目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年08月18日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 英国雇用統計: 15:00発表。ILO失業率は前回4.9%から4.8%への改善が予想される。賃金と失業率がともに強ければポンド買い、雇用悪化なら英中銀の金融引き締め観測後退を通じてポンド売りが強まりやすい。
- ドイツZEW景況感: 18:05発表の期待指数は前回26.3、予想30.0。予想超過なら欧州景気回復期待からユーロを支える一方、現況指数の低迷が続けば上昇は限定される可能性がある。
- 米国住宅・生産指標: 21:30の住宅着工・輸入物価、22:15の鉱工業生産、23:00の住宅販売保留指数が連続する。強い結果は米金利とドルを押し上げやすいが、景気減速を示せばドル円の159円割れを試す展開に注意したい。
- 原油高と金利上昇: 8月17日は中東情勢を背景に原油が上昇し、米長期金利上昇と株安へ波及した。WTIが85ドルを明確に上回れば、インフレ再燃懸念から株安・金利高・ドル高が同時進行するリスクがある。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 8月17日の米国株は原油高と長期金利上昇が重荷となり、S&P500は7,745.06(前日比40.70安、0.52%安)、NYダウは53,459.78(272.63安、0.51%安)、ナスダック総合は26,644.91(84.25安、0.32%安)で終了した。ドル円は8月18日早朝に159.477円、ユーロドルは1.15790ドル付近。原油由来のインフレ懸念が、景気減速を示す直近の消費関連データよりも米金利を押し上げる材料として意識された。
見通し: ドル円は158.80円から160.20円を中心レンジとする。21:30の住宅着工が予想134.2万件を上回り、22:15の鉱工業生産も予想前月比0.3%を超えれば、米金利上昇を通じて160円台を試す可能性がある。反対に住宅・生産・販売保留指数がそろって弱ければ158.80円割れが視野に入る。WTIが85ドルを上回る場合は、原油高からインフレ懸念、金融緩和期待後退、米金利上昇、株安・ドル高へ連鎖するリスクがあり、弱い景気指標でもドルが下がりにくくなる可能性に注意したい。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 8月17日の日経平均株価は前週末比506.45円高の69,220.25円となり、5営業日続伸した。円相場はドル円159円台、ユーロ円184.646円、ポンド円215.984円と円安水準を維持し、輸出関連株を支えた。一方、米国株が原油高と金利上昇で下落したため、海外株安が東京市場の上値を抑える要因となる。
見通し: 日経平均は68,500円から70,000円、ドル円は159.00円から160.20円を想定する。本日は日本の主要指標がないため、米住宅着工と鉱工業生産が強ければ円安を通じて輸出株が支えられ、70,000円突破を試しやすい。反対に米指標悪化でドル円が159円を割り込めば、先物主導で68,500円方向への調整に注意が必要となる。原油高が続く場合は輸入物価上昇から国内金利上昇観測が強まり、円安メリットより家計・内需への負担が意識されるリスクがある。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 8月17日に公表された中国の7月鉱工業生産は前年比4.5%、小売売上高は同0.6%となり、内需の弱さが確認された。ドル人民元はオフショア市場で6.74200人民元付近。景気支援期待が下値を支える一方、消費回復の鈍さと原油高による輸入コスト増加が重荷となっている。
見通し: ドル人民元は6.72元から6.78元を想定する。本日は中国の主要指標がないため、米鉱工業生産が予想を上回って米金利が上昇すれば、資金がドルへ向かい6.78元方向へ人民元安が進みやすい。米指標が弱く、原油も82ドル台へ反落すれば6.72元方向への人民元高余地が生じる。原油高が長期化すると輸入コスト上昇、企業収益圧迫、景気刺激策への期待という連鎖が強まり、人民元と中国株の上値を抑えるリスクがある。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ユーロドルは8月18日早朝に1.15790ドル、ユーロ円は184.646円付近で推移した。ドルの上値が抑えられたことでユーロドルは底堅い一方、ドイツの前回ZEW期待指数は26.3まで改善したものの、現況指数はマイナス77.6と厳しい水準にある。期待と足元の景況感の差が大きい状態が続いている。
見通し: ユーロドルは1.1500ドルから1.1700ドル、ユーロ円は183.80円から185.50円を想定する。18:05のドイツZEW期待指数が予想30.0を上回り、現況指数も予想マイナス69.3より改善すれば、1.1600ドル突破から1.1700ドル方向を試しやすい。期待指数が弱い場合は1.1500ドルが重要な支持線となる。米指標上振れと原油高が重なれば、米金利上昇と欧州のエネルギー負担増加を通じてユーロ安が加速するリスクがある。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル米ドルは0.71050ドル、豪ドル円は113.297円、NZドル米ドルは0.59012ドル、NZドル円は94.09円付近。株式市場の警戒感が資源国通貨の上値を抑えた一方、原油を含む商品価格の上昇と円安が豪ドル円を支えた。NZ政府証券の非居住者保有比率は直近公表値で55.8%だった。
