目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年10月02日(金) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米雇用統計: 21:30に9月雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数の市場予想は8.5万~9.5万人、失業率は4.1%、平均時給は前月比プラス0.3%です。雇用と賃金がそろって上振れれば米金利上昇とドル高、弱ければ利上げ観測後退と株高につながる可能性があります。
- 日本の物価と雇用: 08:30に東京都区部CPI、完全失業率、有効求人倍率が集中します。除生鮮CPIが予想の前年比プラス2.3%を上回れば日銀の追加利上げ観測が強まり、円高と輸出株の利益確定売りを誘う可能性があります。
- ユーロ圏インフレ: 18:00の9月HICP速報値は総合が前年比プラス3.7%、コアがプラス2.5%の予想です。上振れならECBの追加引き締め観測からユーロと欧州金利が上昇し、下振れなら前日の欧州株安に対する買い戻しが入りやすくなります。
- 債券・原油と株価の連鎖: 米国株は10月1日に小幅上昇しましたが、高金利への警戒は残っています。雇用統計上振れや原油の再上昇が米長期金利を押し上げる場合、ドル高とグロース株安が同時に進むリスクがあります。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 10月1日の米国株は、S&P500が7,666.45で前日比0.19%高、ダウ平均が50,926.56で0.04%高、ナスダック総合が26,871.60で0.04%高となりました。債券市場の変動が重荷となる一方、AI・半導体関連への買いが相場を支えました。ドル円は156.837円から157.782円の範囲で推移し、157.07円付近で取引されています。
見通し: 本日はドル円156.20~158.20円、S&P500は7,580~7,740を中心レンジとして想定します。21:30の非農業部門雇用者数が10万人を超え、平均時給も前月比プラス0.3%を上回れば、米金利上昇を通じてドル円は157.80円を突破し、158.20円を試す一方、高PERのハイテク株には売りが出やすくなります。雇用者数が5万人未満、または失業率が4.2%以上なら、金利低下と株高が先行し、ドル円は156.20円方向へ下落する可能性があります。ただし、原油が92ドルを超えて反発する場合は、弱い雇用でもインフレ懸念が残り、株安とドル高が併存するリスクがあります。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 10月1日の日経平均株価は前日比2,203.00円高の68,956.72円で終了しました。米半導体関連株への期待や企業業況の改善を示した日銀短観を背景に、半導体・輸出関連を中心として買いが加速しました。一方、ドル円が一時157円台後半まで上昇したことで輸入物価への警戒も残っています。
見通し: 日経平均は68,000~70,000円、ドル円は156.20~158.20円を想定します。08:30の東京都区部除生鮮CPIが予想の前年比プラス2.3%を上回り、失業率が2.4%以下を維持すれば、日銀の追加利上げ観測から円買いが強まり、ドル円は156円台前半、日経平均は68,000円付近まで調整する可能性があります。CPIが2.0%を下回る一方で雇用指標も悪化すれば、利上げ観測後退から158円方向の円安が進み、輸出株には追い風となります。ただし、米雇用統計上振れによる米金利急騰が世界的な株安を招く場合、円安による業績期待よりも半導体株のバリュエーション調整が優勢となるリスクがあります。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 中国本土市場は国慶節の休場期間に入り、10月1日は現物株式市場から新たな価格材料が出にくい状況でした。オフショア人民元は1ドル=6.69968元付近で、6.69158~6.70352元の範囲を推移しました。休場中は中国関連材料よりも米金利、原油、世界の株式市場が人民元とアジア通貨の主な変動要因になります。
見通し: ドル・オフショア人民元は6.68~6.73元を想定します。米雇用統計が強くドル全面高となれば6.71元を超え、豪ドルやアジア株にも下押し圧力が波及しやすくなります。反対に米雇用が弱く米金利が低下すれば6.68元方向への人民元高が見込まれます。休場で流動性が低下しているため、原油急騰や地政学的なニュースが出た場合は値幅が拡大するリスクがあります。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 10月1日の欧州株は、英FTSE100が1.68%安、独DAXが1.03%安、仏CAC40が1.62%安とそろって下落しました。金利上昇への警戒と景気敏感株の売りが重荷になりました。ユーロドルは1.14348~1.14798ドルの範囲で推移し、1.14620ドル付近となっています。
見通し: ユーロドルは1.1380~1.1530ドル、独DAXは24,500~25,300を想定します。18:00のユーロ圏HICPが総合で予想の前年比プラス3.7%、コアでプラス2.5%を上回れば、ECBの追加引き締め観測と独国債利回りの上昇を通じてユーロドルは1.1500~1.1530ドルを試す可能性があります。一方、総合が3.4%以下へ下振れれば1.1400ドル割れが意識され、金利低下が欧州株の買い戻しを促しやすくなります。原油が92ドルを超える場合はインフレ上振れと企業コスト増が同時に意識され、ユーロ高でも欧州株が下落するリスクがあります。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドル米ドルは0.71151ドルで前日比0.05%安、豪ドル円は111.758円で0.25%安となりました。一方、NZドル米ドルは0.57403ドルで0.37%高、NZドル円は90.163円で0.22%高でした。中国本土市場の休場でアジア時間の材料が限られるなか、NZドルには消費者信頼感発表を控えた持ち高調整が入りました。
