目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年07月06日(月) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 米PMI確報値・ISM非製造業が本日にずれ込み発表: 本来7月3日(金)発表予定だった米S&P Globalサービス業/総合PMI確報値(22:45)とISM非製造業景気指数(23:00)は、独立記念日の振替休場の影響で本日発表となる。6月雇用統計の下振れを受けた利上げ観測後退の流れを裏付ける内容となるかが焦点。
- 日経平均は7/3に急反発: 前日(7/2)に半導体株急落で一時7万円割れとなった日経平均は、7/3(金)には69,744.07円まで切り返し。米国市場休場の中、値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。
- 独・製造業受注に注目: 本日15:00発表のドイツ製造業受注[前月比](予想+1.2%、前回-3.8%)は、4月の大幅減からの反発が確認できるかが焦点。市場予想を上回れば独製造業の底打ち期待を支える材料となる。
- スイス雇用統計も本日発表: 16:00発表のスイス失業率(予想2.9%、前回3.0%)は6月分。改善が確認されればスイスフラン買いの材料となり得る。
- 金・銀が堅調に推移: 金(XAU/USD)は4,186.7ドル(+0.26%)、銀(XAG/USD)は62.7ドル(+0.47%)と、米利下げ観測を巡る綱引きの中でも底堅い動きを継続している。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 7月3日(金)は独立記念日(7/4・土)の振替休場でNY株式・債券市場は休場。実質最終取引日となった7月2日(木)の米国株はまちまちの展開となった。6月の非農業部門雇用者数は+5.7万人(市場予想+11.3万人、5月+12.9万人)と大きく下振れる一方、失業率は4.2%(5月4.3%から低下)となり「悪すぎず良すぎない」内容と受け止められた。NYダウは前日比594.83ドル高の52,900.07ドルと最高値を更新した一方、半導体株には利益確定売りが優勢となりフィラデルフィア半導体指数(SOX)は5%超下落、ナスダック総合は207.36ポイント安の25,832.67と続落。S&P500は前日終値を挟む動きにとどまった。米長期金利は雇用統計を受けた低下から、連休前の薄商いのなか引けにかけて上昇に転じる場面もあった(米10年債利回り4.483%)。ドル円は雇用統計後に一時160円台半ばまで下落したが、その後の株高を受けて161円台を回復し、直近は161.512円で推移している。
見通し: 本日は7月3日の祝日振替の影響で、本来同日発表予定だったS&P Globalサービス業/総合PMI確報値(22:45、予想51.3/52.3)とISM非製造業景気指数(23:00、予想54.1、前回54.5)が本日にずれ込む形で発表される。ISM非製造業が予想を上回れば、7/2雇用統計の弱さが単発的なものと受け止められドル買い・金利上昇の展開となりやすい一方、予想を下回れば年内利下げ観測が再燃しドル売り・株高が進みやすい。ドル円は160.20〜161.60円のレンジを想定。介入警戒感が根強く上値は重いが、下抜けた場合も押し目買いが入りやすい水準とみられる。次の焦点は7月14日公表予定の米CPIで、利上げ織り込みが再び高まるか、一段と後退するかが試される。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 7月3日(金)の東京市場で日経平均株価は69,744.07円で引け(始値68,676.06円、高値69,788.03円、安値67,609.49円)、前日7月2日の急落(-1,741.81円、68,733.15円引け)からの反発となった。前日は米国ハイテク株安を受けAI・半導体関連中心に売りが優勢となり4営業日ぶりに反落していたが、7月3日は米国市場が独立記念日の振替休場となる中、値ごろ感からの押し目買いが優勢となり下げ渋る展開となった。ドル円は161円台前半で推移している。
見通し: 本日は日本の重要指標の発表はなく、材料難の展開が予想される。ドル円は160円台後半〜162円台のレンジを想定。本日22:45〜23:00に発表される米S&P Global PMI確報値・ISM非製造業景気指数が予想を上回れば、ドル買い優勢の流れから日経平均にも堅調材料となりやすいが、下振れれば米利下げ観測の再燃から円買い圧力がかかり、日経平均は上値の重い展開となるリスクがある。7月中に控える骨太方針2026の閣議決定も、財政拡張路線への警戒感から材料視されやすく、動向を注視したい。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 中国本土市場は目立った材料に乏しく、人民元(USD/CNH)は6.78463(前日比-0.01%)とほぼ横ばいで推移した。半導体サプライチェーンを巡る米中の思惑も引き続きくすぶっている。
見通し: 本日は中国の重要指標の発表は予定されていない。次の焦点は7月10日(金)発表予定の中国6月消費者物価指数(CPI)で、デフレ懸念が根強い中、内需動向を占う材料として注目される。人民元は米金利動向とのリンクが強く、本日の米ISM非製造業指数の結果次第でドル人民元も連動した値動きとなりやすい。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: 7月3日(金)、欧州株式市場は続伸。汎欧州Stoxx600指数は前日比+0.69%高となり52週高値を更新し、4週連続の週間上昇となった。テック株のボラティリティ上昇を背景とした資金シフトの中、公益株が序盤の上昇を牽引した。ユーロドルは1.14405ドル前後(-0.02%)、ユーロ円は184.758円(+0.1%)で推移した。