見通し: 豪ドル米ドルは0.7040ドルから0.7160ドル、NZドル米ドルは0.5840ドルから0.5960ドルを想定する。10:00の豪ウエストパック消費者信頼感が前回83.9を上回れば豪ドルの下値が固まりやすい。12:00のNZ非居住者国債保有比率が前回55.8%を上回ればNZ債への海外需要が意識される。米生産指標の上振れでドル高が進む場合は両通貨とも下限を試しやすく、原油高が世界的な金利上昇と株安を招けば、商品高の恩恵よりリスク回避売りが優勢となる可能性がある。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 8月17日のCOMEX金先物12月限は1オンス4,473.70ドル(36.40ドル高、0.82%高)で終了し、8月18日早朝のスポット価格は4,416.512ドル付近。ドル安と中東情勢への警戒が買い材料となった。本日は4,380ドルを支持、4,450ドルを上値目安とし、米住宅・生産指標が弱ければ金利低下を通じて上昇しやすい。米指標上振れで実質金利が上昇しても、原油高と地政学リスクが続く場合は安全資産需要が下値を支える。
原油 (WTI): WTIは8月18日早朝に1バレル84.321ドル付近となり、8月17日の取引では中東の供給不安を背景に約2.6%上昇した。目先は82ドルから87ドルを想定し、85ドルを明確に上回ればインフレ懸念、米金利上昇、株式のバリュエーション低下へ連鎖しやすい。外交進展や供給不安の後退で82ドルを割り込めば、インフレ懸念が緩み、株式と高金利通貨の支援材料となる。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは64,333ドル付近で、直近24時間は2.24%上昇。安値62,724ドルから高値64,646ドルまで反発した。短期レンジは62,000ドルから65,500ドルを想定し、64,650ドルを上抜けば65,500ドル方向が視野に入る。米指標が弱く金利が低下すれば追い風となる一方、原油高から米金利上昇と株安が進めば、レバレッジ解消を通じて62,000ドルを試すリスクがある。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 | 🇦🇺 | 8月ウエストパック消費者信頼感指数 | 83.9 | - | ★★★ |
| 12:00 | 🇳🇿 | 非居住者国債保有率 | 55.8% | - | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月ILO失業率 | 4.9% | 4.8% | ★★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月失業保険申請件数 | +0.67万件 | - | ★★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 7月失業率 | 4.4% | - | ★★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 平均週間賃金・賞与込み | 4.3% | - | ★★ |
| 15:00 | 🇬🇧 | 平均週間賃金・賞与除く | 3.4% | - | ★★ |
| 18:05 | 🇩🇪 | 8月ZEW景況感調査・期待指数 | 26.3 | 30.0 | ★★ |
| 18:05 | 🇩🇪 | 8月ZEW景況感調査・現況指数 | -77.6 | -69.3 | ★★★ |
| 18:05 | 🇪🇺 | 8月ZEW景況感調査 | 23.4 | - | ★★ |
| 21:15 | 🇨🇦 | 7月住宅着工件数 | 23.90万件 | 25.00万件 | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 7月住宅着工件数 | 142.7万件 | 134.2万件 | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 7月建設許可件数 | 137.4万件 | 137.5万件 | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 7月輸入物価指数・前月比 | +0.3% | +0.1% | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 7月輸出物価指数・前月比 | -0.6% | 0.0% | ★ |
| 22:15 | 🇺🇸 | 7月鉱工業生産・前月比 | +0.1% | +0.3% | ★★★ |
| 22:15 | 🇺🇸 | 7月設備稼働率 | 76.1% | 76.3% | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 7月住宅販売保留指数・前月比 | -5.4% | 0.0% | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 7月住宅販売保留指数・前年比 | +2.3% | - | ★ |
注記:
対象時間帯は2026年8月18日(火)JST 06:00から8月19日(水)JST 05:59まで。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスを個別に確認し、日本・フランス・中国・スイスでは対象時間帯内に掲載対象となる主要指標を確認できなかった。米NY連銀製造業景気指数とカナダCPIは8月17日に発表済みのため除外した。翌8月19日00:00から05:59に該当する主要指標は確認されていない。