見通し: 豪ドル米ドルは0.7070~0.7160ドル、NZドル米ドルは0.5680~0.5790ドルを想定します。06:00のNZ・ANZ消費者信頼感指数が前回98.0を上回れば、NZドル米ドルは0.5770、NZドル円は90.60円を試しやすくなります。前回を下回り、さらに米雇用統計が強ければNZドル米ドルは0.5680方向へ下落する可能性があります。豪ドルは中国市場休場中のため米ドルと商品市況への感応度が高く、原油・金属価格の下落が続けば0.7070割れがリスクシナリオとなります。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金は4,330.703ドルで前日比0.30%安となり、4,291.580~4,375.940ドルの範囲で推移しました。本日は4,290~4,380ドルを想定します。米雇用統計が弱く米金利とドルが低下すれば4,376ドル超えが視野に入る一方、平均時給の上振れを伴う強い雇用なら4,290ドル割れを試す可能性があります。株価急落時には安全資産需要が下値を支える可能性がありますが、金利上昇が同時進行する場合は買いが限定されるリスクがあります。
原油 (WTI): WTI原油は89.433ドルで前日比2.43%安となり、88.883~93.332ドルの範囲で推移しました。本日は88~92ドルを中心レンジとして想定します。米雇用統計が強く景気期待が改善すれば92ドル方向へ反発し、インフレ期待と米金利を押し上げる可能性があります。88ドルを明確に割り込めば需要不安から85ドル台が意識されますが、供給障害への警戒が再燃した場合は93.30ドルを超える急反発がリスクシナリオとなります。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは85,862ドルで前日比1.82%高となり、84,005~87,392ドルの範囲で推移しました。本日は84,000~88,500ドルを想定します。米雇用統計が適度に弱く、米金利低下と株高が進めば87,400ドルを突破して88,500ドルを試す可能性があります。強い雇用と賃金上昇でドルと金利が上昇すれば84,000ドルが下値焦点となり、割り込む場合は82,000ドル台まで調整するリスクがあります。ナスダックの上昇が続くかどうかも暗号資産への資金流入を左右します。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 06:00 | 🇳🇿 | 9月 ANZ消費者信頼感指数 | 98.0 | — | ★ |
| 07:45 | 🇺🇸 | ローガン・ダラス連銀総裁 発言 | — | — | ★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 8月 完全失業率 | 2.4% | 2.4% | ★★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 8月 有効求人倍率 | 1.18倍 | 1.18倍 | ★★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 9月 東京都区部CPI 前年比 | プラス1.9% | プラス2.5% | ★★ |
| 08:30 | 🇯🇵 | 9月 東京都区部CPI・除生鮮 前年比 | プラス1.8% | プラス2.3% | ★★★ |
| 08:50 | 🇯🇵 | 9月 マネタリーベース 前年比 | マイナス15.7% | — | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 9月 HICP速報値 前月比 | プラス0.4% | — | ★★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 9月 HICP速報値 前年比 | プラス3.2% | プラス3.7% | ★★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 | 9月 コアHICP速報値 前年比 | プラス2.4% | プラス2.5% | ★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 9月 非農業部門雇用者数 前月比 | プラス16.2万人 | プラス8.5万~9.5万人 | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 9月 失業率 | 4.1% | 4.1% | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 9月 平均時給 前月比 | プラス0.3% | プラス0.3% | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 9月 平均時給 前年比 | プラス3.1% | プラス3.1% | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸 | 9月 製造業雇用者数 | プラス1.6万人 | プラス1.0万人 | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 8月 製造業新規受注 前月比 | プラス0.9% | プラス0.1% | ★★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 8月 耐久財受注・確報値 前月比 | 0.0% | 0.0% | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | 8月 耐久財受注・除輸送用機器 確報値 前月比 | プラス0.3% | プラス0.3% | ★★ |
注記:
対象時間帯は2026年10月2日(金)06:00から10月3日(土)05:59までです。重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。米国、日本、ドイツ、ユーロ圏、フランス、英国、カナダ、豪州、NZ、中国、スイスについて、公的機関の公表予定と複数の経済指標カレンダーを個別に確認しました。ドイツ、フランス、英国、カナダ、豪州、中国、スイスには、この時間帯に掲載対象となる主要な市場関連指標が確認されませんでした。中国本土市場は国慶節で休場です。検索結果から誤抽出されたニュース見出し、対象外の香港指標、重複データは掲載していません。米雇用統計は米労働統計局、製造業受注と耐久財受注確報値は米国勢調査局、ユーロ圏HICPはEurostat、日本の物価・雇用・マネタリーベースは総務省、厚生労働省、日本銀行の公表予定を優先して確認しています。