見通し: 本日はドイツ製造業受注(15:00、予想前月比+1.2%、前回-3.8%)が焦点。市場予想を上回れば独製造業の底打ち期待からユーロ買いを支援する材料となるが、下振れれば独景気の弱さが再確認されユーロ売りが優勢となりやすい。17:30発表のセンティックス投資家信頼感(予想-10.0、前回-13.4)の改善幅にも注目したい。ユーロドルは1.140〜1.148ドルのレンジを想定。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: NZドル/円は92.09円(-0.08%)、豪ドル/円は112.03円(+0.03%)で推移。対ドルではNZD/USDが0.57021(-0.16%)、AUD/USDが0.69373(-0.05%)とやや軟調だった。
見通し: 本日10:00発表のNZ・ANZ商品価格指数[前月比](前回+0.7%)が焦点となるほか、豪州・NZともに単独の重要指標発表は予定されていない。米ドルの動向、特に本日発表の米ISM非製造業指数の結果が資源国通貨にも波及しやすく、指数が予想を上回りドル高となれば豪ドル・NZドルには上値の重い展開が意識される。豪ドル/円は111円台〜113円台、NZドル/円は91円台〜93円台のレンジを想定。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金価格(XAU/USD)は4,186.725ドル(前日比+0.26%)と堅調な地合いを維持している。銀(XAG/USD)も62.718ドル(+0.47%)と上昇。米利下げ観測を巡る綱引きの中、質への逃避需要が下支えとなっている。
原油 (WTI): WTI原油は68.793ドル(-0.68%)とやや軟調に推移。イラン情勢を巡る地政学リスクは残るものの、トランプ大統領が軍事行動の縮小検討に言及したと伝わったことで供給懸念がやや後退した。紛争終結が正式発表されれば、エネルギー価格上昇懸念の後退から市場全体のリリーフラリーにつながる可能性がある。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコインは63,661ドル(+1.05%)とやや持ち直しの動き。株式市場のボラティリティ上昇を背景に、リスク資産全般で神経質な値動きが続いている。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 09:30 | 🇭🇰 | 香港購買部景気指数(PMI) | 50.4 | - | ★★ |
| 10:00 | 🇳🇿 | ANZ商品価格指数[前月比] | +0.7% | - | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 | 製造業受注[前月比] | -3.8% | +1.2% | ★★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 | 製造業受注[前年比] | +1.6% | +4.6% | ★★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | 失業率 | 3.0% | 2.9% | ★★★ |
| 16:00 | 🇨🇭 | 失業率[季調済] | 3.1% | 3.1% | ★★ |
| 17:30 | 🇪🇺 | センティックス投資家信頼感 | -13.4 | -10.0 | ★ |
| 17:30 | 🇬🇧 | 建設業PMI | 38.2 | 40.0 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | S&P Globalサービス業PMI(確報値) | 51.3 | 51.3 | ★★ |
| 22:45 | 🇺🇸 | S&P Global総合PMI(確報値) | 52.2 | 52.3 | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 | ISM非製造業景気指数 | 54.5 | 54.1 | ★★ |
| 23:30 | 🇨🇦 | 企業景況感調査[予想売上] | +25.00 | - | ★ |
| 7/7 00:00 | 🇺🇸 | ウォラー・FRB理事 発言 | - | - | ★ |
| 7/7 00:00 | 🇪🇺 | シュナーベル・ECB専務理事 発言 | - | - | ★ |
| 7/7 00:00 | 🇪🇺 | ウンシュ・ベルギー中銀総裁 発言 | - | - | ★ |
| 7/7 01:45 | 🇬🇧 | マン・英MPC委員 発言 | - | - | ★ |
| 7/7 03:30 | 🇪🇺 | レーン・ECB専務理事 発言 | - | - | ★ |
注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。
22:45・23:00発表の米S&P Globalサービス業/総合PMI確報値・ISM非製造業景気指数は、本来7月3日(金)発表予定だったものが、米独立記念日の振替休場に伴い本日にずれ込んでいます。
表末尾の5件(ウォラー・FRB理事、シュナーベル・ECB専務理事、ウンシュ・ベルギー中銀総裁、マン・英MPC委員、レーン・ECB専務理事の各発言)は日付をまたいだ翌7月7日(火)未明の発言のため、時刻に「7/7」を明記のうえ表の最後に記載しています。
なお収集データに含まれていたユーロ圏小売売上高・生産者物価指数(PPI)については、ファクトチェックの結果、Eurostatの実際の発表スケジュール(4月分は7月3日に発表済み、次回5月分は8月発表予定)と整合しない過去データの誤混入と判断し、掲載から除外しています。