは63,600ドル台とやや軟調に推移。株式市場のリスクオフムードを受け上値の重い展開が続いている。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
01:00 🇪🇺 コッハー・オーストリア中銀総裁 発言 - -
03:00 🇺🇸 FOMC議事録公表[6月16-17日分] - - ★★★
04:00 🇺🇸 消費者信用残高 +207.33億USD +175.00億USD
08:50 🇯🇵 国際収支[経常収支] +39,078億円 +41,105億円 ★★★
08:50 🇯🇵 国際収支[貿易収支] +3,957億円 -2,219億円 ★★
11:00 🇳🇿 ニュージーランド中銀(RBNZ) 政策金利 2.25% 2.50% ★★★
12:00 🇳🇿 ブレーマン・NZ中銀(RBNZ)総裁 定例会見 - -
14:00 🇯🇵 景気ウォッチャー調査[現状判断DI] 43.6 44.2 ★★
14:00 🇯🇵 景気ウォッチャー調査[先行き判断DI] 40.7 42.3 ★★
15:45 🇫🇷 経常収支 -2億EUR -
16:00 🇪🇺 コッハー・オーストリア中銀総裁 発言 - -
20:00 🇺🇸 MBA住宅ローン申請指数[前週比] 0.0% - ★★★
20:30 🇪🇺 ナーゲル・独連銀総裁 発言 - -
20:30 🇪🇺 ドレンツ・スロベニア中銀総裁 発言 - -
21:00 🇪🇺 ムーラン・仏中銀総裁 発言 - -
23:00 🇺🇸 卸売在庫[前月比] +0.3% +0.3% ★★
23:00 🇺🇸 卸売売上高[前月比] +2.0% +0.8%
23:30 🇺🇸 DOE米国原油在庫[前週比] -3,775kbbl -1,867kbbl ★★

注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。表内の数値は取得時点の速報値であり、実際の発表値と異なる場合があります。★★以上の指標(FOMC議事録・日本国際収支・RBNZ政策金利・景気ウォッチャー調査・MBA住宅ローン申請指数)はWeb検索により本日発表予定であることを個別に確認済みです。RBNZ政策金利は市場予想が割れており「五分五分」の決定となる可能性がある点にご留意ください。

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